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公開番号2025174808
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-28
出願番号2024184909,2024181859
出願日2024-10-21,2024-10-17
発明の名称積層シート、及び容器
出願人株式会社TBM
代理人個人,個人
主分類B32B 27/20 20060101AFI20251120BHJP(積層体)
要約【課題】本発明の課題は、耐寒性、及び耐熱性に優れる、無機物質粉末含有積層シートや容器を提供することである。
【解決手段】本発明は、3層以上の積層シートであって、前記積層シートが、内層と、前記内層の表面に積層された第1の外層及び第2の外層とを少なくとも備え、前記積層シートが、所定の要件を満たす熱可塑性樹脂を含む、積層シート等を提供する。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
3層以上の積層シートであって、
前記積層シートが、内層と、前記内層の表面に積層された第1の外層及び第2の外層とを少なくとも備え、
前記積層シートが、熱可塑性樹脂を含み、
前記内層が、無機物質粉末を含み、
前記第1の外層及び前記第2の外層の厚さの比率が、前記積層シートの全体厚さに対して、それぞれ、2.0%以上20.0%以下であり、
前記無機物質粉末が、炭酸カルシウムを含み、
前記熱可塑性樹脂が、ポリエチレン系樹脂を含み、
前記熱可塑性樹脂の、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)で測定した重量平均分子量が230000以上330000以下であり、
前記熱可塑性樹脂のGPC溶出曲線から特定されるピークトップ分子量(Mp)の1/5以下の分子量のエリア面積が、前記GPC溶出曲線の全エリア面積に対して、20%以上33%以下である、
積層シート。
続きを表示(約 960 文字)【請求項2】
前記無機物質粉末の含有量が、前記積層シートに対して、30.0質量以上80.0質量%以下である、請求項1に記載の積層シート。
【請求項3】
前記炭酸カルシウムの最大粒径が、30μm以下である、請求項1に記載の積層シート。
【請求項4】
前記熱可塑性樹脂が、高密度ポリエチレンを含む、請求項1に記載の積層シート。
【請求項5】
前記熱可塑性樹脂が、ポリエチレン系樹脂のみからなる、請求項1に記載の積層シート。
【請求項6】
第1の外層及び第2の外層の熱可塑性樹脂が、高密度ポリエチレン樹脂を含む、請求項1に記載の積層シート。
【請求項7】
前記炭酸カルシウムにおける、JIS M-8511:2014に準じた空気透過法による平均粒子径が、0.7μm以上6.0μm以下である、請求項1に記載の積層シート。
【請求項8】
真空成形品に用いられる、請求項1から7の何れかに記載の積層シート。
【請求項9】
食品包装容器に用いられる、請求項1から7の何れかに記載の積層シート。
【請求項10】
容器であって、
前記容器が、3層以上の積層シートからなり、
前記積層シートが、内層と、前記内層の表面に積層された第1の外層及び第2の外層とを少なくとも備え、
前記積層シートが、熱可塑性樹脂を含み、
前記内層が、無機物質粉末を含み、
前記第1の外層及び前記第2の外層の厚さの比率が、前記積層シートの全体厚さに対して、それぞれ、2.0%以上20.0%以下であり、
前記無機物質粉末が、炭酸カルシウムを含み、
前記熱可塑性樹脂が、ポリエチレン系樹脂を含み、
前記熱可塑性樹脂の、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)で測定した重量平均分子量が230000以上330000以下であり、
前記熱可塑性樹脂のGPC溶出曲線から特定されるピークトップ分子量(Mp)の1/5以下の分子量のエリア面積が、前記GPC溶出曲線の全エリア面積に対して、20%以上33%以下である、
容器。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、積層シート、及び容器に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
近年、環境保護の観点から、各種樹脂成形品における樹脂成分含有量を低減するための試みが行われている。
このような試みとして、樹脂成形品における炭酸カルシウム等の無機物質粉末を配合することが挙げられる(例えば、特許文献1、2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6857428号公報
特許第7113579号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
他方で、無機物質粉末が配合された樹脂成形品は環境負荷が低いものの、樹脂成形品の用途に応じた強度等の調整には未だ課題がある。
特に、耐寒性、及び耐熱性を両立して備える樹脂成形品に対するニーズがある。
【0005】
本発明は以上の実情に鑑みてなされたものであり、耐寒性、及び耐熱性に優れる、無機物質粉末含有積層シートや容器の提供を課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、所定の要件を満たす熱可塑性樹脂を材料として使用することで、上記課題を解決出来る点を見出し、本発明を完成するに至った。より具体的には、本発明は以下を提供する。
【0007】
(1) 3層以上の積層シートであって、
前記積層シートが、内層と、前記内層の表面に積層された第1の外層及び第2の外層とを少なくとも備え、
前記積層シートが、熱可塑性樹脂を含み、
前記内層が、無機物質粉末を含み、
前記第1の外層及び前記第2の外層の厚さの比率が、前記積層シートの全体厚さに対して、それぞれ、2.0%以上20.0%以下であり、
前記無機物質粉末が、炭酸カルシウムを含み、
前記熱可塑性樹脂が、ポリエチレン系樹脂を含み、
前記熱可塑性樹脂の、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)で測定した重量平均分子量が230000以上330000以下であり、
前記熱可塑性樹脂のGPC溶出曲線から特定されるピークトップ分子量(Mp)の1/5以下の分子量のエリア面積が、前記GPC溶出曲線の全エリア面積に対して、20%以上33%以下である、
積層シート。
【0008】
(2) 前記無機物質粉末の含有量が、前記積層シートに対して、30.0質量以上80.0質量%以下である、(1)に記載の積層シート。
【0009】
(3) 前記炭酸カルシウムの最大粒径が、30μm以下である、(1)に記載の積層シート。
【0010】
(4) 前記熱可塑性樹脂が、高密度ポリエチレンを含む、(1)に記載の積層シート。
(【0011】以降は省略されています)

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