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公開番号2023166671
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-11-22
出願番号2022077318
出願日2022-05-10
発明の名称海流発電用三胴船
出願人個人
代理人個人
主分類B63B 35/00 20200101AFI20231115BHJP(船舶またはその他の水上浮揚構造物;関連艤装品)
要約【課題】強い風を硬翼帆で受けて帆走する船の航行によって生じる海流で船体の下に設けたプロペラを回転し発電機で電気を起こす海流発電用三胴船を提供する。
【解決手段】先細の船首を持つ主胴船2の左右に一対のサイドフロート3、3を設けた硬
翼帆51で帆走する三胴船1において、発電用プロペラ62を内蔵する円筒形ダクト4を
主胴船2とサイドフロート3の間に設けた。発電用プロペラ62と発電機63は発電機ユ
ニット容器61内に納められ、非発電時には発電機ユニット容器61は吃水上の船内の発
電機ユニット収納室25に移動できるようにして、海水の抵抗を減らした。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
先細の船首を持つ主胴船の左右に一対のサイドフロートを有し、硬翼帆で帆走する三胴船
において、主胴船とサイドフロートの間の吃水下に一対の長尺の円筒形ダクトを設け、該
円筒形ダクト内に海流により回転する発電用プロペラを設けたことを特徴とする強風に適
した海流発電用三胴船。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記発電用プロペラを設けた円筒形ダクト部分を円筒形ダクト本体から切り離した円筒形
ダクト分離部と発電用プロペラによって発電する発電機とを一体化し容器に収容して発電
機ユニットを構成し、該発電機ユニットを吃水上の船体内に移動させる移動手段を設けた
ことを特徴とする請求項1に記載の強風に適した海流発電用三胴船。
【請求項3】
前記発電機ユニット移動手段として、ロープにより発電機ユニットを懸垂して上下させる
巻上機、パンタグラフ式上下移動装置、ピストンによる上下移動装置及びラックとピニオ
ンによる上下移動装置の群から選ばれた1種を使用する又は2種以上を併用することを特
徴とする請求項2に記載の強風に適した海流発電用三胴船。
【請求項4】
前記発電用プロペラとして二重反転プロペラを使用することを特徴とする請求項1に記載
の強風に適した海流発電用三胴船。
【請求項5】
前記硬翼帆として折り畳み可能な硬翼帆を使用することを特徴とする請求項1に記載の強
風に適した海流発電用三胴船。
【請求項6】
前記折り畳み可能な硬翼帆としてつづら折りした硬翼帆を使用することを特徴とする請求
項5に記載の強風に適した海流発電用三胴船。
【請求項7】
前記硬翼帆を炭素繊維補強ハニカム構造に構成することを特徴とする請求項5又は請求項
6に記載の強風に適した海流発電用三胴船。
【請求項8】
前記三胴船の自主運行手段として、電気モーターで前記発電機ユニットのプロペラを回転
させて推進させる方法、デーゼル機関によるスクリュー推進方法およびウオータージェッ
ト推進方法の群から選ばれた1種を使用する又は2種以上を併用することを特徴とする請
求項1に記載の強風に適した海流発電用三胴船。
【請求項9】
前記三胴船の発電機ユニットで発電された電気エネルギーを蓄積する手段として蓄電器を
使用するか又は電気エネルギーを水素に変換して蓄積することを特徴とする請求項1に記
載の強風に適した海流発電用三胴船。
【請求項10】
前記三胴船に垂直回転軸式風力発電装置を付設したことを特徴とする請求項1に記載の強
風に適した海流発電用三胴船。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は海流発電用三胴船、特に台風や強風域での風のエネルギーを電気に変換するに適
した海流発電用三胴船に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
台風等の強い風を硬翼帆で受けて帆走する船の航行によって生じる海流で船体の下に設け
たプロペラを回転させ発電機で電気を起こす発電船はすでに提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2014-184935号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記先行技術の特開2014-184935号公報に記載されている発電船は、単一の船
体の下にプロペラを突出させ、海流によってプロペラを回転させる構造になっている。そ
のために、(1)背の高い硬翼帆の船では風の勢いで船の横揺れが激しくなる。(2)周
りに囲い等の障害物がないプロペラが回転すると船の進行方向に直交するプロペラの先端
に渦流が発生し海流のエネルギーを吸収するので発電効率が悪くなる。(3)横波が流れ
ている場合はプロペラの回転効率が悪くなり発電効率が低下する等の欠点を有している。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、発電船を三胴船構造にし、発電用のプロペラに円筒状の覆い(以下円筒形ダク
トと称する)を被せることによって前記欠点を除くことを目的としている。
すなわち、本発明は、先細の船首を持つ主胴船の左右に一対のサイドフロートを設けて硬
翼帆で帆走する三胴船において、主胴船と左右のサイドフロートの間の吃水下に一対の長
尺の円筒形ダクトを設け、該円筒形ダクト内に海流により回転する発電用のプロペラを設
けたことを特徴とする。
なお、水の抵抗をすくなくするために、前記サイドフロートの先端を内側に向けて斜めに
カットすることが好ましい。
【0006】
さらに、海流により回転する発電用のプロペラを設けた円筒形ダクトの部分を円筒形ダク
ト本体から切り離した円筒形ダクト分離部と発電用プロペラの回転によって発電する発電
機とを一体化して独立した容器に収容して発電機ユニットを構成した。
円筒形ダクトの大きさは主胴船の大きさによっても異なるが、長さは10~200m、直
径は3~20mの範囲にするのが好ましい。
この発電機ユニットは、長尺の円筒形ダクトの先端に設ける以外に、必要に応じて両端、
さらには中間に設けてもよい。
【0007】
そして、発電機ユニットを吃水上の船体内に設けられた発電機ユニット収納室に移動させ
る発電機ユニット移動装置を設けた。
【0008】
この発電機ユニット移動装置としては、ロープにより発電機ユニットを懸垂して上下させ
る巻上機、パンタグラフ式上下移動装置、ピストンによる上下移動装置及びラックとピニ
オンによる上下移動装置等を単独又は組み合わせて使用することができる。
【0009】
前記発電用プロペラとしては単独のプロペラ以外にさらに効率を上げるために二重反転プ
ロペラを使用することもできる。二重反転プロペラとは、二組のプロペラを同軸に配置し
、各組を相互に逆回転で駆動させるもので、船体にかかるカウンタートルクを相殺でき、
1組では流れのねじれとして損失となるエネルギーが、相殺により無くなることで効率が
向上する等の利点がある。
【0010】
前記硬翼帆としては折り畳み可能な硬翼帆を使用する。折り畳み可能な硬翼帆としてつづ
ら折りした硬翼帆を使用し、さらに、硬翼帆をハニカム構造に構成することが好ましい。
ハニカム構造体は、炭素繊維補強直交織物をエポキシ樹脂に含浸した平板とハニカム層を
交互に重ねて5層ないし9層、厚さ約5cmに積層する。
(【0011】以降は省略されています)

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