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公開番号2023175068
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-12-12
出願番号2022087310
出願日2022-05-30
発明の名称耐震ラッチ
出願人株式会社シモダイラ
代理人個人,個人,個人
主分類E05C 21/02 20060101AFI20231205BHJP(錠;鍵;窓または戸の付属品;金庫)
要約【課題】揺れの大きな地震の発生時においては、より速やかにロックを掛けることができ、かつ、地震がおさまった際には、より敏速にロックを解除することができる耐震ラッチを提供する。
【解決手段】筐体の底面部上に各4辺より中央箇所に向かって突出形成された、前方側扁平状膨出部、後方側扁平状膨出部、及び、左右両側の横側扁平状膨出部と、を有し、底面部は、外周側より中央箇所に向かって略扁平状に凹む形状を有するとともに、4箇所の隅角部に球体通路が形成され、4箇所の隅角部のうち、少なくとも、底面部の対角線方向において互いに対向する2つの隅角部に、それぞれの隅角部に対応する、1つ又は2つの側部、及び、底面部のいずれか1つ以上から内側へ突出形成された、2つの突出部がそれぞれ設けられ、突出部の内側への突出方向は、球体との接平面の法線方向に略一致している。
【選択図】図1

特許請求の範囲【請求項1】
平面視で方形状の底壁部、及び、前記底壁部の底面部の4辺から立ち上がる4つの側部を有する筐体と、
前記筐体内に回転自在に収納され常時は前記底面部の中央箇所で静止状態となる球体と、
外周側より前記中央箇所に向かって扁平状に凹む受面を下面側に有し、前記筐体内に揺動自在に収まる感知部、及び、前記感知部から外方に突出し、その先端にフック片が形成されたフックレバー部とからなる揺動フック部材と、
を備える耐震ラッチであって、
前記筐体は、前記底面部上に各4辺より前記中央箇所に向かって突出形成された、前方側扁平状膨出部、後方側扁平状膨出部、及び、左右両側の横側扁平状膨出部と、を有し、
前記底面部は、外周側より前記中央箇所に向かって略扁平状に凹む形状を有するとともに、4箇所の隅角部に球体通路が形成され、
前記4箇所の隅角部のうち、少なくとも、前記底面部の対角線方向において互いに対向する2つの隅角部に、それぞれの隅角部に対応する、1つ又は2つの前記側部、及び、前記底面部のいずれか1つ以上から内側へ突出形成された、2つの突出部がそれぞれ設けられ、
前記突出部の内側への突出方向は、前記球体との接平面の法線方向に略一致し、
前記前方側扁平状膨出部と前記底面部との間には段差部となる小立ち上がり面が形成され、前記小立ち上がり面は、幅方向中心箇所にて幅方向の両側に向かうに従い前記筐体の前記4つの側部のうちの前方側部に接近すると共に、前記前方側扁平状膨出部の上面は、幅方向中心位置から幅方向両側が前記底面部に向かって傾斜するように形成され、
前記揺動フック部材は、前記感知部とフックレバー部との境界部を揺動中心として前記前方側部から延出するように装着されてなることを特徴とする耐震ラッチ。
続きを表示(約 410 文字)【請求項2】
前記突出部は前記4箇所の隅角部にそれぞれ設けられている請求項1に記載の耐震ラッチ。
【請求項3】
前記境界部には、前記揺動フック部材の重心位置を変更可能とする重心変更部が設けられ、
前記重心変更部は、前後方向に移動可能な柱状部材を備え、前記柱状部材は、少なくとも、前記境界部に対応する基準位置、前記基準位置よりも前記感知部側の第2位置、及び、前記基準位置よりも前記フックレバー部側の第3位置のいずれかの位置に選択的に配置可能である請求項1に記載の耐震ラッチ。
【請求項4】
前記球体は、前記底面部の中央箇所で静止しているときは前記感知部を押し上げることがなく、かつ、底面部の外周箇所に到達したときには、前記感知部を押し上げることができる範囲の直径を有し、そのような範囲の直径を有する球体形状において最も軽量となるように構成される請求項1に記載の耐震ラッチ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、タンス、食器棚、書籍棚等の家具の扉が地震時に受ける衝撃で急激に開いてしまうことを防止するとともに、小さな地震においては、極めて僅かの揺れだけでは作動することがなく、しかも地震がおさまると扉のロックを直ぐに解除することができる耐震ラッチに関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
タンス、食器棚、書籍棚等の水平方向に揺動して開閉する扉を有する家具において、地震時にその震動の衝撃で扉が急激に開き、収納されている物品が外部に飛び出し、これが2次的な災害となって、人を危険にさらすことになる。このような、地震による衝撃によって、家具扉が急激に開いてしまうことを防止するための耐震装置が種々開発されている。このような耐震装置として、例えば、特許文献1に示す耐震ラッチが挙げられる。
【0003】
特許文献1に記載の耐震ラッチは、従来の球体の転動を利用した耐震装置において、揺れの小さな小規模の地震であっても、敏感に感知してしまい、転動してロックをかけてしまうことにより、家具扉が開かない程度の衝撃以下の地震でもロックがかかってしまうことになり、そのロックをいちいち解除しなければならず、かえって不便となるなどの問題を解決すべく、方形状の底面部上に、各4辺より、略中央箇所に向かって次第に幅が狭くなるように突出形成された前方側扁平状膨出部と、後方側扁平状膨出部、及び、左右両側の横側扁平状膨出部とを有し、かつ、底面部の4箇所の隅角部箇所に球体通路が形成されてなる筐体と、筐体内に回転自在に収納され常時は底面部の略中央箇所で静止状態となる球体と、外周側より略中央箇所に向かって扁平状に凹む受面を下面側に有し、筐体内に揺動自在に収まる感知部と、感知部から外方に突出し、その先端にフック片が形成されたフックレバー部とからなる揺動フック部材とからなる構成を備える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許3706119号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載の耐震ラッチにおいては、家具扉の開きそうな揺れを有する通常の大きさの地震発生時のみ、扉を閉状態でロックをかけて、扉が急激に開くことを防止することができ、また、扉が開かない程度の揺れの小さな地震の発生時では、扉が閉まった状態でロックをかけないようにすることができる。よって、小さな地震にもかかわらず、扉が閉まった状態でロックがかかってしまい、いちいちロックの解除を行うという面倒な作業から開放される。さらに、ロックがかかっても、その地震がおさまると、直ぐにロックを解除することができる。また、装置全体の構造を極めて簡単にすることができ、部品点数を最小限にして、組み立てやすくさらに確実なる動作を実現できる。
【0006】
本発明は、特許文献1に記載の耐震ラッチに対して、揺れの大きな地震の発生時においては、より速やかにロックを掛けることができ、かつ、地震がおさまった際には、より敏速にロックを解除することができる耐震ラッチを提供することを目的とする。ロックの解除については、球体の曲率によらずに筐体の隅角部に停留しづらい構成とすることで、ロックの解除を迅速に行うことができる耐震ラッチを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明の耐震ラッチは、平面視で方形状の底壁部、及び、底壁部の底面部の4辺から立ち上がる4つの側部を有する筐体と、筐体内に回転自在に収納され常時は底面部の中央箇所で静止状態となる球体と、外周側より中央箇所に向かって扁平状に凹む受面を下面側に有し、筐体内に揺動自在に収まる感知部、及び、感知部から外方に突出し、その先端にフック片が形成されたフックレバー部とからなる揺動フック部材と、を備える耐震ラッチであって、筐体は、底面部上に各4辺より中央箇所に向かって突出形成された、前方側扁平状膨出部、後方側扁平状膨出部、及び、左右両側の横側扁平状膨出部と、を有し、底面部は、外周側より中央箇所に向かって略扁平状に凹む形状を有するとともに、4箇所の隅角部に球体通路が形成され、4箇所の隅角部のうち、少なくとも、底面部の対角線方向において互いに対向する2つの隅角部に、それぞれの隅角部に対応する、1つ又は2つの側部、及び、底面部のいずれか1つ以上から内側へ突出形成された、2つの突出部がそれぞれ設けられ、突出部の内側への突出方向は、球体との接平面の法線方向に略一致し、前方側扁平状膨出部と底面部との間には段差部となる小立ち上がり面が形成され、小立ち上がり面は、幅方向中心箇所にて幅方向の両側に向かうに従い筐体の4つの側部のうちの前方側部に接近すると共に、前方側扁平状膨出部の上面は、幅方向中心位置から幅方向両側が底面部に向かって傾斜するように形成され、揺動フック部材は、感知部とフックレバー部との境界部を揺動中心として前方側部から延出するように装着されてなることを特徴としている。
【0008】
本発明の耐震ラッチにおいて、突出部は4箇所の隅角部にそれぞれ設けられているとよい。
【0009】
本発明の耐震ラッチにおいて、境界部には、揺動フック部材の重心位置を変更可能とする重心変更部が設けられ、重心変更部は、前後方向に移動可能な柱状部材を備え、柱状部材は、少なくとも、境界部に対応する基準位置、基準位置よりも感知部側の第2位置、及び、基準位置よりもフックレバー部側の第3位置のいずれかの位置に選択的に配置可能であることが好ましい。
【0010】
本発明の耐震ラッチにおいて、球体は、底面部の中央箇所で静止しているときは感知部を押し上げることがなく、かつ、底面部の外周箇所に到達したときには、感知部を押し上げることができる範囲の直径を有し、そのような範囲の直径を有する球体形状において最も軽量となるように構成されることが好ましい。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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