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公開番号2024051481
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-11
出願番号2022157670
出願日2022-09-30
発明の名称情報伝達装置
出願人光精工株式会社
代理人個人
主分類G09B 5/02 20060101AFI20240404BHJP(教育;暗号方法;表示;広告;シール)
要約【課題】発達障害者や幼児等の対象者に対して、伝えたい情報を容易に伝達し得る情報伝達装置を提供する。
【解決手段】クールダウンパッド10では、MPU、メモリ、液晶ディスプレィ26、タッチパネル27、LED42を備える。タブレットパソコン20のMPUは、タッチパネル27に所定情報が入力されると、(1)LED42を点灯させた後、(2)所定情報に基づいてメモリから読み出した動画等を液晶ディスプレィ26に繰り返し表示させる。これにより、タッチパネル27に所定情報が入力されると、LED42が点灯した後、動画等が液晶ディスプレィ26に繰り返し表示されるので、例えば、パニック状態の対象者に対してもLED42の点灯により注意を促して液晶ディスプレィ26に注目させることが可能になり、対象者に伝えたい情報を、絵等で表した動画等として何回も繰り返し見せることができる。したがって、伝えたい情報を容易に伝達することができる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
発達障害者や幼児等の対象者に伝えたい情報を、絵、文字、記号、図形または写真の少なくとも1つ以上で表した動画または静止画(以下「動画等」という)により前記対象者に伝達し得る情報伝達装置であって、
前記伝えたい情報に対応した所定情報の入力を受け付ける入力部と、
前記所定情報に関連付けられた前記動画等を記憶する記憶部と、
前記動画等を表示する表示部と、
前記対象者が視認可能に発光する発光部と、
前記表示部の表示制御および前記発光部の発光制御を行う制御部と、を備え、
前記制御部は、前記入力部に前記所定情報が入力されると前記発光部を点灯させた後または点灯させるとともに、前記所定情報に基づいて前記記憶部から読み出した前記動画等を、前記表示部に繰り返し表示させる、ことを特徴とする情報伝達装置。
続きを表示(約 370 文字)【請求項2】
前記対象者の聴覚、嗅覚または触覚を刺激し得る媒体を出力する出力部をさらに備え、
前記制御部は、前記動画等を前記表示部に表示させる期間中に前記出力部から前記媒体を出力させる、ことを特徴とする請求項1に記載の情報伝達装置。
【請求項3】
前記対象者の聴覚を刺激し得る媒体を出力する第1出力部、同者の嗅覚を刺激し得る媒体を出力する第2出力部および同者の触覚を刺激し得る媒体を出力する第3出力部のうち、少なくとも異なる2種以上の出力部をさらに備え、
前記制御部は、前記2種以上の出力部の中から1種以上の出力部をランダムに選択して前記媒体を出力させ、または前記2種以上の出力部について前記媒体を出力する時期および期間をランダムに選択して前記媒体を出力させる、ことを特徴とする請求項1に記載の情報伝達装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、発達障害児(発達障害者)や幼児等の対象者に対して、伝えたい情報を動画または静止画により伝達し得る情報伝達装置に関するものである。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
自閉スペクトラム症、アスペルガー症候群、注意欠損多動性障害、学習障害等々の発達障害の特性を有する者(以下「発達障害者」という)は、自分では見通しが立ち難い事象が生じたときの対応を苦手にしている傾向がある。例えば、自分のいる周囲環境が突然変化した場合には、パニック状態に陥って無意識のうちに大声を出したり騒いだりし易い。そのため、公共の施設や公共の交通機関等、クールダウン室やカームダウン室のない空間で発達障害者が上述のようなパニック状態になると、周囲の利用者や乗客に迷惑をかけてしまう可能性がある。
【0003】
つまり、発達障害者は、突然の変化に対する対応を苦手にすることが多いため、社会に上手く適応することが難しい。そこで、このような問題を解決する一案として、例えば、下記特許文献1に開示されている「声量表示装置及び声量表示プログラム」の発明がある。この文献1では、自分の声量が適切かどうかを分かり易く呈示することが可能であるとともに、安価で測定精度の良い声量表示端末が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2013-58820号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特許文献1の声量表示端末では、そのディスプレィ上に音量が数字やイラストで表示され、その表示を発達障害者の児童が目視することで、自分の声の大きさの適正さを判断することを可能にしている。しかし、この声量表示端末は、このような数字やイラストをディスプレィに表示するにとどまる一方で、必ずしも当該児童が同装置のディスプレィに注視しているとは限らない。そのため、ディスプレィの表示に興味を持たない児童や、パニック状態になってディスプレィの表示に注目できない児童に対しては、ディスプレィに表示される数字やイラストの内容が伝わり難いという問題がある。
【0006】
また、この声量表示端末のディスプレィに表示される内容は、声量の大きさに関するものであり、そのような場面において自分がどのようにすべきであるかを当該児童に伝えるものではない。つまり、当該端末では、発達障害者にとって見通しが立ち難い事象を見通しが立ち易いものにする支援については考慮されていない。そのため、突然の変化に対する対応をパターン化して見通しをつけ易くするという学習効果までは望めない。このような突然の変化に対する対応パターンの学習は、発達障害者以外の定型発達の幼児や小学校低学年の児童等に対しても有効である。
【0007】
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、発達障害者や幼児等の対象者に対して、伝えたい情報を容易に伝達し得る情報伝達装置を提供することを目的とする。また別の目的は、発達障害者や幼児等の対象者に対して、対応パターンの学習を容易に行い得る情報伝達装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するため、特許請求の範囲に記載された請求項1の技術的手段を採用する。この手段によると、請求項1の情報伝達装置は、入力部、記憶部、表示部、発光部および制御部を備える。入力部は、発達障害者や幼児等の対象者に伝えたい情報に対応した所定情報の入力を受け付ける。所定情報は、例えば、対象者に伝えたい情報が複数存在する場合には複数の中から1つを選択する情報であり、対象者に伝えたい情報が1つしか存在しない場合にはそれを示す情報である。記憶部は、所定情報に関連付けられた動画等を記憶する。動画等は、絵、文字、記号、図形または写真の少なくとも1つ以上で表した動画または静止画である。表示部は動画等を表示し、発光部は、対象者が視認可能に発光する。制御部は、表示部の表示制御および発光部の発光制御を行い、入力部に所定情報が入力されると、(1)発光部を点灯させた後または点灯させるとともに、(2)所定情報に基づいて記憶部から読み出した動画等を、表示部に繰り返し表示させる。記憶部から動画等を読み出すタイミングは、所定情報の入力後から動画等の表示前であれば、発光部の点灯前でも点灯後でもよい。
【0009】
これにより、入力部に所定情報が入力されると、発光部が点灯した後または点灯させるとともに、動画等が表示部に繰り返し表示されるので、例えば、パニック状態の対象者に対しても、発光部の点灯によって注意を促して表示部に注目させることが可能になり、対象者に伝えたい情報を、絵、文字、記号、図形または写真の少なくとも1つ以上で表した動画等として何回も繰り返して見せることができる。また、当該対象者のいる周囲環境が突然変化した場合にも、その変化に対応して自分がとるべき行動(動作)を絵、文字、記号、図形または写真の少なくとも1つ以上により表した動画等を、選択し得る所定情報が入力部に入力されることによって、その動画等が表示部に繰り返し表示される。そのため、対象者がその動画等を何回も繰り返して見ることにより、そのような突然の変化に対する対応がパターン化されて、見通しをつけ易くすることが可能になる。
【0010】
また、特許請求の範囲に記載された請求項2の技術的手段を採用する。この手段によると、対象者の聴覚、嗅覚または触覚を刺激し得る媒体を出力する出力部をさらに備える。そして、制御部は、動画等を表示部に表示させる期間中に出力部から、対象者の聴覚等を刺激し得る媒体を出力させる。これにより、動画等が表示部に表示される前に発光部が点灯することに加えて、動画等が表示部に表示されている期間中は対象者の聴覚等を刺激し得る媒体が出力部から出力されるので、対象者の注意を動画等が表示される表示部に容易に引き付けることが可能になる。
(【0011】以降は省略されています)

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