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公開番号2025177900
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-12-05
出願番号2024085050
出願日2024-05-24
発明の名称化粧シート
出願人TOPPANホールディングス株式会社
代理人弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
主分類B32B 3/30 20060101AFI20251128BHJP(積層体)
要約【課題】 低光沢であるとともに、意匠性と隠蔽性と耐久性とのバランスに優れた化粧シートを提供する。
【解決手段】 化粧シート1は、原反層2と、上記原反層の一方の面上に設けられた表面保護層5とを備え、上記表面保護層5の表面に、各々が畝状に突出した複数の畝状部を含んだ凹凸構造が設けられており、D50光源で測色した反射色度が、Lab表色系でL*が10以上90未満の範囲内であり、a*が-2.0以上+16.0以下の範囲内であり、b*が-2.0以上+38.0以下の範囲内である。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
原反層と、前記原反層の一方の面上に設けられた表面保護層とを備え、
前記表面保護層の表面に、各々が畝状に突出した複数の畝状部を含んだ凹凸構造が設けられており、
D50光源で測色した反射色度が、Lab表色系でL

が10以上90未満の範囲内であり、a

が-2.0以上+16.0以下の範囲内であり、b

が-2.0以上+38.0以下の範囲内である化粧シート。
続きを表示(約 780 文字)【請求項2】
前記L

が75以上90未満の範囲内であり、前記a

が-1.5以上+2.5以下の範囲内であり、前記b

が-1.5以上+8.5以下の範囲内である請求項1に記載の化粧シート。
【請求項3】
前記表面保護層の光沢度は20.0以下である請求項1に記載の化粧シート。
【請求項4】
前記表面保護層の光沢度は10.0以下である請求項1に記載の化粧シート。
【請求項5】
前記原反層は無機顔料を含み、前記原反層中の前記無機顔料の含有率は、前記原反層の100質量部に対し15質量部以上45質量部以下の範囲内である請求項1に記載の化粧シート。
【請求項6】
前記原反層は、前記無機顔料として白色顔料と着色顔料とを含み、前記白色顔料(P1)と前記着色顔料(P2)の質量比(P1/P2)は、98/2乃至2/98の範囲内である請求項5に記載の化粧シート。
【請求項7】
前記白色顔料として酸化チタンを少なくとも含み、前記着色顔料として鉄-亜鉛系複合酸化物、クロム-アンチモン系複合酸化物、及び鉄-アルミ系複合酸化物から選択される1以上を含んだ請求項6に記載の化粧シート。
【請求項8】
前記原反層は、無機顔料として白色顔料と着色顔料とを含み、前記着色顔料として少なくとも青色顔料を含んだ請求項2に記載の化粧シート。
【請求項9】
前記原反層は、脂肪酸金属塩を更に含んだ請求項5に記載の化粧シート。
【請求項10】
前記表面保護層は、電離放射線硬化性化合物の硬化物からなる電離放射線硬化性樹脂を含んだ請求項1に記載の化粧シート。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、化粧シートに関する。化粧シートは、例えば、建築物の内外装や、建具、家具、造作材、床材等の表面化粧などに使用することができる。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
近年、特許文献1に示す通り、環境保護上の問題が懸念されているポリ塩化ビニル製の化粧シートに替えてオレフィン系樹脂を使用した化粧シート(例えば、ポリプロピレンシート)が数多く提案されている。塩化ビニル樹脂を含まない化粧シートが普及することにより、焼却時における有毒ガス等の発生は抑制される。
【0003】
化粧シートは、例えば、建築物、建具、家具、造作材、床材等の表面に、意匠性や耐久性を付与するために使用され、木材、木質ボード、金属板、不燃ボード、紙質基板、あるいは樹脂基板等の表面に貼り合わせて化粧板とすることで、一般に広く用いられている。従って、化粧シートには、必要に応じて基材の表面が完全に見えなくなるように覆い隠す隠蔽性が要求される。この場合、化粧シートに十分な隠蔽性を付与するため、多量の顔料を添加することがある。しかしながら、多量の顔料を添加することで化粧シート全体が硬くなり、破断し易くなる問題がある。これに対処するための様々な技術が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
【0004】
意匠性の付与については、木目や石目といった柄が印刷された化粧シートから、柄の無い化粧シートまで、多種多様な化粧シートの中から要求や用途に応じて選択される。また、柄のみならず、表面の耐指紋性や光沢感も化粧シートに求められる意匠性として重要な項目である。耐指紋性に優れた化粧シートや、鏡面のような高光沢の化粧シートから映り込みの全くない低光沢の化粧シートまで、多種多様な化粧シートの中から要求や用途に応じて選択される。一般に低光沢の化粧シートは、高級感があるとされ、好まれている。
【0005】
耐久性の付与については、化粧シートにおける最表面に表面保護層を形成するのが一般的である。また、前述の光沢感に関し、特に低光沢を達成するために、表面保護層中に艶調整剤(艶消し剤)を添加することが一般的である。特許文献3には、表面保護層として艶調整剤を含有し光沢度が調整された2層の艶調整層を備えることにより、意匠性と耐久性(特に耐傷性及び耐汚染性)が改善された化粧シートが開示されている。
【0006】
一方、特許文献4乃至9には、波長200nm未満のエキシマ光を用いて表面保護層の表面に皺を形成させることで、低光沢の化粧シートを製造する方法が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特許第3271022号公報
特許第6622468号公報
特許第7003667号公報
特開2022-132678号公報
特許第7060155号公報
特許第7088431号公報
特許第7196968号公報
特許第7215514号公報
特許第7294482号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
近年、化粧シートを備えた化粧板の用途は拡大し、また、消費者の品質に対する意識は益々高まっている。このため、化粧シートの上述した意匠性、隠蔽性、及び耐久性に対する要求も多様化且つ高度化しており、低光沢性、意匠性、隠蔽性、耐指紋性、耐傷性、耐汚染性、曲げ加工性等の種々の特性に関して高度な性能が求められている。
【0009】
低光沢を達成するために、表面保護層中に艶調整剤(艶消し剤)を添加する技術においては、表面保護層の撥油性が低下するため、指紋が付きやすくなるという問題があった。これに対し、艶調整剤(艶消し剤)の添加に替えて、特定波長の光を用いて表面保護層の表面に皺を形成する上述した技術を採用することにより、化粧シートにおいて低光沢性と耐指紋性の両立が可能となる。しかしながら、新たな問題点として、化粧シート全体が白っぽく見える場合があることが本発明者により見出された。化粧シートが白っぽく見えると、柄の鮮明性や、低光沢による深み感又は高級感が失われるため、意匠性が悪化する。また、化粧シートにおける隠蔽性が不十分では良好な意匠性は付与できない。
【0010】
本発明は、低光沢であるとともに、意匠性と隠蔽性と耐久性とのバランスに優れた化粧シートを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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