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公開番号
2025172044
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-11-20
出願番号
2025078674
出願日
2025-05-09
発明の名称
撥水剤組成物
出願人
ダイキン工業株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
C09K
3/18 20060101AFI20251113BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】基剤(特に繊維製品)に良好な撥水性と良好なチョークマーク性を付与できる撥水剤組成物を提供すること。
【解決手段】合成繊維を含む繊維製品用の撥水剤組成物であって、
前記撥水剤組成物はシリコーンオイルおよびシリコーンレジンからなるシリコーン化合物を含み、
前記シリコーン化合物のGPCチャートにおいて、分子量1500以上の領域にピークトップが存在し、
前記シリコーン化合物のうち分子量1500以上の成分は、アミノ変性シリコーン以外のシリコーンオイルを含み、
前記シリコーンレジンの量は、シリコーン化合物に対し、32重量%以下である、撥水剤組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
合成繊維を含む繊維製品用の撥水剤組成物であって、
前記撥水剤組成物はシリコーンオイルおよびシリコーンレジンからなるシリコーン化合物を含み、
前記シリコーン化合物のGPCチャートにおいて、分子量1500以上の領域にピークトップが存在し、
前記シリコーン化合物のうち分子量1500以上の成分は、アミノ変性シリコーン以外のシリコーンオイルを含み、
前記シリコーンレジンの量は、シリコーン化合物に対し、32重量%以下である、撥水剤組成物。
続きを表示(約 810 文字)
【請求項2】
界面活性剤を含む、請求項1に記載の撥水剤組成物。
【請求項3】
前記界面活性剤は、ノニオン性界面活性剤を含む、請求項2に記載の撥水剤組成物。
【請求項4】
前記シリコーンオイルの数平均分子量Mnが、50000以下である、請求項1に記載の撥水剤組成物。
【請求項5】
前記シリコーンオイルの数平均分子量Mnが、30000以下である、請求項1に記載の撥水剤組成物。
【請求項6】
前記シリコーンレジンの数平均分子量Mnが1000以上である、請求項1に記載の撥水剤組成物。
【請求項7】
前記シリコーン化合物の数平均分子量Mnが20000以下である、請求項1に記載の撥水剤組成物。
【請求項8】
有機溶媒溶液、有機溶媒分散液、又は水分散液である、請求項1に記載の撥水剤組成物。
【請求項9】
請求項1~8のいずれか一項に記載の撥水剤組成物を繊維基材に適用することを含む、繊維製品の製造方法。
【請求項10】
前記撥水剤組成物を前記繊維基材に適用する前に、繊維基材に
-SO
3
M
1
(式中、M
1
は一価のカチオンを示す)で示される1価の基、
-COOM
2
(式中、M
2
は一価のカチオンを示す)で示される1価の基、及び
-O-P(O)(OX
1
)(OX
2
)(式中、X
1
及びX
2
はそれぞれ独立に水素原子又は炭素数1~22のアルキル基を示す)で示される1価の基からなる群より選ばれる一以上の官能基を付与する工程を含む、請求項9に記載の繊維製品の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、撥水剤組成物に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)
【背景技術】
【0002】
基材(特に繊維製品)に撥水性を付与するための撥水剤として、非フッ素系の撥水剤の開発が進められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2020/130002
国際公開第2019/131456
特開2017/226946
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
撥水剤を繊維製品に用いた場合、撥水性のみだけでなく、チョークマーク性が求められる。従前の撥水剤では、チョークマーク性に着目されておらず、示唆もされていない。
【0005】
本開示は、基材(特に繊維製品)に良好な撥水性と良好なチョークマーク性を付与できる撥水剤組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示は以下の態様を含む:
[項1]
合成繊維を含む繊維製品用の撥水剤組成物であって、
前記撥水剤組成物はシリコーンオイルおよびシリコーンレジンからなるシリコーン化合物を含み、
前記シリコーン化合物のGPCチャートにおいて、分子量1500以上の領域にピークトップが存在し、
前記シリコーン化合物のうち分子量1500以上の成分は、アミノ変性シリコーン以外のシリコーンオイルを含み、
前記シリコーンレジンの量は、シリコーン化合物に対し、32重量%以下である、撥水剤組成物。
[項2]
界面活性剤を含む、項1に記載の撥水剤組成物。
[項3]
前記界面活性剤は、ノニオン性界面活性剤を含む、項2に記載の撥水剤組成物。
[項4]
前記シリコーンオイルの数平均分子量Mnが、50000以下である、項1~3のいずれか一項に記載の撥水剤組成物。
[項5]
前記シリコーンオイルの数平均分子量Mnが、30000以下である、項1~4のいずれか一項に記載の撥水剤組成物。
[項6]
前記シリコーンレジンの数平均分子量Mnが1000以上である、項1~5のいずれか一項に記載の撥水剤組成物。
[項7]
前記シリコーン化合物の数平均分子量Mnが20000以下である、項1~6のいずれか一項に記載の撥水剤組成物。
[項8]
有機溶媒溶液、有機溶媒分散液、又は水分散液である、1~7のいずれか一項に記載の撥水剤組成物。
[項9]
項1~8のいずれか一項に記載の撥水剤組成物を繊維基材に適用することを含む、繊維製品の製造方法。
[項10]
前記撥水剤組成物を前記繊維基材に適用する前に、繊維基材に
-SO
3
M
1
(式中、M
1
は一価のカチオンを示す)で示される1価の基、
-COOM
2
(式中、M
2
は一価のカチオンを示す)で示される1価の基、及び
-O-P(O)(OX
1
)(OX
2
)(式中、X
1
及びX
2
はそれぞれ独立に水素原子又は炭素数1~22のアルキル基を示す)で示される1価の基からなる群より選ばれる一以上の官能基を付与する工程を含む、項9に記載の繊維製品の製造方法。
[項11]
項1~8のいずれか一項に記載の撥水剤組成物における前記シリコーンオイルおよび前記シリコーンレジンが付着している繊維製品。
[項12]
-SO
3
M
1
(式中、M
1
は一価のカチオンを示す)で示される1価の基、
-COOM
2
(式中、M
2
は一価のカチオンを示す)で示される1価の基、及び
-O-P(O)(OX
1
)(OX
2
)(式中、X
1
【発明の効果】
【0007】
本開示における撥水剤組成物は、基材(特に繊維製品)に良好な撥水性と良好なチョークマーク性を付与できる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
<用語の定義>
本明細書において用いられる場合、「n価の基」とは、n個の結合手を有する基、すなわちn個の結合を形成する基を意味する。また、「n価の有機基」とは、炭素を含有するn価の基を意味する。かかる有機基としては、特に限定されないが、炭化水素基又はその誘導体であり得る。炭化水素基の誘導体とは、炭化水素基の末端又は分子鎖において、1つ又はそれ以上のN、O、S、Si、アミド、スルホニル、シロキサン、カルボニル、カルボニルオキシ、ハロゲン等を有している基を意味する。
【0009】
本明細書において用いられる場合、「炭化水素基」とは、炭素及び水素を含む基であって、炭化水素から水素原子を脱離させた基を意味する。かかる炭化水素基としては、特に限定されるものではないが、C
1-20
炭化水素基、例えば、脂肪族炭化水素基、芳香族炭化水素基等が挙げられる。上記「脂肪族炭化水素基」は、直鎖状、分岐鎖状又は環状のいずれであってもよく、飽和又は不飽和のいずれであってもよい。また、炭化水素基は、1つ又はそれ以上の環構造を含んでいてもよい。炭化水素基は、明示的に記載した場合、1つ又はそれ以上の置換基により置換されていてもよい。
【0010】
本明細書において、「各出現において独立して」、「互いにそれぞれ独立して」、「それぞれ独立して」又はこれと同様の表現が明示的に記載されているか否かに関わらず、例外である旨の記載がある場合を除き、化学構造中に複数出現し得る用語(記号)が定義される場合、出現毎に独立して当該定義が適用される。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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