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公開番号2023114309
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-08-17
出願番号2022016612
出願日2022-02-04
発明の名称連結昇降装置
出願人株式会社福研産業
代理人個人,個人
主分類B63B 21/56 20060101AFI20230809BHJP(船舶またはその他の水上浮揚構造物;関連艤装品)
要約【課題】バージ船とプッシャー船の連結昇降装置において、バージ船とプッシャー船との連結を容易とするとともに、バージ船とプッシャー船の連結を担保しつつプッシャー船の高さを容易に調整可能とする連結昇降装置を提供する。
【解決手段】この発明は、バージ船Bの船尾に設けた凹部11の左右内側壁面の前後位置に垂直に配設されたパネルガイド板13内を上下に昇降可能に設けられた昇降用パネル14gと、昇降用パネル14gに設けたヘッド嵌入穴16aと、プッシャー船Pの船首及び船尾の両舷に設けられてシリンダロッド24先端に嵌着ヘッド24b3を有する伸縮自在の船首シリンダ20及び船尾シリンダ21と、を備え、昇降用パネル14gに前記嵌着ヘッド24b3を嵌入することでバージ船Bと連結したプッシャー船Pを上下に昇降可能としたバージ船B搭載の昇降機構14を有することを特徴とする。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
バージ船の船尾に設けた凹部の左右内側壁面の前後位置に垂直に配設されたパネルガイド板内を上下に昇降可能に設けられた昇降用パネルと、
前記昇降用パネルに設けたヘッド嵌入穴と、
プッシャー船の船首及び船尾の両舷に設けられてシリンダロッド先端に嵌着ヘッドを有する伸縮自在の船首シリンダ及び船尾シリンダと、
を備え、
前記昇降用パネルに前記嵌着ヘッドを嵌入することで前記バージ船と連結した前記プッシャー船を上下に昇降可能とした前記バージ船搭載の昇降機構を有することを特徴とする連結昇降装置。
続きを表示(約 590 文字)【請求項2】
前記昇降機構は、垂直の昇降シリンダと、前記昇降シリンダの下端を上下に進退するシリンダロッドよりなることを特徴とする請求項1に記載の連結昇降装置。
【請求項3】
前記バージ船の傾動にともない前記プッシャー船の船頭部が前記凹部の先端面に平面接触するように前記バージ船の前後の傾きを制御することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の連結昇降装置。
【請求項4】
前記昇降用パネルの裏面は、前記凹部の左右内側壁面に密着すべくゴムラバー層を張設したことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の連結昇降装置。
【請求項5】
前記ゴムラバー層は、複数個に分割して各分割片はそれぞれ独立して張設したことを特徴とする請求項4に記載の連結昇降装置。
【請求項6】
前記ヘッド嵌入穴に前記嵌着ヘッドを嵌入する構造において、下方に開口部を有するU字状ピンを嵌入するためのピン嵌入溝を前記嵌着ヘッドの基部近傍に形成し、前記ヘッド嵌入穴に前記嵌着ヘッドを嵌入した後に、前記ピン嵌入溝に前記U字状ピンを嵌入することで、前記嵌着ヘッドの退行動作に伴い前記パネルガイド板の内壁面に前記U字状ピンを当接することで、前記嵌着ヘッドの退行動作を規制することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の連結昇降装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、プッシャー船とバージ船との連結昇降装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来、貨物を積載したバージ船(所謂、はしけ)をプッシャー船(所謂、押し船)で押航することで大型港湾や内海での貨物の海上輸送が行われている。このようなプッシャー船による押航は、ロープを用いて曳航(えいこう)する引き船(所謂、タグボート)と比較して推進効率が良く安定して運航することができる。そのため、近年、外洋においてもプッシャー船による押航が採用されるようになり、これに対応した数千トンの貨物を積載可能な大型のバージ船が建造されている。
【0003】
このプッシャー船による押航では、貨物を積むバージ船(はしけ)の船尾中央部に設けた切り欠き状の収納凹部にプッシャー船を船首からはめ込み、専用の連結装置でバージ船と一体に連結し、プッシャー船の推進力でバージ船を押航する方式が一般的である。
【0004】
専用の連結装置は、プッシャー船の両舷に配設した複数のパネルジョイント装置と、パネルジョイント装置の対向位置でバージ船側に配設した昇降装置とから成り、パネルジョイント装置の先端部を昇降装置の枠部材に圧着することでプッシャー船とバージ船を固定するものである。この連結装置は、昇降自在に構成されておりバージ船の収納凹部内においてプッシャー船を昇降自在とするものである(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2015-54623号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記特許文献1の技術は、バージ船の船尾の中央部に設けた凹部にプッシャー船を収納し、凹部の内周壁に設けたガイドスライド枠内を枠部材が昇降自在に構成し、プッシャー船側に設けたパネルジョイント装置の先端部を枠部材の嵌合部に嵌着することでプッシャー船とバージ船を固定していた。そのため、波によりプッシャー船とバージ船が揺動すると枠部材とパネルジョイント装置の正確な位置決めが難しくプッシャー船とバージ船とを連結することが困難であった。
【0007】
また、プッシャー船とバージ船は、枠部材をパネルジョイント装置で押圧して連結する構造のため、プッシャー船とバージ船を連結した状態でプッシャー船を昇降するためには、一旦パネルジョイント装置の押圧力を緩める必要がある。しかしながら、パネルジョイント装置の押圧力を緩めると、パネルジョイント装置と枠部材の係合状態が解除されてプッシャー船が落下する虞があった。このようにプッシャー船を落下させることなく昇降動作させようとするとパネルジョイント装置の後退距離を緻密に制御する必要があり、作業効率が低下する虞があった。
【0008】
本発明は、上述した課題に鑑みて考えられた発明であり、バージ船とプッシャー船の連結昇降装置において、バージ船とプッシャー船との連結を容易とするとともに、バージ船とプッシャー船の連結を担保しつつプッシャー船の高さを容易に調整可能とすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の第1の態様は、バージ船の船尾に設けた凹部の左右内側壁面の前後位置に垂直に配設されたパネルガイド板内を上下に昇降可能に設けられた昇降用パネルと、昇降用パネルに設けたヘッド嵌入穴と、プッシャー船の船首及び船尾の両舷に設けられてシリンダロッド先端に嵌着ヘッドを有する伸縮自在の船首シリンダ及び船尾シリンダと、を備え、昇降用パネルに嵌着ヘッドを嵌入することでバージ船と連結したプッシャー船を上下に昇降可能としたバージ船搭載の昇降機構を有する連結昇降装置である。
【0010】
この連結昇降装置では、プッシャー船とバージ船の固定とプッシャー船を昇降させる動作の双方にシリンダロッドを利用する。すなわち、船首シリンダおよび船尾シリンダのシリンダロッドは、バージ船の凹部の左右内側壁面の前後位置に配設した昇降用パネルのヘッド嵌入穴に嵌着ヘッドを伸長圧着することでバージ船の凹部内にプッシャー船を固定できる。また、プッシャー船は、昇降用パネルのヘッド嵌入穴に嵌着ヘッドを嵌入することでバージ船に支持され、昇降機構を作動させることでバージ船に対するプッシャー船の高さ位置を調整することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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