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公開番号2024045881
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-03
出願番号2022150948
出願日2022-09-22
発明の名称固定構造
出願人スズキ株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類F16B 5/10 20060101AFI20240327BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】クリップの露出を抑えつつ部材同士を固定する。
【解決手段】固定構造は、第1の部材(23)に設けられた第1の取付部(31)と、第2の部材(24)に設けられた第2の取付部(41)と、第1の取付部及び第2の取付部を固定するクリップ(61)と、を備えている。第1の取付部には、クリップの先端側が入り込む取付穴(33)が形成され、第2の取付部には、クリップが通り抜け可能な脱着穴(43)と、クリップの基端側が通り抜け不能な保持穴と、が連なって形成されている。脱着穴から保持穴にクリップが移動可能であり、第2の部材には第2の取付部を覆う意匠部(51)が形成されている。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
第1の部材と第2の部材を固定する固定構造であって、
前記第1の部材に設けられた第1の取付部と、
前記第2の部材に設けられた第2の取付部と、
前記第1の取付部及び前記第2の取付部を固定するクリップと、を備え、
前記第1の取付部には、前記クリップの先端側が入り込む取付穴が形成され、
前記第2の取付部には、前記クリップが通り抜け可能な脱着穴と、前記クリップの基端側が通り抜け不能な保持穴と、が連なって形成され、
前記脱着穴から前記保持穴に前記クリップが移動可能であり、
前記第2の部材には前記第2の取付部を覆う意匠部が形成されていることを特徴とする固定構造。
続きを表示(約 570 文字)【請求項2】
前記第2の取付部と前記意匠部の対向間隔が、仮止め状態の前記クリップの固定方向の全長よりも小さいことを特徴とする請求項1に記載の固定構造。
【請求項3】
前記意匠部が前記クリップに対する押し込みを受け付けていることを特徴とする請求項1に記載の固定構造。
【請求項4】
前記脱着穴と前記保持穴の連通箇所の幅が前記保持穴の内径よりも小さいことを特徴とする請求項1に記載の固定構造。
【請求項5】
前記連通箇所の幅が前記クリップの先端側の外径よりも小さく形成され、前記連通箇所によって前記クリップの先端側が縮径されることで、前記脱着穴から前記保持穴に前記クリップが移動可能であることを特徴とする請求項4に記載の固定構造。
【請求項6】
前記保持穴の開口縁が前記脱着穴の開口縁よりも肉厚に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の固定構造。
【請求項7】
前記第1の部材は車両のカバーであることを特徴とする請求項1に記載の固定構造。
【請求項8】
前記第1の取付部及び前記第2の取付部の固定後に、前記クリップが前記保持穴から前記脱着穴に移動可能であることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の固定構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、固定構造に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来、クリップを用いてカバーを固定する構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の固定構造では、ダウンチューブに外側からカバーが重ねられ、ダウンチューブ及びカバーの装着穴が位置合わせされて、ダウンチューブ及びカバーの装着穴に対して外側からクリップが挿し込まれる。クリップは、グロメットとピンから成るプッシュリベットであり、グロメットの挿通穴にピンが部分的に挿し込まれている。グロメットの挿通穴にピンが押し込まれることで、グロメットの先端が径方向外側に開いてクリップを介してダウンチューブにカバーが固定される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平11-198883号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の固定構造では、カバーの外側からクリップが挿し込まれるため、カバーをダウンチューブに固定した後にクリップが外側に露出する。外観性を向上させるためには、別のカバー等によってクリップを隠さなければならず構造が複雑になる。このような不具合は、カバーとダウンチューブの固定に限らず、他の部材同士の固定時にも生じる場合がある。
【0005】
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、クリップの露出を抑えつつ部材同士を固定することができる固定構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様の固定構造は、第1の部材と第2の部材を固定する固定構造であって、前記第1の部材に設けられた第1の取付部と、前記第2の部材に設けられた第2の取付部と、前記第1の取付部及び前記第2の取付部を固定するクリップと、を備え、前記第1の取付部には、前記クリップの先端側が入り込む取付穴が形成され、前記第2の取付部には、前記クリップが通り抜け可能な脱着穴と、前記クリップの基端側が通り抜け不能な保持穴と、が連なって形成され、前記脱着穴から前記保持穴に前記クリップが移動可能であり、前記第2の部材には前記第2の取付部を覆う意匠部が形成されていることで上記課題を解決する。
【発明の効果】
【0007】
本発明の一態様の固定構造によれば、第2の部材の意匠部の裏側に第2の取付部が形成されており、第2の取付部の脱着穴に意匠部側からクリップが挿し込めない場合でも脱着穴に裏側からクリップの基端側が挿し込まれる。脱着穴からクリップの基端側を突き出した状態で、脱着穴から保持穴にクリップが移動される。第2の部材の第2の取付部の保持穴にクリップの基端側が保持され、第1の部材の第1の取付部の取付穴にクリップの先端側が挿し込まれて、クリップによって第1の部材と第2の部材が固定される。また、第2の部材の意匠部によってクリップが隠されて外観性が向上される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本実施例の鞍乗型車両の前部の右側面図である。
変形例のサイドカバーとメーターカバーの固定作業の説明図である。
図1のカバーの固定構造の斜視図である。
図3のカバーの固定構造を固定方向から見た場合の平面図である。
本実施例のタブ状ブラケットを固定方向とは逆側から見た下面図である。
図5のタブ状ブラケットをA-A線に沿って切断した断面図である。
本実施例のメーターカバーに対するクリップの仮止め作業の説明図である。
本実施例のサイドカバーとメーターカバーの固定作業の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の一態様の固定構造は、第1の部材と第2の部材を固定する構造である。第1の部材には第1の取付部が設けられ、第2の部材には第2の取付部が設けられ、第1の取付部及び第2の取付部がクリップによって固定される。第1の取付部にはクリップの先端側が入り込む取付穴が形成され、第2の取付部にはクリップが通り抜け可能な脱着穴とクリップの基端側が通り抜け不能な保持穴が連なって形成されている。クリップは脱着穴から保持穴に前記クリップが移動可能であり、第2の部材の意匠部によって第2の取付部が覆われている。第2の部材の意匠部の裏側に第2の取付部が形成されており、第2の取付部の脱着穴に意匠部側からクリップが挿し込めない場合でも脱着穴に裏側からクリップの基端側が挿し込まれる。脱着穴からクリップの基端側を突き出した状態で、脱着穴から保持穴にクリップが移動される。第2の部材の第2の取付部の保持穴にクリップの基端側が保持され、第1の部材の第1の取付部の取付穴にクリップの先端側が挿し込まれて、クリップによって第1の部材と第2の部材が固定される。また、第2の部材の意匠部によってクリップが隠されて外観性が向上される。
【実施例】
【0010】
以下、添付図面を参照して、本実施例の鞍乗型車両について説明する。図1は本実施例の鞍乗型車両の後半部の右側面図である。また、以下の図では、矢印FRは車両前方、矢印REは車両後方、矢印Lは車両左方、矢印Rは車両右方をそれぞれ示している。
(【0011】以降は省略されています)

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