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公開番号2023169477
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-11-30
出願番号2022080593
出願日2022-05-17
発明の名称船舶
出願人川崎重工業株式会社
代理人弁理士法人有古特許事務所
主分類B63H 21/38 20060101AFI20231122BHJP(船舶またはその他の水上浮揚構造物;関連艤装品)
要約【課題】甲板と燃料調整室との間に確保されるスペースを有効に活用することができる船舶を提供する。
【解決手段】一実施形態に係る船舶は、液化ガスを燃料とする推進用エンジンと、前記液化ガスを貯留する、甲板12上に配置された2つの燃料タンク2A,2Bと、甲板12との間にスペースが確保されるように甲板12に対して嵩上げされた燃料調整室4を含む。燃料調整室4は、前記推進用エンジンの上流側で前記燃料の温度および圧力を調整する機器を収容する。甲板12と燃料調整室4との間の前記スペースに艤装品10が配置されている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
液化ガスを燃料とする推進用エンジンと、
前記液化ガスを貯留する、船体の上面を構成する甲板上に配置された少なくとも1つの燃料タンクと、
前記甲板との間にスペースが確保されるように前記甲板に対して嵩上げされた、前記推進用エンジンの上流側で前記燃料の温度および圧力を調整する機器を収容する燃料調整室と、を備え、
前記甲板と前記燃料調整室との間の前記スペースに艤装品が配置されている、船舶。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記艤装品は、係船用ウインチ、係船用ロープおよび配管の少なくとも1つを含む、請求項1に記載の船舶。
【請求項3】
左舷側および右舷側に位置するように前記甲板上に配置された、前記液化ガスの供給源との接続用の一対のバンカーステーションと、
前記一対のバンカーステーションから前記少なくとも1つの燃料タンクへ前記液化ガスを導く燃料受入配管と、
前記少なくとも1つの燃料タンクから前記燃料調整室へ前記液化ガスを導く液体配管と、
前記少なくとも1つの燃料タンク内で気化したBOGを前記少なくとも1つの燃料タンクから前記燃料調整室へ導くBOG配管と、
前記燃料調整室で温度および圧力が調整された燃料を前記燃料調整室から前記推進用エンジンへ導く燃料供給配管と、をさらに備え、
前記艤装品は、前記燃料受入配管、前記液体配管、前記BOG配管および前記燃料供給配管の少なくとも一つを含む、請求項2に記載の船舶。
【請求項4】
前記少なくとも1つの燃料タンクに対応する、前記燃料受入配管、前記液体配管および前記BOG配管が集中するエリアを区画する少なくとも1つのタンク接続室をさらに備える、請求項3に記載の船舶。
【請求項5】
前記少なくとも1つの燃料タンクは、船幅方向に互いに離間する2つの燃料タンクを含み、
前記燃料調整室は、前記2つの燃料タンクの間に配置されており、
前記少なくとも1つのタンク接続室は、前記2つの燃料タンクの上方にそれぞれ配置された2つのタンク接続室を含む、請求項4に記載の船舶。
【請求項6】
前記甲板と前記燃料調整室の基準床面とを接続する第1通路と、
前記燃料調整室の基準床面、上階床面または屋上面と前記2つのタンク接続室の床面とをそれぞれ接続する2つの第2通路と、
をさらに備える、請求項5に記載の船舶。
【請求項7】
前記2つの第2通路は、船幅方向において前記燃料調整室の両側に配置されており、
前記第1通路は、前記燃料調整室の船尾側を通って前記2つの第2通路同士を接続している、請求項6に記載の船舶。
【請求項8】
前記少なくとも1つの燃料タンクは船尾に配置され、前記燃料調整室は前記少なくとも1つの燃料タンクの前方に配置されている、請求項4に記載の船舶。
【請求項9】
前記甲板と前記燃料調整室の基準床面とを接続する第1通路と、
前記燃料調整室の基準床面、上階床面または屋上面と前記少なくとも1つのタンク接続室の床面とを接続する第2通路と、
をさらに備える、請求項8に記載の船舶。
【請求項10】
前記燃料調整室および前記少なくとも1つのタンク接続室のそれぞれには、前記燃料調整室内または前記タンク接続室内の圧力が閾値を超えたときに開かれる安全弁がそれぞれ設けられている、請求項4~9の何れか一項に記載の船舶。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、液化ガスを燃料とする推進用エンジンを含む船舶に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
近年、環境負荷低減を目的として、LNG(Liquefied Natural Gas)やLPG(Liquefied Petroleum Gas)などの液化ガスを燃料とする推進用エンジンを含む船舶が積極的に開発されている。液化ガスは、液体のまま推進用エンジンへ供給される場合もあるし、気体または超臨界流体にされて推進用エンジンへ供給される場合もある。
【0003】
例えば、特許文献1には、推進用エンジンの燃料である液化ガスを貯留する2つの燃料タンクを船体の上面を構成する甲板上に配置した船舶が開示されている。この船舶では、甲板上の船尾部分に上部構造体が設けられ、船幅方向において上部構造体の両側に燃料タンクが配置されている。
【0004】
また、特許文献1の船舶では、上部構造体および燃料タンクの後方に燃料調整室が配置されている。特許文献1には、燃料調整室について「液化ガス燃料を主推進機関や発電用機関まで供給するための関連機器を設置する」と記載されている。また、特許文献1の図1からは、燃料調整室が甲板に対して嵩上げされている点が看取される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2020-50135号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、特許文献1の船舶のように、燃料調整室を甲板に対して嵩上げした場合、甲板と燃料調整室との間に確保されるスペースを有効に活用することが望まれる。
【0007】
そこで、本開示は、甲板と燃料調整室との間に確保されるスペースを有効に活用することができる船舶を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示は、液化ガスを燃料とする推進用エンジンと、前記液化ガスを貯留する、船体の上面を構成する甲板上に配置された少なくとも1つの燃料タンクと、前記甲板との間にスペースが確保されるように前記甲板に対して嵩上げされた、前記推進用エンジンの上流側で前記燃料の温度および圧力を調整する機器を収容する燃料調整室と、を備え、前記甲板と前記燃料調整室との間の前記スペースに艤装品が配置されている、船舶を提供する。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、甲板と燃料調整室との間に確保されるスペースを有効に活用することができる船舶が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1Aは第1実施形態に係る船舶の側面図、図1Bは同船舶の平面図である。
図1AのII-II線に沿った断面図である。
バンカーステーションから推進用エンジンであるメインエンジンおよび発電用エンジンまでの配管系統図である。
第1実施形態の変形例を示す図である。
図5Aは第2実施形態に係る船舶の側面図、図5Bは同船舶の平面図である。
図5BのVI-VI線に沿った断面図である。
第2実施形態の変形例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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