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公開番号2024057453
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-24
出願番号2022164207
出願日2022-10-12
発明の名称内燃機関のシリンダヘッド
出願人スズキ株式会社
代理人弁理士法人日誠国際特許事務所
主分類F02F 1/24 20060101AFI20240417BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約【課題】集合排気ポートを有する内燃機関のシリンダヘッドにおいて、動弁室に導入されたオイルをオイル戻し孔に流入し易くして、オイルの循環性を向上できる内燃機関のシリンダヘッドを提供すること。
【解決手段】シリンダヘッド4において、排気上側ウォータジャケット19の上壁19aは、気筒列方向L1と交差する前後方向L2で燃焼室天井壁8A、8B、8C側からオイル戻し孔4cに向かうにつれてシリンダヘッド4の下面4fとの距離が拡大するように傾斜している。シリンダヘッド4は、排気上側ウォータジャケット19の上壁19aを下方に窪ませた凹部23を有し、凹部23は、シリンダヘッド4の下面4fと略平行で、かつ、オイル戻し孔4cが開口する底面23aを有する。底面23aは、オイル戻し孔4cから燃焼室天井壁8A、8B、8C側に延びている。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
気筒列方向に沿って配置され、複数の燃焼室のそれぞれ一部を構成する複数の燃焼室天井壁と、
前記燃焼室天井壁の上方に配置され、吸気弁と排気弁とを駆動する動弁機構が収容される動弁室と、
前記複数の燃焼室にそれぞれ連通する複数の排気ポートおよび前記複数の排気ポートを集合させる排気集合部を有する集合排気ポートと、
前記集合排気ポートの上方を覆う排気上側ウォータジャケットと、
前記複数の排気ポートと前記排気集合部とに囲まれる領域に配置され、隣接する排気ポートを仕切る仕切壁と、
前記仕切壁に配置され、その上端が前記動弁室に開口するオイル戻し孔とを有する内燃機関のシリンダヘッドであって、
前記排気上側ウォータジャケットの上壁は、前記気筒列方向と交差する方向で前記燃焼室天井壁側から前記オイル戻し孔に向かうにつれて前記シリンダヘッドの下面との距離が拡大するように傾斜しており、
前記排気上側ウォータジャケットの上壁を下方に窪ませた凹部を有し、
前記凹部は、前記シリンダヘッドの下面と略平行で、かつ、前記オイル戻し孔が開口する底面を有し、
前記底面は、前記気筒列方向と交差する方向で前記オイル戻し孔から前記燃焼室天井壁側に延びていることを特徴とする内燃機関のシリンダヘッド。
続きを表示(約 450 文字)【請求項2】
前記仕切壁に、前記シリンダヘッドをシリンダブロックに締結するヘッドボルトが挿通されるヘッドボルト挿通孔が形成されており、
前記ヘッドボルト挿通孔は、前記気筒列方向と交差する方向で前記オイル戻し孔よりも前記燃焼室天井壁側に配置されており、
前記凹部の前記底面は、前記ヘッドボルト挿通孔の周辺から前記オイル戻し孔の周辺に延びていることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関のシリンダヘッド。
【請求項3】
前記排気弁は、前記排気ポートを開閉するように前記燃焼室毎に一対配置されており、
前記動弁室の底壁に、前記排気弁の弁軸をそれぞれ支持する排気弁ガイド用ボス部が前記気筒列方向に隙間を空けて複数対配置されており、
前記凹部の前記底面は、連絡部を有し、
前記連絡部は、前記隙間のうち、前記凹部と隣接する位置にある一つの隙間と前記凹部の前記底面とを連絡していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の内燃機関のシリンダヘッド。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、内燃機関のシリンダヘッドに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
動弁室に導入されるオイルを動弁室から排出するオイル戻し孔を有する内燃機関のシリンダヘッドが知られている(特許文献1参照)。
【0003】
このシリンダヘッドは、シリンダ列に沿って配置された複数の燃焼室から延びる排気ポートを、シリンダヘッドの内部に形成した排気集合部で一体に集合させてなる集合排気ポートを備えており、隣接する燃焼室から延びる一対の排気ポートおよび排気集合部によって囲まれた領域にオイル落し通路が形成されている。
【0004】
これにより、シリンダヘッドの排気側に集合排気ポートと干渉することなくオイル通路を形成することが可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2000-161129号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、上記のような集合排気ポートにおいては、排気ガスを円滑に流すために、排気ガスの流れ方向に沿って下流側に向かうにつれて排気通路の断面積を上方に拡大したものが知られている。
【0007】
このような構成を有する集合排気ポートにおいて、集合排気ポートの上壁や、集合排気ポートの上方に配置されるウォータジャケットの上壁が燃焼室側からオイル戻し孔の上端に向かって上昇する上り傾斜面となる。このため、オイルが燃焼室側からオイル戻し孔に流入し難くなるおそれがあり、オイルの循環性が悪化するおそれがある。
【0008】
本発明は、上記のような事情に着目してなされたものであり、集合排気ポートを有する内燃機関のシリンダヘッドにおいて、動弁室に導入されたオイルをオイル戻し孔に流入し易くして、オイルの循環性を向上できる内燃機関のシリンダヘッドを提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、気筒列方向に沿って配置され、複数の燃焼室のそれぞれ一部を構成する複数の燃焼室天井壁と、前記燃焼室天井壁の上方に配置され、吸気弁と排気弁とを駆動する動弁機構が収容される動弁室と、前記複数の燃焼室にそれぞれ連通する複数の排気ポートおよび前記複数の排気ポートを集合させる排気集合部を有する集合排気ポートと、 前記集合排気ポートの上方を覆う排気上側ウォータジャケットと、前記複数の排気ポートと前記排気集合部とに囲まれる領域に配置され、隣接する排気ポートを仕切る仕切壁と、前記仕切壁に配置され、その上端が前記動弁室に開口するオイル戻し孔とを有する内燃機関のシリンダヘッドであって、前記排気上側ウォータジャケットの上壁は、前記気筒列方向と交差する方向で前記燃焼室天井壁側から前記オイル戻し孔に向かうにつれて前記シリンダヘッドの下面との距離が拡大するように傾斜しており、前記排気上側ウォータジャケットの上壁を下方に窪ませた凹部を有し、前記凹部は、前記シリンダヘッドの下面と略平行で、かつ、前記オイル戻し孔が開口する底面を有し、前記底面は、前記気筒列方向と交差する方向で前記オイル戻し孔から前記燃焼室天井壁側に延びていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
このように上記の本発明によれば、集合排気ポートを有する内燃機関のシリンダヘッドにおいて、動弁室に導入されたオイルをオイル戻し孔に流入し易くして、オイルの循環性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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