TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024153367
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-29
出願番号2023067227
出願日2023-04-17
発明の名称車両製造方法および車両製造システム
出願人スズキ株式会社
代理人個人
主分類B62D 65/10 20060101AFI20241022BHJP(鉄道以外の路面車両)
要約【課題】車両製造工程における初期学習の失敗を回避できるようにすることを目的とする。
【解決手段】本発明は、車載コントローラ20に対して初期学習準備状態を問い合わせる確認コマンドを送信するステップと、車載コントローラ20が、確認コマンドの受信に応じて車両製造工場の設備10へ初期学習準備状態信号を送信するステップと、車両製造工場の設備10が、初期学習準備状態信号に基づいて初期学習コマンドを送信するか否かを判定する判定ステップと、車両製造工場の設備10が、判定ステップで初期学習コマンドを送信すると判定した場合に、車載コントローラ20へ初期学習コマンドを送信するステップと、車載コントローラ20が、初期学習コマンドに応じて初期学習を実行するステップと、を有する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
車載コントローラと車両製造工場の設備とが通信することにより前記車載コントローラが初期学習を行う車両製造方法であって、
前記車両製造工場の設備が、前記車載コントローラに対して初期学習準備状態を問い合わせる確認コマンドを送信する確認コマンド送信ステップと、
前記車載コントローラが、前記確認コマンドの受信に応じて前記車両製造工場の設備へ初期学習準備状態信号を送信する初期学習準備状態情報送信ステップと、
前記車両製造工場の設備が、前記初期学習準備状態信号に基づいて初期学習コマンドを送信するか否かを判定する初期学習コマンド送信可否判定ステップと、
前記車両製造工場の設備が、前記初期学習コマンド送信可否判定ステップで初期学習コマンドを送信すると判定した場合に、前記車載コントローラへ初期学習コマンドを送信する初期学習コマンド送信ステップと、
前記車載コントローラが、前記初期学習コマンドに応じて初期学習を実行する初期学習実行ステップと、
を有することを特徴とする車両製造方法。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記初期学習準備状態信号に含まれる初期学習準備状態情報は、準備完了、準備中および実行不可の何れかであって、
前記初期学習準備状態情報送信ステップでは、前記初期学習準備状態情報が実行不可である場合、前記初期学習準備状態情報に理由コードが付与されて、前記初期学習準備状態信号が前記車両製造工場の設備へ送信され、
前記車両製造工場の設備が、受信した前記初期学習準備状態信号に含まれる初期学習準備状態情報が実行不可である場合に、前記理由コードに基づいて、エラーとなった原因および対処方法の少なくとも何れかをオペレータに通知する通知ステップを有することを特徴とする請求項1に記載の車両製造方法。
【請求項3】
前記初期学習準備状態信号に含まれる初期学習準備状態情報は、準備完了、準備中および実行不可の何れかであって、
前記車両製造工場の設備が、受信した前記初期学習準備状態信号に含まれる初期学習準備状態情報が準備中である場合に、前記確認コマンドを再送信する再送信ステップと、
前記車両製造工場の設備が、受信した前記初期学習準備状態信号に含まれる初期学習準備状態情報が準備中である場合に、準備中である状態が継続される時間を待機状態継続時間としてカウントするカウントステップと、
前記車両製造工場の設備が、前記待機状態継続時間とラインタクトタイム許容時間とを比較して前記待機状態継続時間が前記ラインタクトタイム許容時間内である場合に、待機する待機ステップと、
を有することを特徴とする請求項1に記載の車両製造方法。
【請求項4】
車載コントローラと車両製造工場の設備とを有し、前記車載コントローラが前記車両製造工場の設備と通信することにより初期学習を行う車両製造システムであって、
前記車両製造工場の設備は、前記車載コントローラに対して初期学習準備状態を問い合わせる確認コマンドを送信する確認コマンド送信手段を有し、
前記車載コントローラは、前記確認コマンドの受信に応じて前記車両製造工場の設備へ初期学習準備状態信号を送信する初期学習準備状態情報送信手段を有し、
前記車両製造工場の設備は、前記初期学習準備状態信号に基づいて初期学習コマンドを送信するか否かを判定する初期学習コマンド送信可否判定手段と、
前記初期学習コマンド送信可否判定手段で初期学習コマンドを送信すると判定した場合に、前記車載コントローラへ初期学習コマンドを送信する初期学習コマンド送信手段と、を有し、
前記車載コントローラは、前記初期学習コマンドに応じて初期学習を実行する初期学習実行手段を有することを特徴とする車両製造システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両製造方法および車両製造システムに関するものである。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
車両製造工場では各種ユニットを組み付けることにより車両を製造する。特許文献1には、組立工場において、ユニットとユニットの制御装置とが組み付けられると、固体識別情報に基づいて、データベースからユニットの固体性能情報を読出し、ユニットの制御装置に書込むステップを備える、固体性能情報の書込み方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2005-337387号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
車両製造工程では、車載コントローラと車両製造工場の設備とが通信することにより車載コントローラが初期学習を行っている。このように車載コントローラが初期学習を開始するには、初期学習を行うための前提条件、許可条件が存在する。
しかしながら、車両製造工程において車両の状態によっては、初期学習に必要な前提条件、許可条件が成立しておらず、学習が失敗する場合がある。学習に失敗した場合、車両製造工場の設備に記録されたログを確認する必要があるが、失敗の原因を特定するための分析に時間を要したり、失敗の原因の特定と対策が遅れたりすることにより、生産性が低下してしまうという問題がある。
【0005】
本発明は、上述したような問題点に鑑みてなされたものであり、車両製造工程における初期学習の失敗を回避できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、車載コントローラと車両製造工場の設備とが通信することにより前記車載コントローラが初期学習を行う車両製造方法であって、前記車両製造工場の設備が、前記車載コントローラに対して初期学習準備状態を問い合わせる確認コマンドを送信する確認コマンド送信ステップと、前記車載コントローラが、前記確認コマンドの受信に応じて前記車両製造工場の設備へ初期学習準備状態信号を送信する初期学習準備状態情報送信ステップと、前記車両製造工場の設備が、前記初期学習準備状態信号に基づいて初期学習コマンドを送信するか否かを判定する初期学習コマンド送信可否判定ステップと、前記車両製造工場の設備が、前記初期学習コマンド送信可否判定ステップで初期学習コマンドを送信すると判定した場合に、前記車載コントローラへ初期学習コマンドを送信する初期学習コマンド送信ステップと、前記車載コントローラが、前記初期学習コマンドに応じて初期学習を実行する初期学習実行ステップと、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、車両製造工程における初期学習の失敗を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
車両製造システムの構成の一例を示す図である。
エンジンの構成の一例を示す図である。
車両製造システムの処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明に係る実施形態は、車載コントローラ20と車両製造工場の設備10とが通信することにより車載コントローラ20が初期学習を行う車両製造方法である。当該車両製造方法は、車両製造工場の設備10が、車載コントローラ20に対して初期学習準備状態を問い合わせる確認コマンドを送信する確認コマンド送信ステップ(S10)と、車載コントローラ20が、確認コマンドの受信に応じて車両製造工場の設備10へ初期学習準備状態信号を送信する初期学習準備状態情報送信ステップ(S21)と、車両製造工場の設備10が、初期学習準備状態信号に基づいて初期学習コマンドを送信するか否かを判定する初期学習コマンド送信可否判定ステップ(S12)と、車両製造工場の設備10が、初期学習コマンド送信可否判定ステップで初期学習コマンドを送信すると判定した場合に、車載コントローラ20へ初期学習コマンドを送信する初期学習コマンド送信ステップ(S13)と、車載コントローラ20が、初期学習コマンドに応じて初期学習を実行する初期学習実行ステップ(S22)と、を有する。このように、車両製造工場の設備10が初期学習コマンドを送信する前に、車載コントローラ20の初期学習準備状態を確認するために、車両製造工程における初期学習の失敗を回避することができる。
【実施例】
【0010】
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施例について説明する。
図1は、本実施例に係る車両製造システム1の概略構成を示す図である。
車両製造システム1は、車両製造工場の設備10と、車載コントローラ20とを有しており、車両製造工場の設備10と車載コントローラ20とが通信できるように構成されている。車載コントローラ20は、車両製造工場の設備10と通信することにより初期学習を行う。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

スズキ株式会社
熱交換器
6日前
スズキ株式会社
排気装置
1か月前
スズキ株式会社
鞍乗型車両
1か月前
スズキ株式会社
車両の制御装置
12日前
スズキ株式会社
車両の制御装置
12日前
スズキ株式会社
アンダーカウル
6日前
スズキ株式会社
車両用制御装置
6日前
スズキ株式会社
回生量制御装置
26日前
スズキ株式会社
車両の制御装置
12日前
スズキ株式会社
車両の制御装置
12日前
スズキ株式会社
エンジンの潤滑装置
19日前
スズキ株式会社
内燃機関の制御装置
14日前
スズキ株式会社
車両の運転支援装置
12日前
スズキ株式会社
車両の運転支援装置
12日前
スズキ株式会社
気体燃料供給システム
12日前
スズキ株式会社
車両用ハーネス配索構造
1か月前
スズキ株式会社
エンジンの空燃比制御装置
今日
スズキ株式会社
内燃機関のオイル分離装置
12日前
スズキ株式会社
ハイブリッド車両の制御装置
20日前
スズキ株式会社
アイドリングストップ制御装置
22日前
スズキ株式会社
内燃機関のスラスト軸受潤滑構造
12日前
スズキ株式会社
異常検知システム、及び、基地局機器
12日前
スズキ株式会社
車両製造方法および車両製造システム
8日前
スズキ株式会社
異常判定システム、及び、基地局機器
12日前
スズキ株式会社
異常判定システム、及び、基地局機器
12日前
スズキ株式会社
異常検知システム、及び、基地局機器
12日前
スズキ株式会社
受診勧奨システム、及び、基地局機器
12日前
スズキ株式会社
受診勧奨システム、及び、基地局機器
12日前
スズキ株式会社
ブレーキ喚起装置及びブレーキ喚起方法
12日前
トヨタ自動車株式会社
電池アセンブリ
12日前
スズキ株式会社
車車間通信システム、送信装置及び受信装置
20日前
株式会社パイオラックス
長尺部材の保持具
6日前
スズキ株式会社
燃料電池制御装置、燃料電池制御方法及び燃料電池システム
6日前
スズキ株式会社
共吸着エネルギーの予測方法、および共吸着エネルギーの予測プログラム
今日
株式会社東海理化電機製作所
制御装置、制御システム、制御方法、およびプログラム。
12日前
個人
自転車の傘
9か月前
続きを見る