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公開番号2023162793
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-11-09
出願番号2022073434
出願日2022-04-27
発明の名称海水圧リフト機構
出願人合同会社小林知財研鑽処
代理人個人
主分類B63C 7/06 20060101AFI20231101BHJP(船舶またはその他の水上浮揚構造物;関連艤装品)
要約【課題】筒状管内への海水の流入出に伴う水圧で該筒状管内のピストンを作動させ、荷役台座に載置された重量物を昇降させることが可能なリフト装置を提供する。
【解決手段】海水圧を利用して貨物を昇降させることが可能な海水圧リフトであって、海中へ延伸可能なメインシリンダと、メインシリンダ内を上下に摺動するピストンと、ピストンの上面に備えられ上方に延伸するロッドと、ロッドの上端に備えられ貨物を拘持する荷役台座と、から成り、メインシリンダは、中空部を有し海面に対して略垂直状に延伸し天面が開口され底面が閉塞された筒状管と、筒状管外部の海水を筒状管底面とピストンとの間の中空部へ流入可能な流入孔と、筒状管内に流入した海水を外部へ排出可能な排水ポンプを備えた排出孔と、で構成され、荷役台座は、ロッドに対し回転可能に備えられている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
海水圧を利用して貨物を昇降させることが可能な海水圧リフトであって、
海中へ延伸可能なメインシリンダと、メインシリンダ内を上下に摺動するピストンと、ピストンの上面に備えられ上方に延伸するロッドと、ロッドの上端に備えられ貨物を載置する荷役台座と、から成り、
メインシリンダは、中空部を有し海面に対して略垂直状に延伸し天面が開口され底面が閉塞された筒状管と、筒状管外部の海水を筒状管底面とピストンとの間の中空部へ流入可能な流入孔と、筒状管内に流入した海水を外部へ排出可能な排水ポンプを備えた排出孔と、で構成され、
メインシリンダを上部が海面上に出るよう海中に沈下させ、流入孔を開放することにより筒状管底面とピストン間に海水が流入することで、その水圧によりピストンを上昇させると共に、流入孔を閉塞し排水ポンプを作動させることにより筒状管底面とピストン間の海水を排出孔から排出することでピストンを降下させ、ピストンの上下動に連動してロッドを介して荷役台座が上下動することにより、該荷役台座に載置された貨物の昇降が可能となることを特徴とする海水圧リフト機構。
続きを表示(約 86 文字)【請求項2】
前記荷役台座が前記ロッドに対し回転可能に備えられることで、該荷役台座の向きが変更可能であることを特徴とする請求項1に記載の海水圧リフト機構。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
海水圧を利用して貨物を昇降させることが可能な海水圧リフト機構に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
海底資源の掘削等の水上施設建設において、施設自体に必要な建材は大型且つ重量物が多く、運搬船や起重機船といった船舶も建材に併せて大掛かりなものを使用することとなる。そのため、陸上から海上へ建材を移動させる際には、重量物にも対応可能な門型クレーンや大型フォークリフトといった資材運搬装置が必須であり、その他様々なニーズに応える形で港湾機能を高度化させる必要があった。しかし、大型の運搬装置は、出力に比例し燃費が悪くなるため、脱炭素化が叫ばれる近年においては、港湾機能高度化と脱酸素化の両立が求められていた。
【0003】
上記問題を解決すべく、特許第5767058号公報(特許文献1)のような、把持部に設けられたバラスト水室内のバラスト水を排水し浮力を生じさせることにより、重量物であるケーソン(防波堤等に使用される水中構造物)を水底から浮上移動させる技術提案がなされている。
【0004】
しかしながら、特許文献1にかかる技術提案では、水底に沈んだケーソンの移動方法について述べられるのみであり、港等の海洋施設に積み下ろしされるような資材への使用は考慮されていない。
【0005】
本出願人は、海洋施設における資材等の重量物の移動手段に着目し、海上において簡便な構造で重量物を移動できないものかとの着想のもと、筒状管内への流入出に伴う海水圧で該筒状管内のピストンを作動させ、荷役台座に載置された重量物を昇降させることが可能なリフト装置を開発し、本発明にかかる「海水圧リフト機構」の提案に至るものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特許第5767058号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
筒状管内への海水の流入出に伴う水圧で該筒状管内のピストンを作動させ、荷役台座に載置された重量物を昇降させることが可能なリフト装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記問題を解決するため、本発明は、海水圧を利用して貨物を昇降させることが可能な海水圧リフトであって、海中へ延伸可能なメインシリンダと、メインシリンダ内を上下に摺動するピストンと、ピストンの上面に備えられ上方に延伸するロッドと、ロッドの上端に備えられ貨物を載置する荷役台座と、から成り、メインシリンダは、中空部を有し海面に対して略垂直状に延伸し天面が開口され底面が閉塞された筒状管と、筒状管外部の海水を筒状管底面とピストンとの間の中空部へ流入可能な流入孔と、筒状管内に流入した海水を外部へ排出可能な排水ポンプを備えた排出孔と、で構成され、メインシリンダを上部が海面上に出るよう海中に沈下させ、流入孔を開放することにより筒状管底面とピストン間に海水が流入することで、その水圧によりピストンを上昇させると共に、流入孔を閉塞し排水ポンプを作動させることにより筒状管底面とピストン間の海水を排出孔から排出することでピストンを降下させ、ピストンの上下動に連動してロッドを介して荷役台座が上下動することにより、該荷役台座に載置された貨物の昇降が可能となる手段を採用する。
【0009】
また、本発明は、前記荷役台座が前記ロッドに対し回転可能に備えられることで、該荷役台座の向きが変更可能である手段を採用する。
【発明の効果】
【0010】
本発明にかかる海水圧リフト機構によれば、筒状管中空部への海水の流入及び排水によって増減する水位・水圧によりピストンを上下摺動させることで、荷役台座を上下動させることが可能であって、該荷役台座に載置された貨物の昇降時に必要とされるエネルギーを海水圧によって補うことが可能であり、作業全体の省エネルギー化に資する、といった従来にない優れた効果を奏する。
(【0011】以降は省略されています)

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