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公開番号2024002712
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-01-11
出願番号2022102083
出願日2022-06-24
発明の名称焼酎
出願人宝酒造株式会社
代理人個人,個人
主分類C12H 6/02 20190101AFI20231228BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】香味に優れ、香りと味とのバランスが非常に良い新規の焼酎を提供する。
【解決手段】γ-ブチロラクトン含量がアルコール濃度25v/v%換算で6.0~10.0mg/Lである全量イモ焼酎が提供される。γ-ブチロラクトン含量がアルコール濃度25v/v%換算で1.0~10.0mg/Lである、全量イモ焼酎以外の焼酎が提供される。酒類又は酒類の発酵工程生産物に添加して使用され、γ-ブチロラクトンを有効成分として含有する酒類に対する香味増強剤が提供される。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
γ-ブチロラクトン含量がアルコール濃度25v/v%換算で6.0~10.0mg/Lであり、
全量イモ焼酎である、焼酎。
続きを表示(約 260 文字)【請求項2】
γ-ブチロラクトン含量がアルコール濃度25v/v%換算で1.0~10.0mg/Lであり、
全量イモ焼酎以外の焼酎である、焼酎。
【請求項3】
前記γ-ブチロラクトン含量が4.0~10.0mg/Lであり、
前記全量イモ焼酎以外の焼酎が乙類焼酎である、請求項2に記載の焼酎。
【請求項4】
前記乙類焼酎が米麹イモ焼酎である、請求項3に記載の焼酎。
【請求項5】
前記全量イモ焼酎以外の焼酎が甲類焼酎である、請求項2に記載の焼酎。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は焼酎に関し、さらに詳細には、γ-ブチロラクトンを特定量含有する焼酎に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
食品の成分であるラクトン類の一部には、甘く、ココナッツ様の香気を有するものがあることが知られている(非特許文献1)。ラクトン類の一種であるγ-ブチロラクトンは、ワインに含まれている(非特許文献2)。
【0003】
特許文献1には、果汁含有製品の熱劣化臭の新規マスキング剤が開示されており、マスキング剤の有効成分としてγ-ブチロラクトンが挙げられている。特許文献2には、ビールテイスト飲料について飲み応えを増強できる新規な技術として、γ-ブチロラクトンの利用が挙げられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2019-170374号公報
特開2021-78400号公報
【非特許文献】
【0005】
時友裕紀子、「果実の香気分析」、化学と生物、2017年、第55巻、第11号、p.743-749
CARLOS J. MULLER et al, "LACTONES IN WINES -- A REVIEW", American Journal of Enology and Viticulture, Vol. 24, No. 1, 1973, p.5-9
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
近年、消費者の嗜好が多様化しており、焼酎についても多様な香りや味わい等が求められている。そこで本発明は、香味に優れ、香りと味とのバランスが非常に良い新規の焼酎を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、従来の酒類と比べて香味に優れ、香りと味とのバランスが非常に良い酒類を提供すべく、鋭意検討を行った。特に、イモ焼酎が奏する香味に関わる成分について詳細に検討した。その結果、γ-ブチロラクトンが香味に強く影響していることを見出した。そして、焼酎のγ-ブチロラクトン含量を増大させることによって、当該焼酎の香味を増強でき、これにより、口に含んだ時の香り立ちに優れ、味わいが向上し、芳醇で香味のバランスが非常に良い酒質を有する焼酎が得られることを見出した。
【0008】
上記した知見に基づいて提供される本発明の一つの様相は、γ-ブチロラクトン含量がアルコール濃度25v/v%換算で6.0~10.0mg/Lであり、全量イモ焼酎である、焼酎である。
【0009】
本様相は、全量イモ焼酎に係るものであり、γ-ブチロラクトンを特定量含有することを特徴とする。本様相の全量イモ焼酎は、口に含んだ時の香り立ちに優れ、味わいが向上し、芳醇で香味のバランスが非常に良い酒質を有する。
【0010】
全量イモ焼酎とは、掛原料と麹原料がいずれもサツマイモのみであるイモ焼酎を指す。
(【0011】以降は省略されています)

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