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公開番号2024016320
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-02-07
出願番号2022118334
出願日2022-07-26
発明の名称表示灯付発信機
出願人ニッタン株式会社
代理人個人,個人
主分類G09F 13/04 20060101AFI20240131BHJP(教育;暗号方法;表示;広告;シール)
要約【課題】設置個所の内装に馴染み易いとともに、デザイン性の良好な表示灯付発信機を提供する。
【解決手段】前方からの押圧操作でオン状態にされる押しボタンスイッチを内蔵した本体ケース(13)と、押しボタンスイッチの前方に配置された保護板(21)と、保護板の周囲に配設された放光部(22)を有する前面パネル部(20)と、を備えた表示灯付発信機において、前記放光部は、前面パネル部より奥の部位に配設された光源から放出された光を導く導光部材(22A)と、導光部材の前側を覆う透光性のカバー部材(22B)と、を備え、導光部材の裏面には複数の溝(22d)が形成されており、複数の溝の形成態様が異なることによって放光部の前面における単位面積当たりの光の放出量が異なるように構成した。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
前方からの押圧操作でオン状態にされる押しボタンスイッチを内蔵した本体ケースと、前記押しボタンスイッチの前方に配置された保護板と、当該保護板の周囲に配設された放光部を有する前面パネル部と、を備えた表示灯付発信機であって、
前記放光部は、前記前面パネル部より奥の部位に配設された光源から放出された光を導く導光部材と、前記導光部材の前側を覆う透光性のカバー部材と、を備え、
前記導光部材の裏面には複数の溝が形成されており、前記複数の溝の形成態様が異なることによって前記放光部の前面における単位面積当たりの光の放出量が異なるように構成されていることを特徴とする表示灯付発信機。
続きを表示(約 760 文字)【請求項2】
前記導光部材は、ほぼ平坦な円環状部分と該円環状部分の内側であって前記本体ケース側に向かって傾斜する傾斜部とを有し、
前記傾斜部の内端部は前記保護板の背部に位置し、前記傾斜部の内端部に後方を向いた端面が形成され、該端面に対向するように光源が配設されており、
前記傾斜部の前記光源の光放出方向前方の表面部位に、前記光源からの光を全反射する角度を有し出射範囲全体を覆う大きさを有する全反射部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の表示灯付発信機。
【請求項3】
前記傾斜部の内端部の前記端面の幅は前記光源の幅よりも大きく設定され、前記光源は、前記端面の中心に対して前記保護板の中央方向へ偏位した位置に配設されていることを特徴とする請求項2に記載の表示灯付発信機。
【請求項4】
前記放光部は、断面が前方へ凸となる半円形をなし前面視で円環状をなすように形成されており、
前記導光部材の裏面には、前記複数の溝が、前記凸の中心側ほど小さなピッチで密に形成又は/および前記凸の中心側ほど大きく形成されていることを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載の表示灯付発信機。
【請求項5】
前記導光部材の裏面には、前記複数の溝が、前記放光部の中心から離れるほど小さなピッチで密に形成又は/および前記放光部の中心から離れるほど大きく形成されていることを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載の表示灯付発信機。
【請求項6】
前記導光部材の裏面には、前記複数の溝が、前記放光部の中心に近いほど小さなピッチで密に形成又は/および前記放光部の中心に近いほど大きく形成されていることを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載の表示灯付発信機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、緊急報知用の発信機、さらには表示灯を備え建物の壁部等に設置され緊急事態の発生時に操作されることで警報を発するための表示灯付発信機に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来、建物内部には火災など緊急事態の発生を知らせるために、押しボタンスイッチを備えた手動の発信機が建物の壁面に適切な高さで設置されている。緊急事態の発生時には、発見者が発信機の押しボタンスイッチを強く押すことにより、緊急事態の発生を知らせる信号が受信機等へ伝送されると共に、発信機の近傍に設けられるベルから警報音が発せられて、周囲の人に対し緊急事態の発生を知らせることができるようになっている。
また、発信機には、火災関連設備(発信機を含む)があることを知らせるための表示灯が一体に設けられているものがある(例えば特許文献1)。
【0003】
一方、従来の表示灯は、横方向からの視認性を良くするため砲弾型と呼ばれるものが一般的であった。しかし、砲弾型の表示灯は建物の壁面より突出するように設置されるため、通行の際の障害物となり通行する人の体の一部や搬送物が接触するおそれがある。そこで、近年においては、フラット型の表示灯が設置されるようになってきている。
フラット型の表示灯に関する発明としては、例えば特許文献2に記載されているものがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2018-142051号公報
特開2018-106804号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来のフラット型の表示灯は多くの場合、導光板や拡散材などを用いて前面の発光面が均一に発光するように構成されている。そのため、横方向の所定距離離れた位置から視認し易い明るさに設定すると、正面方向から見た際に、明る過ぎて存在の自己主張が強過ぎるため、設置個所の周囲の環境すなわち内装に馴染みにくい。また、暗闇下においては、表示灯によって何かが存在することは認識できるが、その物品がどういったものか、どこを操作すべきかを認識しにくいという課題があった。
また、従来の表示灯は、一般に内蔵する発光源としてLEDを使用しており、使用するLEDの数やピッチの大きさ、LEDと導光板からなる前面パネルとの距離などを調整して、所望の明るさや均一性を確保するようにするだけであるため、設置個所の周囲の環境すなわち内装意匠を配慮した発光やデザイン性を向上させるための設計の自由度が低いという課題があった。
【0006】
本発明は上記のような課題に着目してなされたもので、その目的とするところは、設置個所の内装に馴染み易いとともに、デザイン性の良好な表示灯付発信機を提供することにある。
本発明の他の目的は、設置個所の内装意匠を配慮した発光やデザイン性を向上させるための設計の自由度を高めることができる表示灯付発信機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明は、
前方からの押圧操作でオン状態にされる押しボタンスイッチを内蔵した本体ケースと、前記押しボタンスイッチの前方に配置された保護板と、当該保護板の周囲に配設された放光部を有する前面パネル部と、を備えた表示灯付発信機において、
前記放光部は、前記前面パネル部より奥の部位に配設された光源から放出された光を導く導光部材と、前記導光部材の前側を覆う透光性のカバー部材と、を備え、
前記導光部材の裏面には複数の溝が形成されており、前記複数の溝の形成態様が異なることによって前記放光部の前面における単位面積当たりの光の放出量が異なるように構成したものである。
【0008】
上記のような構成によれば、放光部全体が均一の明るさで光るのではなく、明暗のある状態で光るため、発信機が設置個所の内装に馴染み易いとともに、デザイン性を向上させることができる。また、導光部材の裏面に形成する溝の形成態様を変えることによって、放光部の前面における単位面積当たりの光の放出量を場所によって変化させて、明暗を変更することができるため、例えば設置個所と表示灯付発信機の側面との輝度差を少なくして徐々に明るくしていくなど、設置個所の内装意匠を配慮した発光やデザイン性を向上させるための設計の自由度を高めることができる。
【0009】
ここで、望ましくは、前記導光部材は、ほぼ平坦な円環状部分と該円環状部分の内側であって前記本体ケース側に向かって傾斜する傾斜部とを有し、
前記傾斜部の内端部は前記保護板の背部に位置し、前記傾斜部の内端部に後方を向いた端面が形成され、該端面に対向するように光源が配設されており、
前記傾斜部の前記光源の光放出方向前方の表面部位に、前記光源からの光を全反射する角度を有し出射範囲全体を覆う大きさを有する全反射部が設けられているようにする。
かかる構成によれば、光源から放出された光が前方へ漏れ、光源を配置した箇所が部分的に明るく光って見えてしまう不所望な現象が生じるのを防止することができる。
【0010】
さらに、望ましくは、前記傾斜部の内端部の前記端面の幅は前記光源の幅よりも大きく設定され、前記光源は、前記端面の中心に対して前記保護板の中央方向へ偏位した位置に配設されているように構成する。
かかる構成によれば、傾斜部の内端部の厚みおよび端面の幅が光源の幅よりも大きいため、光源から出射された光が導光部材内で反射を繰り返す回数を減らして減衰を抑えることができるとともに、光源が押しボタンの内側方向へ偏位した位置に配設されているため、全反射部の範囲(位置および大きさ)を容易に設定することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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