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公開番号2024124083
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-12
出願番号2023032011
出願日2023-03-02
発明の名称車両の車体側部構造および車両の車体構造
出願人スズキ株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人,個人
主分類B62D 25/02 20060101AFI20240905BHJP(鉄道以外の路面車両)
要約【課題】車体重量の増加を抑え、車体剛性を向上させることができる車体側部構造を提供する。
【解決手段】ドア開口部10を備えた車体側部構造は、環状の側部環状車体骨格70を含み、側部環状車体骨格70は、ドア開口部10の前側で上下方向に延在するヒンジピラー15およびフロントピラー16と、ドア開口部10の上側でフロントピラー16の上端から後方に延在するルーフサイドレール17と、ドア開口部10の後側周縁部11cよりも後方に離れてルーフサイドレール17の後端から下方に延在するリアピラー18と、ドア開口部10の下側周縁部11dよりも下方に離れてリアピラー18の下端から前方に延在するリアサイドメンバ19と、ドア開口部10の下側でリアサイドメンバ19の前端から前方に延在するサイドシル20と、を含み、側部環状車体骨格70の環状に延びる方向に垂直な断面はいずれの位置においても閉断面で形成されている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
ドアによって開閉されるドア開口部を有する車両の車体側部構造であって、
車幅方向から見て環状となる側部環状車体骨格を含み、
前記側部環状車体骨格は、
前記ドア開口部の前側周縁部を構成し上下方向に延在するヒンジピラーと、
前記ドア開口部の前記前側周縁部を構成し前記ヒンジピラーの上端から上方に延在するフロントピラーと、
前記ドア開口部の上側周縁部を構成し前記フロントピラーの上端から後方に延在するルーフサイドレールと、
前記ドア開口部の後側周縁部に対して後方に離れて前記ルーフサイドレールの後端から下方に延在するリアピラーと、
前記ドア開口部の下側周縁部に対して下方に離れて前記リアピラーの下端から前方に延在するリアサイドメンバと、
前記ドア開口部の前記下側周縁部を構成し前記リアサイドメンバの前端から前記ヒンジピラーの下端まで延在する側部下側補強部材と、
を含み、
前記側部環状車体骨格の環状に延びる方向に垂直な断面は、環状に延びる方向のいずれの位置においても閉断面で形成されていることを特徴とする車両の車体側部構造。
続きを表示(約 900 文字)【請求項2】
前記車両の後輪を覆うリアホイールハウスを有し、前記リアホイールハウスはリアサスペンションの上端を保持するリアサスペンション保持部を備え、
前記リアピラーは、前記リアサスペンション保持部に連結するリアサスペンション連結部を備え、
前記リアピラーは、前記リアサスペンション連結部が前記リアサスペンション保持部に連結して前記リアサスペンション保持部を支持することを特徴とする請求項1に記載の車両の車体側部構造。
【請求項3】
前記側部環状車体骨格の前記閉断面は、いずれの位置においても入隅部を有さない断面で形成されていることを特徴とする請求項1に記載の車両の車体側部構造。
【請求項4】
前記側部環状車体骨格の前記閉断面は、いずれの位置においても四角形状の断面で形成されていることを特徴とする請求項1に記載の車両の車体側部構造。
【請求項5】
前記ヒンジピラーと、前記フロントピラーと、前記ルーフサイドレールと、前記リアピラーと、前記リアサイドメンバと、前記側部下側補強部材とが順次接合され、
前記側部環状車体骨格の環状方向の稜線のうちの少なくとも隣り合う2つの稜線のそれぞれは、前記ヒンジピラーと、前記フロントピラーと、前記ルーフサイドレールと、前記リアピラーと、前記リアサイドメンバと、前記側部下側補強部材とが順次接合されるそれぞれの接合部で連続していることを特徴とする請求項4に記載の車両の車体側部構造。
【請求項6】
前記車両の車幅方向の両側部のそれぞれに設けられる請求項1から5のいずれか一つに記載の側部環状車体骨格と、
前記車幅方向の一方の側部環状車体骨格の上側部分に接合される端部と前記車幅方向の他方の側部環状車体骨格の上側部分に接合される端部とを有するルーフクロスメンバと、
前記一方の側部環状車体骨格の下側部分に接合される端部と前記他方の側部環状車体骨格の下側部分に接合される端部とを有するフロアクロスメンバと、
を含むことを特徴とする車両の車体構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車などの車両の車体構造に関し、詳しくは、車両の側部の車体側部構造に関する。
続きを表示(約 2,900 文字)【背景技術】
【0002】
この種の車両の車体構造の一例として特許文献1に記載された車体構造が知られている。特許文献1に記載された車体構造は、リアダンパ(リアサスペンション)支持部近傍に連結された左右一対の下側レインフォースメントを含み正面視略環状となる環状車体骨格である第1の環状車体骨格と、フロントダンパ(フロントサスペンション)支持部の近傍をとおって正面視略環状となる環状車体骨格である第2の環状車体骨格と、サイドドア開口に沿うように構成された側面視略環状となる第3の環状車体骨格と、第3の環状車体骨格の後方側に配置され側面視略環状となる第4の環状車体骨格と、を備えている。第3の環状車体骨格および第4の環状車体骨格の2つの環状車体骨格は第1の環状車体骨格と第2の環状車体骨格との間で車室の側面部に配置される。そして、第4の環状車体骨格の一部の骨格をなすサイドピラーは第3の環状車体骨格のサイドピラーを共用し、第3の環状車体骨格と第4の環状車体骨格とがサイドピラーを介して連結されている。
【0003】
このように特許文献1に開示された車体構造は、第3の環状車体骨格および第4の環状車体骨格の2つの環状車体骨格が車室の側面部に配置され、第3の環状車体骨格と第4の環状車体骨格とはサイドピラーを介して連結されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2019-196109号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そのため、特許文献1に開示された車体構造は、車室空間全体で見た場合、車体に作用する荷重に対して第3の環状車体骨格および第4の環状車体骨格のそれぞれが別々に働いているため、車体のねじれ剛性を効率よく向上できないおそれがあった。
【0006】
本発明は、上記のような実状に鑑みてなされたものであり、その目的は、車両の車体重量の増加を抑え、車体剛性を効率的に向上させることができ、車体の振動特性を改善することのできる車体側部構造を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様は、ドアによって開閉されるドア開口部を有する車両の車体側部構造であって、車幅方向から見て環状となる側部環状車体骨格を含み、側部環状車体骨格は、ドア開口部の前側周縁部を構成し上下方向に延在するヒンジピラーと、ドア開口部の前側周縁部を構成しヒンジピラーの上端から上方に延在するフロントピラーと、ドア開口部の上側周縁部を構成しフロントピラーの上端から後方に延在するルーフサイドレールと、ドア開口部の後側周縁部に対して後方に離れて前記ルーフサイドレールの後端から下方に延在するリアピラーと、ドア開口部の下側周縁部に対して下方に離れてリアピラーの下端から前方に延在するリアサイドメンバと、ドア開口部の下側周縁部を構成しリアサイドメンバの前端からヒンジピラーの下端まで延在する側部下側補強部材と、を含み、側部環状車体骨格の環状に延びる方向に垂直な断面は、環状に延びる方向のいずれの位置においても閉断面で形成されている車両の車体側部構造である。
【発明の効果】
【0008】
本発明の一態様によれば、車両の車体重量の増加を抑え、車体剛性を効率的に向上させることができ、車体の振動特性を改善することのできる車体側部構造を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の実施形態による車両の車体右側部を内側から示す図である。
本発明の実施形態による車両の車体右側部に配置される側部環状車体骨格を内側から示す図である。
図2中のA-A矢視断面図である。
図2中のB-B矢視断面図である。
図2中のC-C矢視断面図である。
図2中のD-D矢視断面図である。
図2中のE-E矢視断面図である。
図2中のF-F矢視断面図である。
図2中のG-G矢視断面図である。
図2中のH-H矢視断面図である。
図2中のI-I矢視断面図である。
図2中のJ-J矢視断面図である。
図2中のK-K矢視断面図である。
図2中のL-L矢視断面図である。
本発明の実施形態による骨格部材の接合構造を簡易的に説明する図であって、(a)は同軸接合を示し、(b)は隣接接合を示し、(c)はコーナ接合を示し、(d)は段差接合を示す。
本発明の実施形態によるフロントピラーとルーフサイドレールとの接合構造を簡易的に示す図であって、(a)はフロントピラーとルーフサイドレールとの接合部を長手方向から見た図であり、(b)は(a)の接合部の拡大図であり、(c)は(b)の部分拡大図における断面を示す図である。
本発明の実施形態による、ルーフサイドレールエクステンションとクオータピラーとの接合構造を示す図(a)であり、(b)は部分拡大図である。
本発明の実施形態によるクオータピラーとリアホイールハウスリンフォースとの接合構造を示す図である。
本発明の実施形態によるリアホイールハウスリンフォースとリアサイドメンバとの接合構造を示す図である。
本発明の実施形態によるリアサイドメンバとサイドシルとの接合構造を示す図である。
本発明の実施形態によるサイドシルとヒンジピラーとの接合構造を示す図である。
本発明の実施形態によるヒンジピラーとフロントピラーとの接合構造を示す図である。
本発明の実施形態による車両の車体構造を前方から視た斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。図1、図2は、本発明の実施形態による車両1の右側の車両側部2の一部を内側から示す図である。本実施形態による車両1は、車両1の前方にエンジン(図示省略)が配置されるエンジンルーム(図示省略)を備え、エンジンルームの後方に乗員が乗降する乗員室3と乗員室3の後方に荷室4を有する車室5を備えた自動車である。以下、図において、矢印F方向を車両1の前後方向(以降において、前後方向という。)の前方とし、矢印R方向を車両1の車幅方向(以降において、車幅方向という。)の右方とし、矢印U方向を車両1の上下方向(以降において、上下方向という。)の上方として説明する。また、この車両1は、左右対称の構造であるため、以下、特段の説明がない限り、主に右側の車両側部2について説明する。また、特別な場合を除き、「車幅方向の内側」もしくは「車室内側」とは車室5の内部側を示し、「車幅方向の外側」もしくは「車室外側」とは車室5の外部側を示す。
(【0011】以降は省略されています)

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