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公開番号2023094184
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-07-05
出願番号2021209508
出願日2021-12-23
発明の名称船外機
出願人スズキ株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類B63H 20/28 20060101AFI20230628BHJP(船舶またはその他の水上浮揚構造物;関連艤装品)
要約【課題】船外機の大型化を抑制しつつ、動力源等の冷却効果を高める。
【解決手段】船外機は、ロアケース5内に設けられ、船外機の外部から水を取り込む取水路51と、ドライブシャフト20の回転により駆動され、取水路51から取り込まれた水を冷却水としてエンジン等に供給するプライマリポンプ71と、ドライブシャフト20の回転により駆動され、取水路51から取り込まれた水を冷却水としてエンジン等に供給するセカンダリポンプ81とを備え、プライマリポンプ71とセカンダリポンプ81とは船外機内において分散して配置されている。
【選択図】図4

特許請求の範囲【請求項1】
船舶を推進させる船外機であって、
当該船外機の上部に設けられた動力源と、
前記動力源から当該船外機の下部に向かって上下方向に伸長し、前記動力源の回転出力により回転するドライブシャフトと、
当該船外機の下部に設けられ、前記ドライブシャフトの回転により回転するプロペラシャフトと、
前記プロペラシャフトに取り付けられたプロペラと、
前記動力源、前記ドライブシャフトおよび前記プロペラシャフトを覆うケースと、
前記ケースに設けられ、前記船外機の外部から前記ケース内に水を取り込む取水路と、
前記ドライブシャフトの回転により駆動され、前記取水路から取り込まれた水を冷却水として前記動力源に供給する第1のポンプと、
前記ドライブシャフトの回転により駆動され、前記取水路から取り込まれた水を冷却水として前記動力源に供給する第2のポンプとを備え、
前記第1のポンプと前記第2のポンプとは当該船外機内において分散して配置されていることを特徴とする船外機。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記第1のポンプは、当該第1のポンプのインペラが前記ドライブシャフトと同軸となるように前記ドライブシャフトの外周側に配置され、前記第2のポンプは、前記ドライブシャフトの前方であり、前記ドライブシャフトから離れた位置に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の船外機。
【請求項3】
前記ケースは、前記動力源を覆うカウルと、前記ドライブシャフトの上側部分を覆うアッパーケースと、前記ドライブシャフトの下側部分および前記プロペラシャフトの前側部分を覆うロアケースとを有し、
前記ロアケースにはアンチキャビテーションプレートが設けられ、
前記第2のポンプは、前記ロアケースの前部において、前記船舶の停止時に水面下となりかつ前記アンチキャビテーションプレートよりも高い位置に配置されていることを特徴とする請求項2に記載の船外機。
【請求項4】
前記第1のポンプは前記ロアケースの上面上に取り付けられていることを特徴とする請求項3に記載の船外機。
【請求項5】
前記取水路は、前記ロアケースの前部の下部に設けられた取水口と、前記取水口に接続され、前記ロアケースの前部の内部を上方に伸長した本通路と、前記本通路の上部からそれぞれ分岐し、前記第1のポンプおよび前記第2のポンプにそれぞれ接続された2つの分岐通路とを有していることを特徴とする請求項4に記載の船外機。
【請求項6】
前記ドライブシャフトは、当該ドライブシャフトの上部を形成し、上端側が前記動力源に接続され、前記動力源の回転出力により一の方向に回転する第1のシャフト部と、当該ドライブシャフトの下部を形成し、下端側が前記プロペラシャフトに接続された第2のシャフト部とに分割され、
前記第1のシャフト部と前記第2のシャフト部との間には、前記プロペラシャフトの回転方向を切り替える回転方向切替機構が設けられ、
前記回転方向切替機構は、
前記第1のシャフト部の下端側に固定されたベベルギヤであり、前記一の方向に回転するリバース駆動ギヤと、
前記リバース駆動ギヤに噛合したベベルギヤであるリバース中間ギヤと、
前記ドライブシャフトの軸線と直交する軸線を有し、前記リバース中間ギヤが固定された中間ギヤシャフトと、
前記リバース駆動ギヤと同軸に配置され、前記リバース中間ギヤに噛合したベベルギヤであり、前記一の方向に対して逆の方向に回転するリバース出力ギヤと、
前記第1のシャフト部または前記リバース駆動ギヤの前記一の方向の回転を前記第2のシャフト部に伝達するか前記リバース出力ギヤの前記逆の方向の回転を前記第2のシャフト部に伝達するかを選択するクラッチとを有し、
前記第2のポンプは前記中間ギヤシャフトの回転により駆動されることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の船外機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、動力源等を冷却する冷却機構を備えた船外機に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
海水または湖水等の水を内部に取り込み、取り込んだ水を冷却水として用いて動力源等を冷却する冷却機構を備えた船外機は知られている。従来の船外機の冷却機構は、例えばロアケース等、船外機のケースにおいて水面下に沈む部分に設けられた取水口と、取水口から船外機内に流入した水を冷却水として動力源等へ供給するための給水通路と、動力源等に設けられ、給水通路を介して供給された冷却水を流通させることにより動力源等を冷却するウォータジャケット等の冷却通路と、冷却通路を流通した後の冷却水を排水口へ移送する排水通路と、例えばロアケースの下部の後部に設けられ、排水通路を介して移送された冷却水を船外機外へ排出する排水口と、取水口から船外機内に流入した水を、給水通路、冷却通路および排水通路を順次流通させて排水口から船外機外へ排出するポンプとを備えている。また、従来の船外機の冷却機構は、上記ポンプとして、動力源からの回転出力を用いて駆動する1機のポンプを備えている。
【0003】
下記の特許文献1には、このような冷却機構を備えた船外機が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2009-127499号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
例えば船舶の推進力を強化すべく、船外機の動力源の出力を増加させた場合、動力源等の発熱量が増加する。そのため、船外機の冷却機構による動力源等の冷却効果を高めることが求められる。
【0006】
ポンプの吐出量を増加させ、ウォータジャケット等の冷却通路を流通する冷却水の流量を増やすことにより冷却機構による冷却効果を高めることができる。しかしながら、ポンプの吐出量を増加させるためには、ポンプのインペラの径寸法および高さ(幅)寸法をそれぞれ大きくする必要があり、その結果、ポンプの体積が大きくなる。そのため、ポンプの体積の増大に応じるべく、ポンプを収容する船外機のケース(例えばロアケースまたはアッパ-ケース)の容積を大きくしなければならず、それゆえ、船外機が大型化する。船外機の大型化は、航行時の水の抵抗の増大を招く等のデメリットがある。
【0007】
本発明は例えば上述したような問題に鑑みなされたものであり、本発明の目的は、船外機の大型化を抑制しつつ、動力源等の冷却効果を高めることができる船外機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明は、船舶を推進させる船外機であって、当該船外機の上部に設けられた動力源と、前記動力源から当該船外機の下部に向かって上下方向に伸長し、前記動力源の回転出力により回転するドライブシャフトと、当該船外機の下部に設けられ、前記ドライブシャフトの回転により回転するプロペラシャフトと、前記プロペラシャフトに取り付けられたプロペラと、前記動力源、前記ドライブシャフトおよび前記プロペラシャフトを覆うケースと、前記ケースに設けられ、前記船外機の外部から前記ケース内に水を取り込む取水路と、前記ドライブシャフトの回転により駆動され、前記取水路から取り込まれた水を冷却水として前記動力源に供給する第1のポンプと、前記ドライブシャフトの回転により駆動され、前記取水路から取り込まれた水を冷却水として前記動力源に供給する第2のポンプとを備え、前記第1のポンプと前記第2のポンプとは当該船外機内において分散して配置されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、船外機の大型化を抑制しつつ、動力源等の冷却効果を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の実施例の船外機を示す全体図である。
図1中の船外機の下部を示す斜視図である。
図2中の船外機の下部を示す平面図である。
図3中の切断線IV-IVに沿って切断した船外機の下部を示す断面図である。
図4中の船外機の下部のうち上側収容室内およびその周辺に配置された機構を示す断面図である。
図5中の切断線VI-VIに沿って切断した船外機の下部を示す断面図である。
図3中の切断線VII-VIIに沿って切断した船外機の下部を示す断面図である。
図5中の船外機の下部において、セカンダリポンプユニットをロアケースから分離した状態を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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