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公開番号2024126573
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-20
出願番号2023035007
出願日2023-03-07
発明の名称ブレーキ喚起装置及びブレーキ喚起方法
出願人スズキ株式会社
代理人弁理士法人東京国際特許事務所
主分類G08G 1/16 20060101AFI20240912BHJP(信号)
要約【課題】横断待機歩行者を見落とすことなく、横断歩道の手前で徐行を促すことができるブレーキ喚起装置及びブレーキ喚起方法を提供する。
【解決手段】 ブレーキ喚起装置10は、車両100の前方にある横断歩道27及び横断歩道27から所定の横断可能範囲29内にいる歩行者26を検知する検知部12と、検知部12が歩行者26を検知した場合に運転者に報知をする報知部13と、報知の後に車両100の徐行への移行の有無を判定する判定部14と、報知の後に車両100が徐行に移行しない場合に減速させる注意喚起徐行をするブレーキ発動部15と、を備える。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
車両の前方にある横断歩道及び前記横断歩道から所定の横断可能範囲内にいる者を検知する検知部と、
前記検知部が前記者を検知した場合に運転者に報知をする報知部と、
前記報知の後に前記車両の徐行への移行の有無を判定する判定部と、
前記報知の後に前記車両が徐行に移行しない場合に減速させる注意喚起徐行をするブレーキ発動部と、を備えることを特徴とするブレーキ喚起装置。
続きを表示(約 910 文字)【請求項2】
前記車両が走行する車線の信号機が青色の場合に前記報知を禁止する請求項1に記載のブレーキ喚起装置。
【請求項3】
前記報知が既に行われている場合、前記信号機が青色であっても既に発動している前記報知を継続する請求項1に記載のブレーキ喚起装置。
【請求項4】
前記横断可能範囲の内部にいて前記横断歩道から離れる向きに移動する前記者は前記報知の対象外とする請求項1に記載のブレーキ喚起装置。
【請求項5】
前記検知部は、前記横断歩道へ向かう前記者の移動速度が大きいほど前記横断可能範囲を拡大する請求項1に記載のブレーキ喚起装置。
【請求項6】
前記報知部は、所定の高さ内かつ所定の距離内に前記報知部の死角を有する場合に前記報知をする請求項1に記載のブレーキ喚起装置。
【請求項7】
前記車両の周辺の風景を撮像する撮像部を備え、
前記検知部は、撮像された前記風景から車線上のダイヤマークを検知して前記車両と前記横断歩道との位置関係を算出する請求項1に記載のブレーキ喚起装置。
【請求項8】
前記ブレーキ発動部は、前記注意喚起徐行により前記車両の走行速度を所定の徐行速度の上限値以下にまで減速させる請求項1に記載のブレーキ喚起装置。
【請求項9】
前記報知部は、前記横断歩道から所定の第1車間時間または所定の第1距離のときに前記報知をし、
前記ブレーキ発動部は、前記横断歩道から所定の第2車間時間または所定の第2距離のときに前記注意喚起徐行をする請求項1に記載のブレーキ喚起装置。
【請求項10】
車両の前方にある横断歩道及び前記横断歩道から所定の横断可能範囲内にいる者を検知するステップと、
前記者を検知した場合に運転者に報知をするステップと、
前記報知の後に前記車両の徐行への移行の有無を判定するステップと、
前記報知の後に前記車両が徐行に移行しない場合に減速させる注意喚起徐行をするステップと、を含むことを特徴とするブレーキ喚起方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、横断歩道付近を走行する車両のブレーキ喚起技術に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
走行する車両と歩行者との接触事故の割合は、横断歩道付近において高いことが知られている。近年、このような横断歩道付近における接触事故を回避するための技術が開発されている。例えば、横断している歩行者がいる横断歩道において、右折または左折待ちの状態にいる運転者が車両を発進させようとした場合に警告を行う技術が開示されている。
【0003】
また、横断歩道に向かって走行する車両には、道路交通法により、車両は、横断歩道を横断している又は横断しようとする歩行者がいないことが明らかな場合を除き、横断歩道の手前で停止できるような速度で走行する義務、つまり徐行する義務が課されている。また、このような車両には、さらに、横断している又は横断しようとする歩行者がいるときは、横断歩道の直前で一時停止する義務が課されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2005-309660号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来の技術では、歩行者が横断歩道を横断していなければ報知されない。従来の技術では、横断歩道の手前で横断歩道を横断しようと待機している歩行者(以下、「横断待機歩行者」と呼ぶ。)については運転者が注意せざるを得ない。歩行者が突然、素早く横断歩道へ侵入すると、この歩行者を見落として車両が横断歩道を通過してしまうおそれがあった。特に夜間では、横断待機歩行者が見えにくい場合もあり見落とすおそれがあった。そこで、横断待機歩行者を見落とすことがなく横断歩道の手前で徐行を促すことが求められていた。
【0006】
本発明はこのような事情を考慮してなされたもので、横断待機歩行者を見落とすことなく、横断歩道の手前で徐行を促すことができるブレーキ喚起装置及びブレーキ喚起方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本実施形態に係るブレーキ喚起装置は、車両の前方にある横断歩道及び前記横断歩道から所定の横断可能範囲内にいる者を検知する検知部と、前記検知部が前記者を検知した場合に運転者に報知をする報知部と、前記報知の後に前記車両の徐行への移行の有無を判定する判定部と、前記報知の後に前記車両が徐行に移行しない場合に減速させる注意喚起徐行をするブレーキ発動部と、を備えるものである。
【0008】
本実施形態に係るブレーキ喚起方法は、車両の前方にある横断歩道及び前記横断歩道から所定の横断可能範囲内にいる者を検知するステップと、前記者を検知した場合に運転者に報知をするステップと、前記報知の後に前記車両の徐行への移行の有無を判定するステップと、前記報知の後に前記車両が徐行に移行しない場合に減速させる注意喚起徐行をするステップと、を含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明により、横断待機歩行者を見落とすことなく、横断歩道の手前で徐行を促すことができるブレーキ喚起装置及びブレーキ喚起方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
ブレーキ喚起装置を搭載した車両の構成図。
運転席から見たインストルメントパネル周辺部の概略図。
車両の進行先に横断歩道がある場合の道路の模式図。
ブレーキ喚起装置の動作を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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