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公開番号2023094183
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-07-05
出願番号2021209507
出願日2021-12-23
発明の名称船外機
出願人スズキ株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類B63H 20/14 20060101AFI20230628BHJP(船舶またはその他の水上浮揚構造物;関連艤装品)
要約【課題】船舶前進時に、前側被動ギヤを船外機のケースに支持するベアリングに加わる前方向のアキシャル荷重を低減する。
【解決手段】二重反転プロペラ式の船外機は、同軸配置の外側プロペラシャフト4および内側プロペラシャフト6と、ドライブシャフトの下端側に結合されたメイン駆動ギヤ38に後方から噛合し、外側プロペラシャフト4の前端側に結合された後側被動ギヤ43と、メイン駆動ギヤ38に前方から噛合し、内側プロペラシャフト4の前端側に結合された前側被動ギヤと、外側プロペラシャフト4の前部、内側プロペラシャフト6の前部、メイン駆動ギヤ38、後側被動ギヤ43、および前側被動ギヤを覆うロアケース11とを備え、外側プロペラシャフト4の前部の外周側には、外側プロペラシャフト4をロアケース11に回転可能に支持し、かつ外側プロペラシャフト4に作用する前方向のアキシャル荷重を受けるベアリング48が設けられている。
【選択図】図4

特許請求の範囲【請求項1】
二重反転プロペラ式の船外機であって、
前後方向に伸長し、後部に第1のプロペラが取り付けられた筒状の外側プロペラシャフトと、
前後方向に伸長し、前記外側プロペラシャフトの内周側に配置され、後部に第2のプロペラが取り付けられた内側プロペラシャフトと、
上下方向に伸長したドライブシャフトの下端側に結合された駆動ギヤの後方に配置され、前記駆動ギヤに噛合し、前記外側プロペラシャフトの前端側に結合された後側被動ギヤと、
前記駆動ギヤの前方に配置され、前記駆動ギヤに噛合し、前記内側プロペラシャフトの前端側に結合された前側被動ギヤと、
前記外側プロペラシャフトの前部、前記内側プロペラシャフトの前部、前記駆動ギヤ、前記後側被動ギヤ、および前記前側被動ギヤを覆うケースとを備え、
前記外側プロペラシャフトの前部の外周側には、前記外側プロペラシャフトを前記ケースに回転可能に支持し、かつ前記外側プロペラシャフトに作用する前方向のアキシャル荷重を受ける第1のベアリングが設けられていることを特徴とする船外機。
続きを表示(約 630 文字)【請求項2】
前記第1のベアリングは前記外側プロペラシャフトの前部と前記ケースとの間に配置され、
前記外側プロペラシャフトの前部の外周側には、前記外側プロペラシャフトに作用する前方向のアキシャル荷重を前記第1のベアリングに伝達する荷重伝達機構が設けられ、
前記ケースには、前記第1のベアリングを前記ケースに対して前方向に変位しないように支持するベアリング支持機構が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の船外機。
【請求項3】
前記第1のベアリングは前記後側被動ギヤのボスの外周側または前記後側被動ギヤのボスの後方に配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載の船外機。
【請求項4】
前記外側プロペラシャフトの外周側であって前記第1のベアリングの後方には、前記外側プロペラシャフトを前記ケースに回転可能に支持する第2のベアリングが設けられていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の船外機。
【請求項5】
前記第1のベアリングは前記第2のベアリングよりもアキシャル方向の負荷容量が大きいことを特徴とする請求項4に記載の船外機。
【請求項6】
前記第1のベアリングは前記後側被動ギヤを前記ケースに回転可能に支持する第3のベアリングの後方に、前記第3のベアリングと隣り合うように配置されていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の船外機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は二重反転プロペラ式の船外機に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
二重反転プロペラは、互いに同軸に配置された2つのプロペラを互いに反対の方向に回転させて推進力を生成する推進装置であり、船外機に広く適用されている。下記の特許文献1には、二重反転プロペラ式の船外機の一例が記載されている。
【0003】
図5は、従来の二重反転プロペラ式の船外機の下部の内部を示す断面図である。図5中の船外機121は、特許文献1の図2に記載された船外機と同様の構成を有している。
【0004】
船外機121には、船外機121の上部に配置された動力源の動力を船外機121の下部に伝達するドライブシャフト122が設けられている。ドライブシャフト122は上下方向に伸長し、ドライブシャフト122の下端部には駆動ギヤ128が結合されている。
【0005】
また、船外機121の下部、すなわち水面下に沈む部分には、ロアケース123が設けられている。また、船外機121の下部には、外側プロペラシャフト124および内側プロペラシャフト125が設けられている。これら2本のプロペラシャフト124、125はそれぞれ前後方向に伸長し、互いに同軸に配置されている。外側プロペラシャフト124は筒状に形成され、内側プロペラシャフト125は外側プロペラシャフト124の内周側に配置されている。
【0006】
外側プロペラシャフト124の後部には前側プロペラ126が取り付けられ、外側プロペラシャフト124の前部はロアケース123内に配置されている。外側プロペラシャフト124は、外側プロペラシャフト124の前後方向中間部に配置されたベアリング131を介して、ロアケース123に回転可能に支持されている。また、外側プロペラシャフト124の前端部には後側被動ギヤ129が結合されている。後側被動ギヤ129はベアリング132を介してロアケース123に回転可能に支持されている。
【0007】
また、内側プロペラシャフト125の後部には後側プロペラ127が取り付けられ、内側プロペラシャフト125の前部はロアケース123内に配置されている。内側プロペラシャフト125は、内側プロペラシャフト125の前後方向中間部よりもやや後側の位置に配置されたベアリング133、および内側プロペラシャフト125の前端側部分に配置されたベアリング134を介して、外側プロペラシャフト124および後側被動ギヤ129に回転可能に支持されている。また、内側プロペラシャフト125の前端部には前側被動ギヤ130が結合されている。前側被動ギヤ130はベアリング135を介してロアケース123に回転可能に支持されている。
【0008】
また、駆動ギヤ128、後側被動ギヤ129および前側被動ギヤ130はそれぞれベベルギヤである。後側被動ギヤ129は駆動ギヤ128の後方に配置され、前側被動ギヤ130は駆動ギヤ128の前方に配置され、後側被動ギヤ129および前側被動ギヤ130はそれぞれ駆動ギヤ128と噛合している。ドライブシャフト122が回転したとき、外側プロペラシャフト124および内側プロペラシャフト125が互いに反対の方向に回転する。これにより、前側プロペラ126および後側プロペラ127が互いに反対の方向に回転し、船舶の推進力が生成される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
特開2016-88275号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
図5において、船外機121を作動させて船舶を前進させるとき、内側プロペラシャフト125に作用する前方向のアキシャル荷重(スラスト荷重)は、前側被動ギヤ130を介して、前側被動ギヤ130をロアケース123に支持しているベアリング135に伝達される。また、このとき、外側プロペラシャフト124に作用する前方向のアキシャル荷重は、後側被動ギヤ129を外側プロペラシャフト124に対して軸方向に支持するストッパ136、後側被動ギヤ129、内側プロペラシャフト125を前側被動ギヤ130に対して回転可能に支持するベアリング134、内側プロペラシャフト125、および前側被動ギヤ130を介して、ベアリング135に伝達される。すなわち、従来の船外機121において、ベアリング135は、船舶前進時に、外側プロペラシャフト124に作用する前方向のアキシャル荷重、および内側プロペラシャフト125に作用する前方向のアキシャル荷重の双方を受ける。
(【0011】以降は省略されています)

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