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公開番号2023094185
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-07-05
出願番号2021209509
出願日2021-12-23
発明の名称船外機
出願人スズキ株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類B63H 20/14 20060101AFI20230628BHJP(船舶またはその他の水上浮揚構造物;関連艤装品)
要約【課題】ギヤオイルのレベルまたは状態の確認とギヤオイルの交換とを容易かつ円滑に行うことができるようにする。
【解決手段】船外機のロアケース5は、ギヤ機構31、41が収容され、かつギヤオイルが貯留されたオイル貯留空間Rを有している。また、船外機は、ギヤオイルのレベルまたは状態を確認するためのギヤオイルゲージ51を備え、ロアケース5には、ギヤオイルゲージ51を取り付けるためのゲージ取付孔61と、ギヤオイルゲージ51をゲージ取付孔61内に挿入するためのゲージ挿入部62が設けられている。また、ロアケース5には、オイル貯留空間R内からギヤオイルを排出し、またはオイル貯留空間R内へギヤオイルを供給するためのオイル給排通路70と、ポンプをオイル給排通路70に接続するためのポンプ接続部81とを備えている。また、ゲージ挿入部62とポンプ接続部81とはロアケース5の上部の右部に前後方向に並んで配置されている。
【選択図】図2

特許請求の範囲【請求項1】
船舶を推進させる船外機であって、
当該船外機の上部に配置された動力源と、
当該船外機の下部に配置され、プロペラが取り付けられたプロペラシャフトと、
前記動力源と前記プロペラシャフトとの間に設けられ、前記動力源の回転出力により回転するドライブシャフトと、
当該船外機の下部に配置され、前記ドライブシャフトの回転を前記プロペラシャフトに伝達するギヤ機構と、
当該船外機の下部に配置され、前記ギヤ機構が収容されかつ前記ギヤ機構を潤滑するギヤオイルが貯留された内部空間を有するロアケースと、
前記内部空間内に貯留されたギヤオイルのレベルまたは状態を確認するためのギヤオイルゲージと、
前記ロアケースに設けられ、前記ギヤオイルゲージをその一端側が前記内部空間内に貯留されたギヤオイルに浸かるように前記ロアケースに挿抜可能に取り付けるためのゲージ取付孔と、
前記ギヤオイルゲージを前記ゲージ取付孔内に挿入するためのゲージ挿入部と、
前記ロアケースに設けられ、前記内部空間内から当該船外機の外部へギヤオイルを排出し、または当該船外機の外部から前記内部空間内へギヤオイルを供給するためのオイル給排通路と、
ギヤオイルの給排を行うポンプを前記オイル給排通路に接続するためのポンプ接続部とを備え、
前記ゲージ挿入部と前記ポンプ接続部とは、前記ロアケースの上部の左右方向一側部分に前後方向に並んで設けられていることを特徴とする船外機。
続きを表示(約 380 文字)【請求項2】
前記ゲージ挿入部と前記ポンプ接続部とは前後方向に互いに隣り合うように設けられていることを特徴とする請求項1に記載の船外機。
【請求項3】
前記ゲージ挿入部および前記ポンプ接続部は、前記ロアケースと接続されるアッパーケースの下部の左右方向一側部分の外壁面、または前記ロアケースの上部の左右方向一側部分の外壁面を左右方向内側に凹ませることにより形成された凹部内に配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載の船外機。
【請求項4】
前記ギヤオイルゲージは曲がった状態で前記ロアケースに取り付けられることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の船外機。
【請求項5】
前記オイル給排通路の下端部は前記収容空間の前下角部に位置していることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の船外機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ロアケース内に、ギヤ機構を収容し、かつギヤオイルを貯留した船外機に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
多くの船外機において、船外機の下部に設けられたロアケースの内部空間内には、ドライブシャフトの回転をプロペラシャフトに伝達するギヤ機構が収容されている。また、その内部空間内には、ギヤ機構を潤滑するギヤオイルが貯留されている。
【0003】
また、船外機の中には、ロアケースの下部にドレンボルトが設けられ、ロアケースの内部空間内に貯留されたギヤオイルをドレンボルトの取付孔を介して船外機の外部に排出し、また、船外機の外部からドレンボルトの取付孔を介してロアケースの内部空間内にギヤオイルを注入するタイプのものがある。小型の船外機にはこのタイプのものが多い。一方、船外機の中には、ロアケースの内部空間内に貯留されたギヤオイルを船外機の外部に排出し、または船外機の外部から内部空間内にギヤオイルを供給するためのオイル給排通路が設けられ、このオイル給排通路にオイルポンプを接続してギヤオイルの吸引または注入を行うタイプのものがある。中型または大型の船外機にはこのタイプのものがある。下記の特許文献1、2には、後者のタイプの船外機が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2017-81372号公報
特開2020-104573号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、従来の船外機には、エンジンオイルのレベルを確認するためのゲージは設けられているものの、ギヤオイルのレベルまたは状態を確認するためのゲージは設けられていない。船外機に、ギヤオイルのレベル(貯留量)または状態(汚れ具体等)を確認するためのゲージを設けるようにすれば、ギヤオイルのレベルまたは状態を確認することが容易になる。これにより、利用者はギヤオイルの交換の要否を日常的に確認することが可能になるので、船外機の管理をきめ細かく行うことができ、ひいては航行の安全性を高めることができる。
【0006】
また、利用者がゲージを用いてギヤオイルの状態を確認した結果、ギヤオイルの交換が必要であると判断したときに、ギヤオイルの状態の確認作業からギヤオイルの交換作業へ円滑に移行することができれば便利である。また、ギヤオイルを船外機に注入しながら、ゲージを用いてギヤオイルの注入量を確認することができれば便利である。このようなことを実現するためには、利用者が船外機の近くの一箇所の位置にとどまった状態で、または船外機の近くを僅かに移動するだけで、ゲージの抜き差し、オイルポンプの接続、オイルポンプの操作等をそれぞれ行うことができるようにすることが望ましい。
【0007】
本発明は例えば上述したような問題に鑑みなされたものであり、本発明の目的は、ギヤオイルのレベルまたは状態の確認とギヤオイルの交換とを容易にかつ円滑に行うことができる船外機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明は、船舶を推進させる船外機であって、当該船外機の上部に配置された動力源と、当該船外機の下部に配置され、プロペラが取り付けられたプロペラシャフトと、前記動力源と前記プロペラシャフトとの間に設けられ、前記動力源の回転出力により回転するドライブシャフトと、当該船外機の下部に配置され、前記ドライブシャフトの回転を前記プロペラシャフトに伝達するギヤ機構と、当該船外機の下部に配置され、前記ギヤ機構が収容されかつ前記ギヤ機構を潤滑するギヤオイルが貯留された内部空間を有するロアケースと、前記内部空間内に貯留されたギヤオイルのレベルまたは状態を確認するためのギヤオイルゲージと、前記ロアケースに設けられ、前記ギヤオイルゲージをその一端側が前記内部空間内に貯留されたギヤオイルに浸かるように前記ロアケースに挿抜可能に取り付けるためのゲージ取付孔と、前記ギヤオイルゲージを前記ゲージ取付孔内に挿入するためのゲージ挿入部と、前記ロアケースに設けられ、前記内部空間内から当該船外機の外部へギヤオイルを排出し、または当該船外機の外部から前記内部空間内へギヤオイルを供給するためのオイル給排通路と、ギヤオイルの給排を行うポンプを前記オイル給排通路に接続するためのポンプ接続部とを備え、前記ゲージ挿入部と前記ポンプ接続部とは、前記ロアケースの上部の左右方向一側部分に前後方向に並んで設けられていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、ギヤオイルのレベルまたは状態の確認とギヤオイルの交換とを容易にかつ円滑に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の実施例の船外機を示す全体図である。
本発明の実施例の船外機の下部を右方から見た状態を示す説明図である。
本発明の実施例の船外機の下部を上方から見た状態を示す説明図である。
図3中の切断線IV-IVに沿って切断した船外機の下部の前部を示す断面図である。
図3中の切断線V-Vに沿って切断した船外機の下部の右部を示す断面図である。
図2中の切断線VI-VIに沿って切断した船外機の下部を示す断面図である。
本発明の実施例の船外機におけるギヤオイルゲージを示す外観図である。
本発明の実施例の船外機におけるポンプ接続部等を示す斜視図である。
本発明の実施例の船外機におけるギヤオイル確認交換部を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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