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公開番号
2025168981
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-11-12
出願番号
2024073903
出願日
2024-04-30
発明の名称
共重合体
出願人
ダイキン工業株式会社
,
国立大学法人京都大学
代理人
個人
,
個人
主分類
C08F
220/10 20060101AFI20251105BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】基材に撥液性を付与することができる新規な組成物を提供すること。
【解決手段】疎水性単量体(A)から誘導される繰り返し単位、及び親水性単量体(B)から誘導される繰り返し単位を含む共重合体であって、
親水性単量体(B)から誘導される繰り返し単位の量が、前記疎水性単量体(A)から誘導される繰り返し単位の量と前記親水性単量体(B)から誘導される繰り返し単位の量との合計に対して、51~99重量%であり、
X線回折法(XRD)測定において、2θが5°以下の領域に反射ピークを示し、
5°以下の2θにおける前記反射ピークの強度が、15~25°の2θにおけるピークの強度の0.7倍以上である、共重合体。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
疎水性単量体(A)から誘導される繰り返し単位、及び親水性単量体(B)から誘導される繰り返し単位を含む共重合体であって、
親水性単量体(B)から誘導される繰り返し単位の量が、前記疎水性単量体(A)から誘導される繰り返し単位の量と前記親水性単量体(B)から誘導される繰り返し単位の量との合計に対して、51~99重量%であり、
X線回折法(XRD)測定において、2θが5°以下の領域に反射ピークを示し、
5°以下の2θにおける前記反射ピークの強度が、15~25°の2θにおけるピークの強度の0.7倍以上である、共重合体。
続きを表示(約 2,700 文字)
【請求項2】
X線回折法(XRD)測定において、5°以下の2θにおけるピークの強度が、15~25°の2θにおけるピークの強度よりも大きい、請求項1に記載の共重合体。
【請求項3】
空気中における水の静的接触角をCA(Air)、水中における気泡の静的接触角を測定することで得られる水の接触角をCA(Water)とした際に、
CA(Air)-CA(Water)で定義される接触角差が20°以上である、請求項1に記載の共重合体。
【請求項4】
疎水性単量体(A)が、置換基を有してもよい炭素数6以上40以下の炭化水素基を有する単量体である、請求項1に記載の共重合体。
【請求項5】
疎水性単量体(A)は、
式A:
CH
2
=C(-X
V
)-Y
V
-(R
a
)
k
[式中、
X
V
は、水素原子、一価の有機基又はハロゲン原子であり、
Y
V
は、Y
V1
及びY
V2
からなる群から選択される一以上から構成される1+k価の基であり、
Y
V1
は、直接結合、-O-、-C(=O)-、-C(=NR’)-、-S-、-S(=O)
2
-、-NR’-、-C(OR’)R’-、及び-C(OR’)(-)
2
、-N(-)
2
(式中、R’は、各出現において独立して、水素原子又は炭素数1~30の有機基である。)からなる群から選択される一以上から構成される基であり、
Y
V2
は、置換基を有してもよい2~4価の炭素数1~40の脂肪族炭化水素基、置換基を有してもよい2~4価の炭化水素芳香環、及び置換基を有してもよい2~4価のヘテロ環からなる群から選択される一以上から構成される基であり、
R
a
は、それぞれ独立して、置換基を有してもよい炭素数6~40の炭化水素基であり、
kは1~3である。]
で表される単量体を少なくとも一つ以上含む、請求項1に記載の共重合体。
【請求項6】
Y
V
は、
-Y
V11
-Y
V21
-
[式中、
Y
V11
は、-O-、-O-C(=O)-、-O-C(=O)-O-、-C(=O)-NR’-、-O-C(=O)-NR’-、-NR’-、-NR’-C(=O)-、-NR’-C(=O)-O-、-NR’-C(=O)-NR’-、-C(=O)-、-C(=O)-O-、-C(=O)-NR’-、-SO
2
-、-SO
2
NR’-、-C(OR’)R’-、又は-C(OR’)(-)
2
であり、
Y
V21
は、直接結合、2~4価の炭素数1~20の脂肪族炭化水素基、又は2~4価の炭化水素芳香環である。]
である、請求項5に記載の共重合体。
【請求項7】
Y
V
は、
-Y
V3
-Y
V4
-
[式中、
Y
V3
は、-C(=O)-、-O-、又は-O-C(=O)-であり、
Y
V4
は、直接結合、2価~4価の炭素数1~4の炭化水素基、-C
6
H
4
-、-O-、-C(=O)-、-S(=O)
2
-又は-NR’-(R’は、水素原子又は炭素数1~4の炭化水素基)から選ばれる少なくとも1つ以上で構成される基である。]
である、請求項5に記載の共重合体。
【請求項8】
親水性単量体(B)は、
式B:
CH
2
=C(-X
b
)-Y
b
-Z
b
-(R
b
)
k
[式中、
X
b
は、水素原子、一価の有機基又はハロゲン原子であり、
Y
b
は、直接結合、-O-、-C(=O)-、-C(=NR’)-、-S-、-S(=O)
2
-、-NR’-、-C(OR’)R’-、及び-C(OR’)(-)
2
、-N(-)
2
(式中、R’は、各出現において独立して、水素原子又は炭素数1~30の有機基である。)からなる群から選択される一以上から構成される基であり、
Z
b
は、直接結合、2価~4価の炭素数1~4の炭化水素基、または3価もしくは4価の炭素数1~6の炭化水素基、または-(Z
b1
O)
n
-Z
b2
-であり、
Z
b1
は、それぞれ独立して炭素数2~6のアルキレン基であり、
Z
b2
は、炭素数1~4のアルキレン基であり、
nは、0~90の整数であり、
R
b
は、それぞれ独立して、水酸基、アミノ基、カルボキシル基、スルホン酸基、またはリン酸基であり、
kは1~3である。]
で表される単量体である、請求項1に記載の共重合体。
【請求項9】
Y
b
は、直接結合、-O-、-O-C(=O)-、-O-C(=O)-O-、-C(=O)-NR’-、-O-C(=O)-NR’-、-NR’-、-NR’-C(=O)-、-NR’-C(=O)-O-、-NR’-C(=O)-NR’-、-C(=O)-、-C(=O)-O-、-C(=O)-NR’-、-C(OR’)R’-、又は-C(OR’)(-)
2
(式中、R’は、各出現において独立して、水素原子又は炭素数1~4の炭化水素である。)である、請求項8に記載の共重合体。
【請求項10】
Y
b
は、直接結合、-C(=O)-O-、-C(=O)-NH-、-O-、又は-O-C(=O)-、である、請求項8に記載の共重合体。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、共重合体に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)
【背景技術】
【0002】
従来では、高い撥液性を発現するためにフッ素系の化合物が使用されている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2014-201866号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1では、撥液性を付与するために含フッ素アクリレート系ポリマーが用いられている。しかしながら、含フッ素アクリレート系ポリマーを用いずに撥液性を付与することについて記載も示唆もされていない。
【0005】
本開示は、基材に撥液性を付与することができる新規な組成物を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示は以下の態様を含む:
[項1]
疎水性単量体(A)から誘導される繰り返し単位、及び親水性単量体(B)から誘導される繰り返し単位を含む共重合体であって、
親水性単量体(B)から誘導される繰り返し単位の量が、前記疎水性単量体(A)から誘導される繰り返し単位の量と前記親水性単量体(B)から誘導される繰り返し単位の量との合計に対して、51~99重量%であり、
X線回折法(XRD)測定において、2θが5°以下の領域に反射ピークを示し、
5°以下の2θにおける前記反射ピークの強度が、15~25°の2θにおけるピークの強度の0.7倍以上である、共重合体。
[項2]
X線回折法(XRD)測定において、5°以下の2θにおけるピークの強度が、15~25°の2θにおけるピークの強度よりも大きい、項1に記載の共重合体。
[項3]
空気中における水の静的接触角をCA(Air)、水中における気泡の静的接触角を測定することで得られる水の接触角をCA(Water)とした際に、
CA(Air)-CA(Water)で定義される接触角差が20°以上である、項1または2に記載の共重合体。
[項4]
疎水性単量体(A)が、置換基を有してもよい炭素数6以上40以下の炭化水素基を有する単量体である、項1~3のいずれか一項に記載の共重合体。
[項5]
疎水性単量体(A)は、
式A:
CH
2
=C(-X
V
)-Y
V
-(R
a
)
k
[式中、
X
V
は、水素原子、一価の有機基又はハロゲン原子であり、
Y
V
は、Y
V1
及びY
V2
からなる群から選択される一以上から構成される1+k価の基であり、
Y
V1
は、直接結合、-O-、-C(=O)-、-C(=NR’)-、-S-、-S(=O)
2
-、-NR’-、-C(OR’)R’-、及び-C(OR’)(-)
2
、-N(-)
2
(式中、R’は、各出現において独立して、水素原子又は炭素数1~30の有機基である。)からなる群から選択される一以上から構成される基であり、
Y
V2
は、置換基を有してもよい2~4価の炭素数1~40の脂肪族炭化水素基、置換基を有してもよい2~4価の炭化水素芳香環、及び置換基を有してもよい2~4価のヘテロ環からなる群から選択される一以上から構成される基であり、
R
a
は、それぞれ独立して、置換基を有してもよい炭素数6~40の炭化水素基であり、
kは1~3である。]
で表される単量体を少なくとも一つ以上含む、項1~4のいずれか一項に記載の共重合体。
[項6]
Y
V
は、
-Y
V11
-Y
V21
-
[式中、
Y
V11
は、-O-、-O-C(=O)-、-O-C(=O)-O-、-C(=O)-NR’-、-O-C(=O)-NR’-、-NR’-、-NR’-C(=O)-、-NR’-C(=O)-O-、-NR’-C(=O)-NR’-、-C(=O)-、-C(=O)-O-、-C(=O)-NR’-、-SO
2
-、-SO
2
NR’-、-C(OR’)R’-、又は-C(OR’)(-)
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、基材に撥液性を良好に付与することができる。特に、本開示によれば、基材に撥水性を良好に付与することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、空気中における一実施形態にかかる共重合体の模式断面図を示す。
図2は、空気中における一実施形態にかかる共重合体上に水滴を滴下した際の模式断面図を示す。
図3は、水中における一実施形態にかかる共重合体に気泡を設けた際の模式断面図を示す。
図4は、水中における従来の共重合体に気泡を設けた際の模式断面図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0009】
<用語の定義>
本明細書において用いられる場合、「n価の基」とは、n個の結合手を有する基、すなわちn個の結合を形成する基を意味する。また、「n価の有機基」とは、炭素を含有するn価の基を意味する。かかる有機基としては、特に限定されないが、炭化水素基又はその誘導体であり得る。炭化水素基の誘導体とは、炭化水素基の末端又は分子鎖において、1つ又はそれ以上のN、O、S、Si、アミド、スルホニル、シロキサン、カルボニル、カルボニルオキシ、ハロゲン等を有している基を意味する。
【0010】
本明細書において用いられる場合、「炭化水素基」とは、炭素及び水素を含む基であって、炭化水素から水素原子を脱離させた基を意味する。かかる炭化水素基としては、特に限定されるものではないが、C
1-20
炭化水素基、例えば、脂肪族炭化水素基、芳香族炭化水素基等が挙げられる。上記「脂肪族炭化水素基」は、直鎖状、分枝鎖状又は環状のいずれであってもよく、飽和又は不飽和のいずれであってもよい。また、炭化水素基は、1つ又はそれ以上の環構造を含んでいてもよい。炭化水素基は、1つ又はそれ以上の置換基により置換されていてもよい。
(【0011】以降は省略されています)
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