TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024054846
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-17
出願番号2023172395
出願日2023-10-03
発明の名称教具及び教育システム
出願人個人
代理人個人
主分類G09B 19/00 20060101AFI20240410BHJP(教育;暗号方法;表示;広告;シール)
要約【課題】持ち運びができ、すぐに遊べ、各種能力を効果的に身に着けさせることができる教具と、それを用いた教育システムを提供する。
【解決手段】手提げバッグ10の表面部11cに、複数の駒体22を設け、駒体を手で動かしながら学べるようにした教具1に、単元ごとの学習用問題が保持された出題メモリと、その正解例が保持された正解メモリと、解き方を前記教具を用いて指導する方法を記憶させた指導メモリとを備え、出題メモリから呼び出された問題情報を画面に表示して解答の入力を促す出題システムと、正解か否かを判断して結果を表示する評価システムと、不正解の場合は前記生地部材の表面部を模した背景画面上に、前記駒体を模した駒体表示を現し、該駒体表示を移動させながら前記問題の再考を促す指導システムと、を含んで教育システム500を構成した。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
袋を構成するための生地部材(10)の表面部に複数の駒体(22)を着脱又は移動可能に設けたことを特徴とする教具。
続きを表示(約 2,000 文字)【請求項2】
前記駒体(22)は、表面部に自然数を表示したものであって、該自然数のうち最初の素数を三原色のうちの第1の色又はそれに無彩色を混ぜた色で表現し、2番目の素数を第2の色又はそれに無彩色を混ぜた色で表現し、それ以外の素数のうちのいずれか1つを第3の色又はそれに無彩色を混ぜた色で表現することとし、因数分解することができる数を、該因数に応じた色を混ぜた色彩で表現したことを特徴とする請求項1に記載の教具。
【請求項3】
袋を構成するための生地部材(10)の表面部に着脱又は移動可能な複数の駒体(22)を設けた教具(1)と、
問題を提示して解答の入力を促す出題シート(560b)と、
該出題シートの解答欄に正解例を表示する解答シート(560c)と、
該解答シートに前記教具の使用法を表示した指導シート(560d)と、を含んで構成されたことを特徴とする教育システム。
【請求項4】
袋を構成するための生地部材(10)の表面部に着脱又は移動可能な複数の駒体(22)を設けた教具(1)と、第1の表紙部(51a)と第2の表紙部(51b)を備えた規格サイズの表紙(51)と、表裏の表紙間に綴り込まれた複数葉の書籍用紙(52)からなる書籍(50)と、を含んで構成された教育システムであって、
前記書籍用紙(52)は、前記第1の表紙部(51a)に対応する部位に、前記教具の使用法が記載された指導シート部(52a)が設けられ、前記第2の表紙部(51b)に対応する部位に、該指導シートに関連する内容の第2のシート部(52b)が設けられたものであることを特徴とする教育システム。
【請求項5】
袋を構成するための生地部材(10)の表面部に着脱又は移動可能な複数の駒体(22)を設けた教具(1)と、
単元ごとの学習用問題が保持された出題メモリと、前記学習用問題に対する正解例が保持された正解メモリと、前記学習用問題の解き方を前記教具を用いて指導する方法を記憶させた指導メモリとを備え、
前記出題メモリから呼び出された問題情報を画面に表示して解答の入力を促す出題システムと、正解か否かを判断して結果を表示する評価システムと、不正解の場合は前記生地部材の表面部を模した背景画面上に、前記駒体を模した駒体表示を現し、該駒体表示を移動させながら前記問題の再考を促す指導システムと、を含んで構成されたことを特徴とする教育システム。
【請求項6】
前記評価システムは、前記問題システムにおける解答終了信号の入力を受けて、正解メモリから該当する正解情報を呼び出して前記問題画面上に表示し、自身の解答と対応させて自己採点を促す自己採点システムと含んで構成され、該自己採点システムにおける自己採点の適否を正解メモリを参照して判断し、適正でない場合は再度の自己採点を促し、不合格閾値に該当する場合は、前記指導システムが呼び出されるように構成されたことを特徴とする請求項5に記載の教育システム。
【請求項7】
前記出題システムは、出題メモリから呼び出された問題情報を印刷して出題シートを構成し、前記評価システムは、前記出題シート上に正解例が表示された解答シートを生徒に提示して正解か否かを自己採点させ、前記指導システムは、正解例に至るまでの思考の道筋を前記出題シート又は解答シート上に表示して指導シートを作成するように構成されたことを特徴とする請求項5に記載の教育システム。
【請求項8】
前記生地部材(10)は、袋の外側を構成するための第1の生地(11)と、内側を構成するための第2の生地(12)と、夫々の生地の表側の面を対向させて配置し、その間に前記持ち手部材(13)を、該持ち手部材(13)の両端が前記第1及び第2の生地の上方に位置し、前記持ち手部材(13)の中間部が下側に向くよう配置し、前記第1及び第2の生地の上端部を縫い合わせて構成された一対のシステム部材(14)であることを特徴とする請求項3~請求項5のいずれか1つの請求項に記載の教育システム。
【請求項9】
前記駒体(22)は、人形部材(722)又は該人形部材(722)に装着可能な付属物(723)であることを特徴とする請求項3~請求項5の何れか1つの請求項に記載の教育システム。
【請求項10】
生地部材(10)の表面部は、該生地部材(10)に取り付けられる収容部(21)であり、該収容部(21)の表面部を前記駒体(22)が付着される背景部材(725,726,727)としたことを特徴とする請求項3~請求項5のいずれか1つの請求項に記載の教育システム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、遊ばせながら効果的に各種能力を身に付けさせることができる教具及び教育システムに関する。
続きを表示(約 3,400 文字)【背景技術】
【0002】
遊ばせながら技術や能力を身に付けることのできる教具として、特許文献1には、五線譜を布地に表示した五線譜表示体と、音部記号を布地に表示した音部記号表示体と、音符を布地に表示した音符表示体を備えた楽譜読み遊戯具が提案されている。五線譜表示体・音部表示体・音符表示体を布地にすることで、手触り感が柔らかく、幼児等の遊戯者が抵抗感なく安心して音楽能力を身に着けられるように設計されている。
また、特許文献2には、パズルを利用することで、遊びを通して学習できる教具も提案されている。特許文献3には、コンピュータ装置を用いてゲーム感覚で算数を学ばせるシステムが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2000-206868号公報
特開2004-20891号公報
再表2011/155503号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、いずれの教具も持ち運びの際には袋や鞄に収容する必要があり、使用する際に「袋から取り出す」という手間が必要となるし、目に付き易い場所に置いておかないと、その存在すら忘れてしまうことがある。
そこで、本発明は、持ち運びができ、すぐに取り出して遊ぶことができ、各種能力を効果的に身に着けさせることができる教具及び教育システムの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために、本発明に係る教具は、袋を構成するための生地部材の表面部に複数の駒体を着脱又は移動可能に設けたことを特徴とするものである。
この場合、前記駒体は、表面部に自然数を表示したものであって、該自然数のうち最初の素数を三原色のうちの第1の色又はそれに無彩色を混ぜた色で表現し、2番目の素数を第2の色又はそれに無彩色を混ぜた色で表現し、それ以外の素数のうちのいずれか1つを第3の色又はそれに無彩色を混ぜた色で表現することとし、因数分解することができる数を、該因数に応じた色を混ぜた色彩で表現したことを特徴とするものであってもよい。
【0006】
また、本発明に係る教育システムは、袋を構成するための生地部材の表面部に着脱又は移動可能な複数の駒体を設けた教具と、問題を提示して解答の入力を促す出題シートと、該出題シートの解答欄に正解例を表示する解答シートと、該解答シートに前記教具の使用法を表示した指導シートと、を含んで構成されたことを特徴とするものである。
袋を構成するための生地部材の表面部に着脱又は移動可能な複数の駒体を設けた教具と、第1の表紙部と第2の表紙部を備えた規格サイズの表紙と、表裏の表紙間に綴り込まれた複数葉の書籍用紙からなる書籍と、を含んで構成された教育システムであって、前記書籍用紙は、前記第1の表紙部に対応する部位に、前記教具の使用法が記載された指導シート部が設けられ、前記第2の表紙部に対応する部位に、該指導シートに関連する内容の第2のシート部が設けられたものであってもよい。
また、袋を構成するための生地部材の表面部に着脱又は移動可能な複数の駒体を設けた教具と、単元ごとの学習用問題が保持された出題メモリと、前記学習用問題に対する正解例が保持された正解メモリと、前記学習用問題の解き方を前記教具を用いて指導する方法を記憶させた指導メモリとを備え、前記出題メモリから呼び出された問題情報を画面に表示して解答の入力を促す出題システムと、正解か否かを判断して結果を表示する評価システムと、不正解の場合は前記生地部材の表面部を模した背景画面上に、前記駒体を模した駒体表示を現し、該駒体表示を移動させながら前記問題の再考を促す指導システムと、を含んで構成してもよい。
【0007】
前記評価システムは、前記問題システムにおける解答終了信号の入力を受けて、正解メモリから該当する正解情報を呼び出して前記問題画面上に表示し、自身の解答と対応させて自己採点を促す自己採点システムと含んで構成され、該自己採点システムにおける自己採点の適否を正解メモリを参照して判断し、適正でない場合は再度の自己採点を促し、不合格閾値に該当する場合は、前記指導システムが呼び出されるように構成されたものであってもよい。
この場合、前記出題システムは、出題メモリから呼び出された問題情報を印刷して出題シートを構成し、前記評価システムは、前記出題シート上に正解例が表示された解答シートを生徒に提示して正解か否かを自己採点させ、前記指導システムは、正解例に至るまでの思考の道筋を前記出題シート又は解答シート上に表示して指導シートを作成するように構成されたことを特徴とするものであってもよい。
【0008】
生地部材は、袋の外側を構成するための第1の生地と、内側を構成するための第2の生地と、夫々の生地の表側の面を対向させて配置し、その間に前記持ち手部材を、該持ち手部材の両端が前記第1及び第2の生地の上方に位置し、前記持ち手部材の中間部が下側に向くよう配置し、前記第1及び第2の生地の上端部を縫い合わせて構成された一対のシステム部材であってもよい。
また、前記駒体は、人形部材又は該人形部材に装着可能な付属物であってもよい。
生地部材の表面部を、該生地部材に取り付けられる収容部とし、該収容部の表面部を前記駒体が付着される背景部材としてもよい。
弾性部材を含んで構成される第1の部品と、締結手段を含んで構成される第2の部品と、回転手段を含んで構成される第3の部品と、係合手段を含んで構成される第4の部品と、を駒体とし、該駒体が収容される部品収容部を含んで構成されたものであってもよい。
【0009】
前記駒体を、「5」の数字が表示された5円部材と、「1」の数字が表示された1円部材と、からなる一の位部と、「50」の数字が表示された50円部材と、「10」の数字が表示された10円部材と、からなる十の位部を含んで構成してもよい。
また、前記駒体は、当分された複数の部分を有する第1の駒体と、該駒体とは異なる値に当分された複数の部分を有する第2の駒体と、からなり、前記収容部は、前記第1及び第2の駒体の前記当分された値の最小公倍数分の収容区画を備えたものであってもよい。
或いは、前記駒体は、三角形の各頂点を含む3つの部分に分割した形状とし、前記収容部は、前記頂点を隣接させて3つの駒体を一直線に並べることが可能な面積を備えた面ファスナーであってもよい。
三角形を底辺に平行な直線で複数個に分割した形状とし、前記収容部の底辺を、分割された最下部の駒体の底辺部と同一とし、直角部を挟んで、分割された前記駒体の一側を揃えて貼り付けることが可能な高さ部を備えた構成としてもよい。
【発明の効果】
【0010】
請求項1の発明は、袋を構成するための生地部材の表面部に駒体を取り付けて遊ばせることができるので、外出先での待ち時間に、遊びを通じて学習させることができる。ポケットなどの収容部が設けられた表面部として構成した場合は、その収容部に駒体を隠しておき、表面に取り付けられている駒体の数から隠れている駒体の数を考えさせることで、遊びを通じて「数の分解(引き算)」の概念を理解させることができる。
請求項2の教具は、駒体の表面に自然数を表示したので、数字の概念を身に着けさせることができる。特に、奇数と偶数を異なる系統の色で表示し、学ばせようとする第3の数を更に別系統の色で表示したので、数の概念を視覚的に理解させることができ、例えば「5」を第3の色で表示することで10進法の概念、「3」を第3の色で表示し、第2の色と混色させることで12進法の概念、「7」を第3の色で表示することで「週」や「月」の概念を視覚的に理解させることができる。
因数分解することができる数には、該因数に応じた色を混ぜて色彩とすれば、因数分解の原理と混色の原理を関連付けて学ぶことができる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許