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公開番号
2025174373
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-11-28
出願番号
2024080697
出願日
2024-05-17
発明の名称
ガス検出装置および漏洩ガス検出システム
出願人
ダイキン工業株式会社
代理人
弁理士法人新樹グローバル・アイピー
主分類
G01N
21/3504 20140101AFI20251120BHJP(測定;試験)
要約
【課題】離れた対象空間に存在する冷媒ガスを検出するガス検出装置を提供する。
【解決手段】ガス検出装置10は、検出部22を備えている。検出部22は、複数の波長範囲のいずれかの波長範囲にある所定波長の光が吸収されることを利用して、対象空間に存在する冷媒ガスを検出する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
離れた対象空間に存在するガスを検出するガス検出装置(10)であって、
所定波長の光が吸収されることを利用して前記ガスを検出する検出部(22)、
を備え、
検出対象の前記ガスが1,1,1-トリフルオロエタン(R143a)であり、前記所定波長が、
1650~1653(nm)の第1波長範囲、
1662~1665(nm)の第2波長範囲、
2207~2209(nm)の第3波長範囲、
2236~2240(nm)の第4波長範囲、
2253~2257(nm)の第5波長範囲、
2319~2321(nm)の第6波長範囲、および
3294~3299(nm)の第7波長範囲、
のいずれかの波長範囲にある、
又は、
検出対象の前記ガスがプロパン(R290)であり、前記所定波長が、
1685~1688(nm)の第11波長範囲、
2276~2280(nm)の第12波長範囲、
2325~2329(nm)の第13波長範囲、
3137~3141(nm)の第14波長範囲、
3367~3372(nm)の第15波長範囲、および
3819~3826(nm)の第16波長範囲、
のいずれかの波長範囲にある、
又は、
検出対象の前記ガスがトランスー1,2-ジフルオロエチレン(R1132(E))であり、前記所定波長が、
1634~1637(nm)の第21波長範囲、
2261~2267(nm)の第22波長範囲、
2287~2289(nm)の第23波長範囲、
3172~3177(nm)の第24波長範囲、および
3209~3211(nm)の第25波長範囲、
のいずれかの波長範囲にある、
ガス検出装置。
続きを表示(約 3,100 文字)
【請求項2】
前記所定波長の赤外線を含む第1光(IR11)と、前記第1光とは異なる第2光(IR12)と、を前記対象空間(RM)に対して照射する、照射部(13)と、
前記第1光(IR11)が前記対象空間を通過した光である第1通過光(IR21)および前記第2光(IR12)が前記対象空間を通過した光である第2通過光(IR22)を受光する、受光部(21)と、
をさらに備え、
前記検出部は、前記受光部が受光した前記第1通過光および前記第2通過光に基づいて、前記対象空間に存在する前記ガスを検出する、
請求項1に記載のガス検出装置。
【請求項3】
前記検出部は、演算部を有し、
前記演算部は、
前記受光部が受光した前記第1通過光および前記第2通過光の差分、
に基づいて、前記対象空間に存在する前記ガスの濃度を演算する、
請求項2に記載のガス検出装置。
【請求項4】
離れた対象空間に存在するガスを検出するガス検出装置であって、
予め定められた基本周波数により電流変調によって所定波長の赤外線を含んで発信波長を変調した第1光を、前記対象空間に対して照射する、照射部と、
前記第1光が前記対象空間を通過した光である第1通過光を受光する、受光部と、
前記受光部が受光した前記第1通過光に基づいて、前記対象空間に存在する前記ガスを検出する、検出部と、
を備え、
前記検出部は、
前記第1通過光の前記基本周波数の位相敏感検波信号、
および、
前記第1通過光の前記基本周波数の整数倍波(整数は2以上の整数)の位相敏感検波信号、
に基づいて、前記対象空間に存在する前記ガスを検出し、
検出対象の前記ガスが1,1,1-トリフルオロエタン(R143a)であり、前記所定波長が、
1650~1653(nm)の第1波長範囲、
1662~1665(nm)の第2波長範囲、
2207~2209(nm)の第3波長範囲、
2236~2240(nm)の第4波長範囲、
2253~2257(nm)の第5波長範囲、
2319~2321(nm)の第6波長範囲、および
3294~3299(nm)の第7波長範囲、
のいずれかの波長範囲にある、
又は、
検出対象の前記ガスがプロパン(R290)であり、前記所定波長が、
1685~1688(nm)の第11波長範囲、
2276~2280(nm)の第12波長範囲、
2325~2329(nm)の第13波長範囲、
3137~3141(nm)の第14波長範囲、
3367~3372(nm)の第15波長範囲、および
3819~3826(nm)の第16波長範囲、
のいずれかの波長範囲にある、
又は、
検出対象の前記ガスがトランスー1,2-ジフルオロエチレン(R1132(E))であり、前記所定波長が、
1634~1637(nm)の第21波長範囲、
2261~2267(nm)の第22波長範囲、
2287~2289(nm)の第23波長範囲、
3172~3177(nm)の第24波長範囲、および
3209~3211(nm)の第25波長範囲、
のいずれかの波長範囲にある、
ガス検出装置。
【請求項5】
前記検出部は、演算部を有し、
前記演算部は、
前記第1通過光の前記基本周波数の位相敏感検波信号と、前記第1通過光の前記基本周波数の整数倍波(整数は2以上の整数)の位相敏感検波信号との比、
に基づいて、前記対象空間に存在する前記ガスの濃度を演算する、
請求項4に記載のガス検出装置。
【請求項6】
前記受光部は、前記対象空間を挟んで前記照射部と反対側にある物体によって反射又は散乱した光を受光する、
請求項2から5のいずれか1項に記載のガス検出装置。
【請求項7】
検出対象の前記ガスが1,1,1-トリフルオロエタン(R143a)であり、前記所定波長が、
3294~3299(nm)の第7波長範囲、
の波長範囲にあり、
又は、
検出対象の前記ガスがプロパン(R290)であり、前記所定波長が、
3137~3141(nm)の第14波長範囲、
3367~3372(nm)の第15波長範囲、および
3819~3826(nm)の第16波長範囲、
のいずれかの波長範囲にあり、
又は、
検出対象の前記ガスがトランスー1,2-ジフルオロエチレン(R1132(E))であり、前記所定波長が、
3172~3177(nm)の第24波長範囲、および
3209~3211(nm)の第25波長範囲、
のいずれかの波長範囲にあり、
前記受光部に受光される光を波長変換する、波長変換部、
をさらに備える、請求項2から5のいずれか1項に記載のガス検出装置。
【請求項8】
検出対象の前記ガスが1,1,1-トリフルオロエタン(R143a)であり、前記所定波長が、
1650~1653(nm)の第1波長範囲、
1662~1665(nm)の第2波長範囲
2207~2209(nm)の第3波長範囲、
2236~2240(nm)の第4波長範囲、
2253~2257(nm)の第5波長範囲、および
2319~2321(nm)の第6波長範囲、
のいずれかの波長範囲にある、
又は、
検出対象の前記ガスがプロパン(R290)であり、前記所定波長が、
1685~1688(nm)の第11波長範囲、
2276~2280(nm)の第12波長範囲、および
2325~2329(nm)の第13波長範囲、
のいずれかの波長範囲にある、
又は、
検出対象の前記ガスがトランスー1,2-ジフルオロエチレン(R1132(E))であり、前記所定波長が、
1634~1637(nm)の第21波長範囲、
2261~2267(nm)の第22波長範囲、および
2287~2289(nm)の第23波長範囲、
のいずれかの波長範囲にある、
請求項2から5のいずれか1項に記載のガス検出装置。
【請求項9】
前記受光部に受光される光を通す、集光レンズ又は望遠鏡(14)、
をさらに備える、請求項2から5のいずれか1項に記載のガス検出装置。
【請求項10】
冷媒として前記1,1,1-トリフルオロエタン(R143a)又は前記プロパン(R290)又は前記トランスー1,2-ジフルオロエチレン(R1132(E))が流れる熱交換器(91)と、前記熱交換器を収容するケーシング(92)とを有する、空気調和機(90)と、
前記空気調和機から前記対象空間に漏洩する前記冷媒を前記ガスとして検出する、請求項2から5のいずれか1項に記載のガス検出装置と、
を備え、
前記ケーシングの外面のうち、少なくとも前記対象空間に面する部分は、前記ガスよりも前記赤外線の吸収率が低い、
漏洩ガス検出システム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
ガス検出装置および漏洩ガス検出システムに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1(特開2006-275641号公報)に、検出すべきガスを収容する検出用ガスセルおよび基準用のガスを収容する基準用ガスセルを備えるガス濃度測定装置が示されている。この装置では、各ガスセルを透過したレーザー光を受光する光検出器を用いて、検出用ガスセルの中にあるメタンガスの濃度を測定している。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
空気調和機などの冷凍サイクル装置では、冷媒を循環させることが多いが、冷媒回路から冷媒が漏洩することがある。冷媒として、1,1,1-トリフルオロエタン(R143a)、プロパン(R290)、又は、トランスー1,2-ジフルオロエチレン(R1132(E))が冷媒回路内に封入されている冷凍サイクル装置を使う場合、冷媒漏洩を検知するために、冷媒のガス濃度を検出する装置が求められている。
【0004】
そして、従来は、装置内にガスを誘引してガス濃度を測定する、赤外線吸収分光式の装置や半導体式の装置が用いられている。
【0005】
しかし、このような装置では、例えば、部屋の天井付近の冷媒ガスを検出することは難しい。可搬式の装置であれば、装置を天井付近に持っていくことができるが、天井付近の空間の多数の箇所において所定のガスを検出したい場合、検出作業に長い時間を要することになる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1観点のガス検出装置は、離れた対象空間に存在するガスを検出するガス検出装置であって、検出部を備えている。検出部は、所定波長の光が吸収されることを利用して、ガスを検出する。第1観点のガス検出装置は、検出対象のガスが、1,1,1-トリフルオロエタン(R143a)、プロパン(R290)、又は、トランスー1,2-ジフルオロエチレン(R1132(E))である。
【0007】
第1観点のガス検出装置は、検出対象のガスが1,1,1-トリフルオロエタン(R143a)である場合、所定波長は、
1650~1653(nm)の第1波長範囲、
1662~1665(nm)の第2波長範囲、
2207~2209(nm)の第3波長範囲、
2236~2240(nm)の第4波長範囲、
2253~2257(nm)の第5波長範囲、
2319~2321(nm)の第6波長範囲、および
3294~3299(nm)の第7波長範囲、
のいずれかの波長範囲にある。
【0008】
第1観点のガス検出装置は、検出対象のガスがプロパン(R290)である場合、所定波長は、
1685~1688(nm)の第11波長範囲、
2276~2280(nm)の第12波長範囲、
2325~2329(nm)の第13波長範囲、
3137~3141(nm)の第14波長範囲、
3367~3372(nm)の第15波長範囲、および
3819~3826(nm)の第16波長範囲、
のいずれかの波長範囲にある。
【0009】
第1観点のガス検出装置は、検出対象のガスがトランスー1,2-ジフルオロエチレン(R1132(E))である場合、所定波長は、
1634~1637(nm)の第21波長範囲、
2261~2267(nm)の第22波長範囲、
2287~2289(nm)の第23波長範囲、
3172~3177(nm)の第24波長範囲、および
3209~3211(nm)の第25波長範囲、
のいずれかの波長範囲にある。
【0010】
第2観点のガス検出装置は、第1観点のガス検出装置であって、照射部と、受光部と、をさらに備えている。照射部は、第1光と、第2光とを、対象空間に対して照射する。第1光は、上記の所定波長の赤外線を含む。第2光は、第1光とは異なる光である。受光部は、第1通過光および第2通過光を受光する。第1通過光は、第1光が対象空間を通過した光である。第2通過光は、第2光が対象空間を通過した光である。検出部は、受光部が受光した第1通過光および第2通過光に基づいて、対象空間に存在するガスを検出する。
(【0011】以降は省略されています)
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