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公開番号2023144498
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-10-11
出願番号2022051497
出願日2022-03-28
発明の名称電動船外機
出願人本田技研工業株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類B63H 20/00 20060101AFI20231003BHJP(船舶またはその他の水上浮揚構造物;関連艤装品)
要約【課題】電動船外機の耐衝撃性を向上させる。
【解決手段】電動船外機70は、船外機本体60と取付け部50とを備える。取付け部50は、船外機本体60を船体10の後部に対して取り付ける。船外機本体60は、プロペラ66と、プロペラ66を駆動する電動のモータ62と、モータ62を制御する制御部61と、を備える。制御部61は、モータ62と取付け部50との間に位置する。以上の構成によれば、船体10に他の船体が追突した場合等であっても、モータ62と取付け部50との間に制御部61があるため、制御部61が当該追突の衝撃から保護され易くなる。そのため、電動船外機70の耐衝撃性を向上させることができる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
プロペラと、前記プロペラを駆動する電動のモータと、前記モータを制御する制御部と、を備える船外機本体と、
前記船外機本体を船体の後部に対して取り付ける取付け部と、
を備え、前記モータと前記取付け部との間に前記制御部が位置する、電動船外機。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記船体にバッテリが搭載されており、
前記バッテリから前記制御部に電力を供給するDCケーブルが設置されており、
前記制御部から前記モータに電力が供給される、
請求項1に記載の電動船外機。
【請求項3】
前記制御部は、前記モータを制御する制御回路と、前記制御回路を格納する制御部ケースと、を備え、
前記取付け部の船幅方向の幅は、前記制御部ケースの船幅方向の幅よりも大きく、前記取付け部の船幅方向の端は、前記制御部ケースの船幅方向の端よりも船幅方向外側に位置する、
請求項1又は2に記載の電動船外機。
【請求項4】
前記船外機本体は、前記モータを格納するハウジングを備え、
前記ハウジングの船幅方向の幅は、前記制御部の船幅方向の幅よりも大きく、前記ハウジングの船幅方向の端は、前記制御部の船幅方向の端よりも船幅方向外側に位置する、
請求項1~3のいずれか1つに記載の電動船外機。
【請求項5】
前記電動船外機に対して前後方向に外力が加わっていない状態において、前記制御部の前面と前記取付け部との間に隙間が形成される、請求項1~4のいずれか1つに記載の電動船外機。
【請求項6】
前記船外機本体および前記取付け部のうちの一方にストッパが設けられており、前記電動船外機に対して前方に外力が加わった際には、前記外力によって前記隙間がなくなる前に、前記ストッパが前記船外機本体および前記取付け部のうちの他方に当接することによって、前記隙間がなくなるのが抑制される、
請求項5に記載の電動船外機。
【請求項7】
前記取付け部は、前後方向の衝撃を吸収するダンパーを介して、前記船外機本体を支持しており、前記ダンパーによる衝撃吸収しろを規制する規制部が、前記ストッパである、請求項6に記載の電動船外機。
【請求項8】
前記船外機本体は、前記制御部の前面よりも前方に突出する突出部を備え、前記突出部が、前記ストッパである、請求項6又は7に記載の電動船外機。
【請求項9】
前記モータの動力を前記プロペラに伝えるためのドライブシャフトを有し、
前記船外機本体は、前記制御部と前記モータとを有する本体上側ユニットと、前記プロペラを有する本体下側ユニットと、を有し、
前記船体の進行方向を変える旋回時には、前記本体上側ユニットに対して前記本体下側ユニットが、前記ドライブシャフトの軸線回りに回転する、
請求項1~8のいずれか1つに記載の電動船外機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、船体の後部に取り付けられる船外機に関する。
続きを表示(約 1,100 文字)【背景技術】
【0002】
船外機としては、ガソリン等を燃料とするエンジンを備えるものが一般的である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-146932号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、近年は、二酸化炭素の排出を低減して地球環境上の悪影響を低減する等の観点から、エンジンの代わりに、電動モータを使用することが望まれる。本発明者らは、電動モータを備える船外機である電動船外機には、耐衝撃性の面において、さらなる改良の余地がある点に着目した。
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、電動船外機の耐衝撃性を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、船外機本体のモータと、船外機本体を船体に取り付ける取付け部との間に、モータを制御する制御部を配置すれば、電動船外機の耐衝撃性を向上させることができる点を見出し、本発明を完成するに至った。本発明は、以下の(1)~(9)の構成の電動船外機である。
【0007】
(1)プロペラと、前記プロペラを駆動する電動のモータと、前記モータを制御する制御部と、を備える船外機本体と、
前記船外機本体を船体の後部に対して取り付ける取付け部と、
を備え、前記モータと前記取付け部との間に前記制御部が位置する、電動船外機。
【0008】
本構成によれば、たとえ船体に他の船体が追突した場合等であっても、モータと取付け部との間に制御部があるため、制御部が当該追突の衝撃から保護され易くなる。そのため、電動船外機の耐衝撃性を向上させることができる。
【0009】
(2)前記船体にバッテリが搭載されており、
前記バッテリから前記制御部に電力を供給するDCケーブルが設置されており、
前記制御部から前記モータに電力が供給される、
前記(1)に記載の電動船外機。
【0010】
本構成では、船体にあるバッテリをDCケーブルによって制御部に電気的に接続すると共に、制御部とモータとを電気的に接続する必要がある。その点、本構成によれば、船体とモータとの間に、制御部が位置するので、DCケーブルを効率的に短くできる。また、モータの後方に制御部を配置する場合、つまり制御部とバッテリとの間にモータを設置する場合、と比較すると、モータの上方や側方に、DCケーブルを通すためのスペースが不要になることから、船外機本体の小型化に繋がる。
(【0011】以降は省略されています)

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