TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2023076363
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-06-01
出願番号2021201217
出願日2021-11-22
発明の名称滑空船
出願人株式会社未来予測研究所
代理人
主分類B63B 34/10 20200101AFI20230525BHJP(船舶またはその他の水上浮揚構造物;関連艤装品)
要約【課題】船底が海面上に浮上し滑空状態で海面を高速で航行する滑空船を提供する。
【解決手段】航空機の主翼に似た構造の軽い前部が円形の長方形の形状で、底は広い平らなフロ-ト1、そのフロ-トの内部には上部に浮力材を敷きつめ、その下は停船時の安定のためにバラストタンク、かつフロ-ト1の4隅には上げ下げ、方向変更可能な推進機8を取り付け、甲板中央には航空機の乗客等を乗せる胴体に似た船室を設け、またフロ-トの中央に複数のエンジン4を取り付ける
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
航空機の主翼に似た軽い前部が丸みのある長方形の底は平らな広いフロ-ト、
前記フロ-トの内部の上部には浮力材を敷きつめ、
前記フロ-トの下部には停船時の安定のためにバラストタンクを取り付け、
前記フロ-トの4隅に上げ下げ、方向変更可能な推進装置を取り付け、
前記フロ-トの中央に同じく航空機の乗客等を乗せる胴体に似た船室を設け、
前記フロ-トの中央に複数のプロペラか又はジェットエンジン等推進装置を取り付け、
航行を開始する時は、まずバラストタンクに空気を送り全体を出来るかぎり浮上させ、次いでフロ-ト4隅の推進装置を稼働させて前進させ、フロ-トが次第に水面に浮き上がるとフロ-ト上の推進装置を全開させ、やがて船底が飛行艇のように完全に浮き上がり造波抵抗がほぼゼロの状態をなり高速で滑空する、
体積当りの重量が航空機に近い極めて軽い構造である、
ことを特徴とする滑空船
続きを表示(約 360 文字)【請求項2】
前記フロ-トは最大積載荷重時で水面上に50cm程度の位置に甲板があるように甲板の下に浮力材を敷きつめ、かつ
その下にはいくつかに区分された内部に水の出し入れが調整出来るバラストタンクを設け、かつ
全体はアルミなど軽く強い金属か炭素繊維で滑空状態に耐える強度を有する、
ことを特徴とする請求項1に記載の滑空船
【請求項3】
前記滑空船が万が一横転し船底が上になった場合、客室の床からフロ-トの船底に脱出できるように通常は蓋をしてある開口部を設けてある、
ことを特徴とする請求項1に記載の滑空船
【請求項4】
前記滑空船の甲板の後部には滑空状態で方向変更ができるように垂直尾翼を取り付けてある、
ことを特徴とする請求項1に記載の滑空船

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は水上を時速40ノットをはるかに上回る速度で滑走する船に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来は水上、海上を航行する高速艇、水中翼船、ホバ-クラフトのいずれも時速40ノットを越えるものはほとんどなかった。
海上を40ノット、時速約100kmを越えて航行するには波の抵抗を受けない方式とする必要がある。このような例は飛行艇が海面から浮上するときに見られ、機体が飛行するに十分な出力のエンジンを搭載しており、速度が上がると造波抵抗でますます機体は浮上しやがて離水して飛行に移る。
ただし飛行艇の胴体下部はあくまで波を受けて造波抵抗で浮き上がる構造であり、その状態で飛行状態に移らず海面を滑空すると逆に造波抵抗が急激に増加し、それ以上の高速は出せなくなる。
【0003】
また円筒形状の大型フロ-トをいくつか並列にしたフロ-トの上に船室や貨物室を備え、エンジン等を取り付けた構造では、停船状態では重心が浮心よりも高くなり、著しく安定性を欠き使用できない。また中空のフロ-トでは衝突などで亀裂が入ると一気に浮力を失い横転あるいは沈没の危険性がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
そこで、本発明は速度が時速100kmを越えても造波抵抗がほとんど増大せず、かつ停船状態でも安定性を保持するようにした船体構造、推進方式を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の課題を解決するための本発明のひとつの特徴に従った滑空船は、航空機の主翼に似た構造の軽い前部が円形の形状の長方形の底が平らなフロ-ト、そのフロ-トの内部下には停船時の安定のためにバラストタンクを取り付ける。かつその4隅には上げ下げ、方向変更可能な推進装置を取り付け、フロ-トの甲板中央に同じく航空機の乗客等を乗せる胴体に似た船室を設ける。またフロ-トの中央に複数のプロペラか又はジェットエンジン等推進装置を取り付ける。航行を開始する時は、まずバラストタンクに空気を送り全体を出来るかぎり浮上させ、次いでフロ-ト4隅の推進装置を稼働させて前進させ、フロ-トが次第に水面に浮き上がるとフロ-ト上のエンジンを全開させ、やがて船底が飛行艇のように完全に浮き上がり造波抵抗がほぼゼロの状態をなると高速で滑空するようにする。滑空状態になるとフロ-トの4隅の推進装置のスクリュ-などはすべて船底よりも上に引き上げ、一切海面に突き出したものはないようにした体積当りの重量が航空機に近い極めて軽い構造としたものである。
【0006】
フロ-トは最大積載荷重時で水面上に50cm程度の位置に甲板があるように甲板の下に浮力材を敷きつめ、かつその下にはいくつかに区分されたバラストタンクを設け、かつ全体はアルミなど軽く強い金属や炭素繊維で滑空状態に耐える強度を有するようにする。
【0007】
滑空船が万が一横転し船底が上になった場合、客室の床からフロ-トの船底に脱出できるようにフロ-トを貫通した形で脱出口を設け、通常は船室内と船底のハッチは閉めておく。
【0008】
甲板の後部には滑空状態で方向変更ができるように垂直尾翼を取り付ける。接岸、出港の際の滑空船の方向変換はフロ-トの4隅の推進装置で行う。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、海で少々の波があっても滑空船はあたかも無数の波頭の上を滑空する形となり、安定性は良く、造波抵抗はほとんどなく、全体が水面上のために船の重心と浮心の関係からは解放され、安定した状態で高速で航行が可能となる。またフロ-ト上部は内部に浮力材が全体に敷きつめられており、万が一何かに衝突して船体に亀裂が入っても浮力を失うことはなく安定性は維持できる。こういう方式で滑空船が海面上を滑空する場合、主な抵抗はフロ-トが波頭に衝突するときの抵抗である。波が高い時は高い波頭に衝突し抵抗は増す。しかしフロ-トの前面、船底は航空機の主翼のように滑らかで、速度は落ちるが大きな航行の障害にはならない。津波のような非常に長い波長の波に遭遇した時は速度を落とし、バラストタンクに注水して速度は落ちるが安定性を高めて運行する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の一実施例を示す滑空船の外観図
本発明の一実施例を示す滑空船の中央部分横断面図
本発明の一実施例を示す滑空船のフロ-トの前部横断面拡大図
本発明の一実施例を示す滑空船のフロ-トの推進機取付部分側面断面図
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
浮遊人工島
7か月前
個人
船舶用プロペラ
2か月前
個人
水難救命スーツ
3か月前
個人
水素製造船
7か月前
個人
係留装置 調理器具
7か月前
個人
流体抵抗低減省エネ船
23日前
個人
簡易型ライフジャケット
2か月前
個人
浮体式洋上風力発電方式
4か月前
個人
海流発電用三胴船
5か月前
個人
船舶推進装置
3か月前
川崎重工業株式会社
水中翼船
8か月前
石田造船株式会社
三胴型旅客船
7か月前
個人
船舶の制動装置
7か月前
ヤマハ発動機株式会社
船舶
4か月前
株式会社ユニオンジャパン
ボート
8か月前
株式会社アビヨン・プロ
救命胴衣
8か月前
ヤマハ発動機株式会社
救難艇
3か月前
個人
海洋「いかだ」上の風力発電システム
1か月前
個人
浮体式足場のブイ組立体
3か月前
横堀カーショップ合同会社
開閉装置
9か月前
ヤマハ発動機株式会社
小型船舶
4か月前
BOYLE株式会社
ポッド型推進装置
9か月前
ヤマハ発動機株式会社
小型船舶
4か月前
株式会社福研産業
連結昇降装置
8か月前
流体テクノ株式会社
推進性能向上装置
8か月前
ヤマハ発動機株式会社
船外機および船舶
9か月前
ヤマハ発動機株式会社
船外機および船舶
9か月前
ヤマハ発動機株式会社
船外機および船舶
9か月前
個人
搬送器材
1か月前
株式会社 ASC
航海用低燃費航行方法
2か月前
ヤマハ発動機株式会社
船舶推進機
7か月前
株式会社 神崎高級工機製作所
減速逆転機
3か月前
合同会社小林知財研鑽処
海水圧リフト機構
5か月前
株式会社トシプラ
ブイ
9か月前
日立造船株式会社
浮体構造物
3か月前
サームトロン株式会社
外付けスラスタ装置
1か月前
続きを見る