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公開番号2023102616
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-07-25
出願番号2022003214
出願日2022-01-12
発明の名称開閉装置
出願人横堀カーショップ合同会社
代理人個人
主分類B63B 19/18 20060101AFI20230718BHJP(船舶またはその他の水上浮揚構造物;関連艤装品)
要約【課題】開くときにハッチカバーパネルを押し上げる油圧カム機構を不要として、より小さな力でハッチカバーパネルを移動可能として、より簡単な構造で、メンテナンス作業をより少なくする。
【解決手段】開閉装置は、第1のリンク、第2のリンクおよび第3のリンクを含み、伸展または屈曲させられるリンク機構と、第2のリンクの他方の端部側の所定の位置であって、リンク機構が伸展している状態において第2のリンクの下側の所定の位置と船舶の船体の甲板上の所定の位置との間に設けられ、伸縮により駆動してリンク機構を伸展または屈曲させる伸縮駆動手段とを含む。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
船舶のハッチを覆うハッチカバーパネルの対向する側面にそれぞれ設けられて、前記ハッチカバーパネルを水平方向に移動させて前記ハッチを開閉させる開閉装置において、
第1のリンク、第2のリンクおよび第3のリンクを含み、前記第1のリンクの一方の端部側がハッチカバーパネルに軸支され、前記第1のリンクの他方の端部および前記第2のリンクの一方の端部が第1のピンで軸支され、前記第2のリンクの他方の端部および前記第3のリンクの一方の端部が第2のピンで軸支され、前記第3のリンクの他方の端部が前記船舶の船体の甲板上に軸支されていて、伸展または屈曲させられるリンク機構と、
前記第2のリンクの他方の端部側の所定の位置であって、前記リンク機構が伸展している状態において前記第2のリンクの下側の所定の位置と船舶の船体の甲板上の所定の位置との間に設けられ、伸縮により駆動して前記リンク機構を伸展または屈曲させる伸縮駆動手段とを含み、
前記リンク機構は、前記第1のリンクの他方の端部の第1の端面と前記第2のリンクの一方の端部の第2の端面とが当接する場合、前記第1のリンクに対する前記第2のリンクの角度位置が規制され、前記第2のリンクの他方の端部の第3の端面と前記第3のリンクの一方の端部の第4の端面とが当接する場合、前記第2のリンクに対する前記第3のリンクの角度位置が規制され、前記第1のピンが、前記第1の端面と前記第2の端面とが当接するか所定の角度を挟んで開くように、前記リンク機構が伸展している状態において、前記第1のリンクおよび前記第2のリンクを前記第1の端面および前記第2の端面の下側で軸支し、
前記第2のピンが、前記第3の端面と前記第4の端面とが当接するか所定の角度を挟んで開くように、前記リンク機構が伸展している状態において、前記第2のリンクおよび前記第4のリンクを前記第3の端面および前記第4の端面の下側で軸支し、
前記第3のリンクの長さは、前記第1のリンクの長さよりも短く、
前記第3のリンクの長さは、前記第2のリンクの長さよりも短い
開閉装置。
続きを表示(約 770 文字)【請求項2】
請求項1に記載の開閉装置において、
前記第3の端面および前記第4の端面に前記第2のピンを挟んで対向する位置で当接して、前記第3の端面と前記第4の端面とが開く場合の前記第2のリンクに対する前記第3のリンクの角度位置を規制する開き角度規制手段をさらに含む開閉装置。
【請求項3】
請求項1に記載の開閉装置において、
前記第2のリンクの他方の端部および前記第3のリンクの一方の端部をつないで、外力による前記第2のリンクに対する前記第3のリンクの角度位置の変化を抑制する角度変化抑制手段をさらに含む開閉装置。
【請求項4】
請求項1に記載の開閉装置において、
前記伸縮駆動手段が所定の長さより長くなった場合、前記第3のリンクに当接して、前記第3の端面と前記第4の端面とを当接させるように、前記船舶の船体の甲板に対する前記第3のリンクの角度位置を規制する全開角度規制手段をさらに含む開閉装置。
【請求項5】
請求項1に記載の開閉装置において、
一方の端部が、前記伸縮駆動手段の端部のうち、前記第2のリンク側の端部に軸支され、他方の端部が、前記第2のリンクの他方の端部側に軸支されている第4のリンクと、
一方の端部が、前記第4のリンクの一方の端部と前記伸縮駆動手段の端部に同軸に軸支され、他方の端部が、前記第3のリンクの一方の端部側に軸支されている第5のリンクと
をさらに含む開閉装置。
【請求項6】
請求項1乃至請求項5のうちいずれか一項に記載の開閉装置において、
前記伸縮駆動手段は、電動アクチュエータであり、
前記伸縮駆動手段の伸縮による駆動を交流で制御する制御手段をさらに含む開閉装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は開閉装置に関し、特に、船舶のハッチを覆うハッチカバーパネルを水平方向に移動させてハッチを開閉する開閉装置に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
一般的に、船舶のハッチを覆うハッチカバーパネルは、枠であるコーミングに沿って張られたチェーンとチェーンを駆動する油圧モータとにより開閉される。
【0003】
油圧カム機構を備えたサイドローリングタイプのハッチカバーが設けられている場合、ハッチの周囲にはコーミングと称する枠およびハッチカバーの移動用の、水平直線状のレールが設けられている。ハッチカバーを閉じる場合、ハッチカバーに取り付けた車輪をレールの上面から斜め下方に滑らせ、ハッチカバーに取り付けられた密閉用のスポンジラバーとコーミング側の突起プレート(これをコンプレッションバーと称する)とを圧接状態にし、最終的に油圧カム機構で両側のハッチカバーに設けられたスポンジラバーとコンプレッションバーを圧接し、風雨密状態にしている。
【0004】
従来、ハッチカバーの開閉機構に2つのリンクからなるリンク機構を用いたものも提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2008-68852号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、ハッチカバーを閉じる場合、ハッチカバーに取り付けた車輪をレールの上面から斜め下方に滑らせるとき、レールの上面から下方までの上下変位量は、通常200mm近く必要になり、ハッチカバーを開く場合、油圧カム機構でハッチカバーをレールの上面の高さまで押し上げる必要がある。しかし、ハッチカバーの大型化に伴い、油圧カム機構も大掛かりなものとなる。また、コーミングに沿って張られたチェーンおよび油圧モータも大きくなり、高額となっている。
【0007】
さらにチェーンは伸び易く、開閉の都度調整が必要である。また、リフティング装置を無くして、レールに溝を設けたことで、船体中心側のホイール用のレールと船側側のホイール用のレールとが別々に必要になった。
【0008】
特許文献1に記載のハッチカバーの開閉機構においては、リフティング装置を無くしてレール溝に落ち込んだホイールを引き上げるには、駆動装置の駆動力を大きくする必要があった。
【0009】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、開くときにハッチカバーパネルを押し上げる油圧カム機構を不要として、より小さな力でハッチカバーパネルを移動可能として、より簡単な構造で、メンテナンス作業をより少なくすることができるようにするものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の開閉装置は、船舶のハッチを覆うハッチカバーパネルの対向する側面にそれぞれ設けられて、ハッチカバーパネルを水平方向に移動させてハッチを開閉させる開閉装置であって、第1のリンク、第2のリンクおよび第3のリンクを含み、第1のリンクの一方の端部側がハッチカバーパネルに軸支され、第1のリンクの他方の端部および第2のリンクの一方の端部が第1のピンで軸支され、第2のリンクの他方の端部および第3のリンクの一方の端部が第2のピンで軸支され、第3のリンクの他方の端部が船舶の船体の甲板上に軸支されていて、伸展または屈曲させられるリンク機構と、第2のリンクの他方の端部側の所定の位置であって、リンク機構が伸展している状態において第2のリンクの下側の所定の位置と船舶の船体の甲板上の所定の位置との間に設けられ、伸縮により駆動してリンク機構を伸展または屈曲させる伸縮駆動手段とを含み、リンク機構は、第1のリンクの他方の端部の第1の端面と第2のリンクの一方の端部の第2の端面とが当接する場合、第1のリンクに対する第2のリンクの角度位置が規制され、第2のリンクの他方の端部の第3の端面と第3のリンクの一方の端部の第4の端面とが当接する場合、第2のリンクに対する第3のリンクの角度位置が規制され、第1のピンが、第1の端面と第2の端面とが当接するか所定の角度を挟んで開くように、リンク機構が伸展している状態において、第1のリンクおよび第2のリンクを第1の端面および第2の端面の下側で軸支し、第2のピンが、第3の端面と第4の端面とが当接するか所定の角度を挟んで開くように、リンク機構が伸展している状態において、第2のリンクおよび第4のリンクを第3の端面および第4の端面の下側で軸支し、第3のリンクの長さは、第1のリンクの長さよりも短く、第3のリンクの長さは、第2のリンクの長さよりも短いことを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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