発明の詳細な説明【技術分野】 【0001】 本発明は、学習する際の課題をリコメンドするシステムに関し、ユーザが真に苦手としている問題であるか、あるいは単なるケアレスミスであるのかを判別することで、ユーザにとってより学習効率の高い問題をリコメンドするシステムに関する。 続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】 【0002】 コンピュータの開発黎明期より様々な自習支援システムが開発されてきており、学習者のレベルに応じた適切な課題を提供するサービスが実用化されて久しい。これらのサービスへのアクセスには、広く普及しているパーソナルコンピュータやスマートフォン、タブレット等を用いることができるようになってきた。そのため、多くの時間を費やすことが必要な各種試験対策を目的とした各種サービスが提供されており、高等学校受験対策、大学受験対策、各種資格試験受験対策、語学試験対策などがその典型である。 【0003】 いずれも一定以上の点数を取得する必要がある試験をターゲットとし、これらの試験で出題される問題について正解を解答するだけの知識、学力を身につけさせるべく知識、学力を効率よく取得することを支援するべく設計されている。 【0004】 一般に、正解した問題について次回も正解できるとは必ずしも限らないが、誤った問題を次回正解する可能性よりは高い。そのため、誤った問題のみを繰り返し取り組むことで、次回は誤りを正解へと変えていく学習方法が、限られた学習時間を有効に活用するために重要である。 【0005】 そのため、多くのサービスでは、誤った問題を再学習させる機能を備えている。誤った問題をそのまま再出題することでも一定の効果は得られるが、解答直後に再学習した場合では、選択肢の関係等から、本質を理解していないにも関わらず正解を選んでしまう可能性を排除できない。そのため、誤った問題が真に問うていたテーマと同じテーマに属する別の問題を再出題することで、ユーザに当該テーマの学習を促すことが効果的である。 【0006】 この点について、英語学習を例にして考えてみたい。我が国では、英語の学習にあたっては、 1 基本文法 動作動詞と状態動詞、現在形と現在進行形、過去形と過去進行形など、 2 助動詞 推薦のmayとcanとmust、助動詞と完了形、助動詞の慣用表現など、 3 仮定法 仮定法過去、未来に関する仮定、倒置法による仮定法など 4 動名詞 動名詞の用法、動名詞の否定形など といった体系を順に学習することが一般的である。 【0007】 そのため、英語の関する試験も文法を習得できているかの確認という観点が強い。英語に関する多くの問題集や学習支援システムも、どの文法に関する問題を出題しているのかという観点から分類されている複数の問題から構成されている。例えば、次に示す問題である。 【0008】 問題1 以下の( )に適切と考えられる選択肢を選びなさい。 The wedding party ( ) a lot of money. There were a lot of guests, and the hotel was the best in the city. 1 must have cost 2 cannot have cost 3 could not cost 4 will cost 【0009】 この問題であれば、空欄に入る正解選択肢であるmust have costに関わる文法項目である「助動詞+完了形」が問題を示すテーマとなり、この問題が属するのは上記の体系でいうと2 助動詞の「助動詞と完了形」ということになる。 【0010】 しかし、この問題の解答のポイントは第2文の”were”や”was”にあり、これらが過去形であることの理解が必須である。すなわち、過去形を理解していないユーザは、助動詞の理解があってもこの問題の正解にたどりつくことはできない。 (【0011】以降は省略されています) この特許をJ-PlatPatで参照する