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公開番号2025172405
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-26
出願番号2024077897
出願日2024-05-13
発明の名称回転式圧縮機及び冷凍装置
出願人ダイキン工業株式会社
代理人弁理士法人前田特許事務所
主分類F04C 18/32 20060101AFI20251118BHJP(液体用容積形機械;液体または圧縮性流体用ポンプ)
要約【課題】ブレードが背部空間に進入する際の油の抵抗を抑え、ピストンをスムーズに偏心回転させる。
【解決手段】第1背部空間(44)は、第1ピストン(45)の偏心回転中に第1ブレード(47)が進入する側の第1空間(71)と、第1ブレード(47)が退避する側の第2空間(72)と、を含む。第1空間(71)における仮想中心線(L1)から最も離れた第1位置までの距離X1、第2空間(72)における仮想中心線(L1)から最も離れた第2位置までの距離X2が、X1>X2という条件を満たす。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
内部にシリンダ室(41)を有するシリンダ(40)と、径方向に延びるブレード(47)が一体形成され且つ前記シリンダ室(41)に収容されたピストン(45)と、前記シリンダ(40)に設けられたブッシュ孔(43)に挿入され且つ前記ブレード(47)を揺動可能に支持するブッシュ(48)と、を備え、前記ブレード(47)が揺動しながら前記ピストン(45)が前記シリンダ室(41)で偏心回転する回転式圧縮機であって、
前記シリンダ(40)における前記ブッシュ孔(43)よりも径方向外側には、油が貯留されるとともに前記ブレード(47)の先端部が進退可能な背部空間(44)が設けられ、
前記シリンダ(40)の軸方向から見て、前記シリンダ室(41)の中心(C1)と、前記ブッシュ孔(43)の中心(C2)とを通る線を仮想中心線(L1)とし、
前記背部空間(44)は、前記ピストン(45)の偏心回転中に前記ブレード(47)が進入する側の第1空間(71)と、前記ブレード(47)が退避する側の第2空間(72)と、を含み、
前記第1空間(71)における前記仮想中心線(L1)から最も離れた第1位置までの距離X1、前記第2空間(72)における前記仮想中心線(L1)から最も離れた第2位置までの距離X2が、X1>X2という条件を満たす
回転式圧縮機。
続きを表示(約 390 文字)【請求項2】
請求項1の回転式圧縮機において、
前記シリンダ(40)には、前記シリンダ室(41)に冷媒を吸入する吸入通路(42)が設けられ、
前記第1空間(71)は、前記仮想中心線(L1)よりも前記吸入通路(42)側に設けられる
回転式圧縮機。
【請求項3】
請求項1又は2の回転式圧縮機において、
前記背部空間(44)における径方向の中間位置を通り、前記シリンダ(40)の軸方向から見て、前記仮想中心線(L1)に直交する直線を仮想直交線(L2)とし、
前記第1位置は、前記仮想直交線(L2)よりも径方向外側に設けられる
回転式圧縮機。
【請求項4】
請求項1又は2の回転式圧縮機(10)と、
前記回転式圧縮機(10)で圧縮された冷媒が流れる冷媒回路(1a)と、を備える
冷凍装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、回転式圧縮機及び冷凍装置に関するものである。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、シリンダと、ブレード(ベーン)が一体的に形成されたピストンと、ブレードを揺動可能に支持するブッシュ(滑動部材)と、を備えた揺動ピストン形圧縮機が開示されている。
【0003】
特許文献1の発明では、シリンダには、ブッシュが挿入されるブッシュ孔(滑動孔)と、ブッシュ孔の径方向外側に設けられてブレードの進退運動を許容する背部空間(ポンプ孔)とが設けられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2002-371973号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、背部空間には、ピストンの潤滑に用いられる油が貯留される。そのため、ブレードが背部空間に進入する際には、背部空間に貯留された油の抵抗によって、ピストンがスムーズに偏心回転し難くなり、圧縮機性能が低下するおそれがある。
【0006】
本開示の目的は、ブレードが背部空間に進入する際の油の抵抗を抑え、ピストンをスムーズに偏心回転させることにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の第1の態様は、内部にシリンダ室(41)を有するシリンダ(40)と、径方向に延びるブレード(47)が一体形成され且つ前記シリンダ室(41)に収容されたピストン(45)と、前記シリンダ(40)に設けられたブッシュ孔(43)に挿入され且つ前記ブレード(47)を揺動可能に支持するブッシュ(48)と、を備え、前記ブレード(47)が揺動しながら前記ピストン(45)が前記シリンダ室(41)で偏心回転する回転式圧縮機であって、前記シリンダ(40)における前記ブッシュ孔(43)よりも径方向外側には、油が貯留されるとともに前記ブレード(47)の先端部が進退可能な背部空間(44)が設けられ、前記シリンダ(40)の軸方向から見て、前記シリンダ室(41)の中心(C1)と、前記ブッシュ孔(43)の中心(C2)とを通る線を仮想中心線(L1)とし、前記背部空間(44)は、前記ピストン(45)の偏心回転中に前記ブレード(47)が進入する側の第1空間(71)と、前記ブレード(47)が退避する側の第2空間(72)と、を含み、前記第1空間(71)における前記仮想中心線(L1)から最も離れた第1位置までの距離X1、前記第2空間(72)における前記仮想中心線(L1)から最も離れた第2位置までの距離X2が、X1>X2という条件を満たす。
【0008】
第1の態様では、第1空間(71)を第2空間(72)よりも大きくすることで、ブレード(47)が背部空間(44)の第1空間(71)に進入する際の油の抵抗を抑え、ピストン(45)をスムーズに偏心回転させることができる。
【0009】
本開示の第2の態様は、第1の態様の回転式圧縮機において、前記シリンダ(40)には、前記シリンダ室(41)に冷媒を吸入する吸入通路(42)が設けられ、前記第1空間(71)は、前記仮想中心線(L1)よりも前記吸入通路(42)側に設けられる。
【0010】
第2の態様では、仮想中心線(L1)よりも吸入通路(42)側に第1空間(71)を設けることで、背部空間(44)においてピストン(45)の偏心回転中にブレード(47)が進入する側の空間を大きくすることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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