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公開番号2025177647
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-12-05
出願番号2024084675
出願日2024-05-24
発明の名称火災検知システム
出願人能美防災株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類G08B 17/00 20060101AFI20251128BHJP(信号)
要約【課題】自動車運搬船などが有する特殊な環境下で発生した火災の早期検出に適した火災検知システムを得る。
【解決手段】火災監視領域を撮像する撮像装置と、火災監視領域に設置されている照明設備と、撮像装置による撮像結果から火災監視領域で火災が発生したか否かを判定する制御部とを備え、制御部は、あらかじめ決められたタイミングで照明設備のうち、制御部による火災が発生したか否かの判定結果に影響を与えてしまう照明系統を消灯状態とし、消灯状態における撮像装置による撮像結果を判定用画像として取得し、判定用画像の中であらかじめ決められた輝度以上の領域を抽出し、抽出結果に基づいて火災監視領域で火災が発生したか否かを判定する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
火災監視領域を撮像する撮像装置と、
前記火災監視領域に設置されている照明設備と、
前記撮像装置による撮像結果から前記火災監視領域で火災が発生したか否かを判定する制御部と
を備え、
前記制御部は、
あらかじめ決められたタイミングで前記照明設備のうち、前記制御部による前記火災が発生したか否かの判定結果に影響を与えてしまう照明系統を消灯状態とし、
前記消灯状態における前記撮像装置による前記撮像結果を判定用画像として取得し、
前記判定用画像の中であらかじめ決められた輝度以上の領域を抽出し、抽出結果に基づいて前記火災監視領域で火災が発生したか否かを判定する
火災検知システム。
続きを表示(約 510 文字)【請求項2】
前記火災監視領域は、自動車運搬船において運搬対象である自動車が搭載される積載スペースである
請求項1に記載の火災検知システム。
【請求項3】
前記火災監視領域は、防火区画ごとに火災を消火するために設置されている消火機器をさらに備え、
前記制御部は、
前記抽出結果に基づいて前記火災監視領域のうちで火災が発生した防火区画を特定し、
特定した前記防火区画の消火を行うことに適した消火機器を選択し、選択した前記消火機器を起動することで消火作業を実行させる
請求項1または2に記載の火災検知システム。
【請求項4】
前記火災監視領域は、防火区画ごとに火災の延焼を防止するために設置されている端末設備をさらに備え、
前記制御部は、
前記抽出結果に基づいて前記火災監視領域のうちで火災が発生した防火区画を特定し、
特定した前記防火区画で発生した前記火災の延焼防止を図ることに適した端末設備を選択し、選択した前記端末設備を起動することで延焼防止を実行させる
請求項1または2に記載の火災検知システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、自動車運搬船などが有する特殊な環境下で発生する火災の検知に適した火災検知システムに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
受信機、発信機、中継器、音響装置、感知器等を備えて構成され、火災から防火対象施設である建物などの内部にいる人々を守る自動火災報知設備がある(例えば、非特許文献1参照)。自動火災報知設備では、感知器が熱や煙を感知することで、受信機に対して火災信号を送信する。火災信号を受信した受信機は、火災発生場所に応じて、警報を発し、音響装置を鳴動させ、防火対象施設内にいる人に火災の発生を知らせている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
能美防災株式会社 ホームページ、自動火災報知設備(URL:https://www.nohmi.co.jp/product/materiel/fid.html)
イースタン・カーライナー株式会社 ホームページ、自動車専用船(https://www.ecl.co.jp/service/car/)
自動車運搬船(PCC/PCTC) SHIP for Everyone 船の世界を知って楽しむための情報サイト(https://www.ship4everyone.com/archives/1344#google_vignette)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
多くの場合、火災は炎や熱が発生する前に、可燃物から煙が発生する傾向にある。従って、自動車運搬船を防火対象施設とする場合の火災検知システムとしても、一般的には、火災を検出するために、煙感知器が用いられている。
【0005】
しかしながら、近年、自動車運搬船で運搬中の電気自動車が燃焼し、大規模火災に発展する事例が発生している。特に、電気自動車は、一度火災が発生すると火が持続してしまい、火災の検出が遅くなった場合には消火が困難となるおそれがあるため、より早期の火災検出が重要となる。そこで、煙感知器と併用することができ、自動車運搬船での火災の早期検出に特化したシステムが望まれる。
【0006】
ここで、自動車運搬船における火災監視領域に相当する「自動車の積載スペース」は、窓がなく、全消灯すればスペース全体を真っ暗な状態とすることができる特殊な環境を有している。このような特殊な環境は、自動車運搬船に限らず、貨物運搬船等のその他運搬船、普段は非常灯が点灯しているだけの薄暗い場所(危険物倉庫等)、トンネル内などの火災監視領域に共通している。
【0007】
従って、全消灯すればスペース全体を真っ暗な状態とすることができるこのような特殊な環境下で発生した火災の早期検出に適したシステムを構築できれば、適用範囲を自動車運搬船以外にも広げることができる。
【0008】
本開示は、上記の課題を解決するためになされたものであり、自動車運搬船などが有する特殊な環境下で発生した火災の早期検出に適した火災検知システムを得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示に係る火災検知システムは、火災監視領域を撮像する撮像装置と、火災監視領域に設置されている照明設備と、撮像装置による撮像結果から火災監視領域で火災が発生したか否かを判定する制御部とを備え、制御部は、あらかじめ決められたタイミングで照明設備のうち、制御部による火災が発生したか否かの判定結果に影響を与えてしまう照明系統を消灯状態とし、消灯状態における撮像装置による撮像結果を判定用画像として取得し、判定用画像の中であらかじめ決められた輝度以上の領域を抽出し、抽出結果に基づいて火災監視領域で火災が発生したか否かを判定するものである。
【発明の効果】
【0010】
本開示によれば、自動車運搬船などが有する特殊な環境下で発生した火災の早期検出に適した火災検知システムを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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