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公開番号2023127026
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-09-13
出願番号2022030541
出願日2022-03-01
発明の名称船舶の制動装置
出願人個人
代理人個人,個人,個人
主分類B63H 25/44 20060101AFI20230906BHJP(船舶またはその他の水上浮揚構造物;関連艤装品)
要約【課題】航行する船舶を緊急に減速又は停止させる。
【解決手段】
船舶Fの制動装置Sは、船体1に保持され、船体1の表面に沿った待機位置から船体1の表面から突出した作動位置へ移動可能な制動部材11a~12bと、高圧水を生成する第1の高圧水供給手段31a~32bとを備える。第1の高圧水供給手段31a~32bから高圧水を供給すると、制動部材11a~12bが待機位置から作動位置へ移動する。これにより制動部材11a~12bの表面が進行方向Gと交差するように配置されることで流動抵抗を生じさせ、船舶Fを減速又は停止させることができる。又、制動部材11a~12bは船体1の中心線Xに対し左右対称に配置されており、動作を個別に制御可能なので、動作させる制動部材11a~12bの組合せで船舶Fの制動状態を制御できる。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
船体に備えられ、航行する船舶に制動を与えるための船舶の制動装置であって、
前記船体に保持され、前記船体の表面に沿った待機位置から前記船体の表面から突出した作動位置へ移動可能な制動部材と、
前記船体内で高圧水を生成する加圧手段とを備え、
前記生成された前記高圧水が供給されることにより、前記制動部材が前記待機位置から前記作動位置へ移動するように構成された、船舶の制動装置。
続きを表示(約 640 文字)【請求項2】
前記制動部材は、前記作動位置において、前記船舶の進行方向と交差するように配置される面を有する、請求項1記載の船舶の制動装置。
【請求項3】
前記船体の中心線に対し左右対称に配置された複数組の前記制動部材を更に含み、
前記制動部材の各々に設けられ、前記制動部材の各々に高圧水を供給する第1の高圧水供給手段を前記加圧手段は含み、
前記各制動部材は、前記高圧水の供給による前記待機位置から前記作動位置への移動を個別に制御可能である、請求項1又は請求項2記載の船舶の制動装置。
【請求項4】
前記船体の中心線に対し左右対称に配置され、前記船舶の進行方向と交差する方向で船外へ高圧水を噴出させる複数組の噴出口、及び、
前記噴出口の各々に設けられ、前記噴出口の各々に高圧水を供給する第2の高圧水供給手段を更に含み、
前記高圧水が供給される前記噴出口を個別に選択可能である、請求項1から請求項3のいずれかに記載の船舶の制動装置。
【請求項5】
前記制動部材を前記作動位置に保持するロック機構を更に備える、請求項1から請求項4のいずれかに記載の船舶の制動装置。
【請求項6】
通常時の船体の外面形状を保持する工程と、
前記船体の急な制動を指令する工程と、
前記指令に応答して生成した高圧水により前記外面形状を変化させて制動力を増加させる工程とを備えた、船舶の制動方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は船舶の制動装置及び制動方法に関し、特に航行する船舶に急な制動を与えるための船舶の制動装置及び制動方法に関するものである。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
スクリューで航行する船舶は、停船の際、スクリューを逆回転させて減速するのが一般的である。しかしながら他の船舶や障害物との衝突を回避するため緊急停止が求められた場合、航行中の船舶がスクリューの逆回転だけで直ちに停止することは難しい。
【0003】
そこでスクリューの逆回転以外に船舶を緊急停船させる手段として、例えば特許文献1や特許文献2に記載されるような技術が従来提案されている。
【0004】
特許文献1には、面状体や半通過体等で形成された制動板を、船舶における船体の船側又は船底に格納可能且つ外側へ展開可能に設けた船舶の制動手段が記載されている。これによれば、通常航行時には制動板を船側や船底等に格納しておき、緊急時には、制動板を船側又は船底から外側へ展開させることにより制動力を得て船舶を急減速することができるとされている。尚、制動版は、船体に対しヒンジやリンクで位置移動可能に保持されると共に、シリンダのロッドを進退させることで格納、展開を操作できるように構成されている。
【0005】
特許文献2には、船舶に搭載されたポンプと、ポンプによって高圧状態にされた海水を船体前後の右舷部及び左舷部へ給送する配管と、船体前後の右舷部及び左舷部の4個所において配管端部に配設された可動ノズルと、可動ノズルの開閉を調整する開閉弁とを備えてなる船体の急ブレーキ或いは急速旋回装置が記載されている。これによれば、急速停止或いは急旋回の必要に迫られた際には、ポンプによって高圧状態とした海水を可動ノズルから船外へ噴射することにより、方向転換のための推力を船体に発生させて、船体を急停止或いは旋回退避させることができるとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2007-253897号公報
特開平7-108995号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1に記載された船舶の制動手段は、制動板を外側へ展開させるのにシリンダが用いられ、このシリンダのロッドの進退によって生じる動力を制動板へ伝達するための機械的な構造が必要である。そのため、制動板の取り付け構造が複雑になり、又、制動板を展開位置に保持するために強靭な支持構造が必要であるという問題がある。
【0008】
特許文献2に記載された船体の急ブレーキ或いは急速旋回装置は、1台のポンプで複数のノズルから高圧水を噴射させる構造のため、高出力のポンプが必要であり、比較的大きな船舶には適用するのは現実的には難しい。又、船舶を停止させる場合、船首側のノズルしか使用することができず、船尾側のノズルを活用できないという問題がある。
【0009】
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであって、構造が簡単で、船舶の大きさを問わず現実的な実施が可能な船舶の制動装置及び制動方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の目的を達成するために、請求項1記載の発明は、船体に備えられ、航行する船舶に制動を与えるための船舶の制動装置であって、船体に保持され、船体の表面に沿った待機位置から船体の表面から突出した作動位置へ移動可能な制動部材と、船体内で高圧水を生成する加圧手段とを備え、生成された高圧水が供給されることにより、制動部材が待機位置から作動位置へ移動するように構成されたものである。
(【0011】以降は省略されています)

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