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公開番号
2025169882
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-11-14
出願番号
2025039853
出願日
2025-03-13
発明の名称
粉体組成物、積層体、積層体の製造方法、および物品
出願人
ダイキン工業株式会社
代理人
弁理士法人タス・マイスター
主分類
C08L
27/18 20060101AFI20251107BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】フッ素樹脂塗装用のプライマーとして使用したときに、より優れた密着性や難燃性が得られる粉体組成物を提供する。
【解決手段】含フッ素共重合体粉末及びエポキシ樹脂粉末を含む粉体組成物であって、含フッ素共重合体は、テトラフルオロエチレンに基づく重合単位(A)、エチレンに基づく重合単位(B)、および、下記一般式(1)で表される炭素数3以上の炭化水素系オレフィンに基づく重合単位(C)を必須の構成単位とし、重合単位(A)、重合単位(B)、重合単位(C)の比率が、(A)/(B)/(C)=58~66/32~41/1~4(mol%)である含フッ素共重合体粉末であることを特徴とする粉体組成物。
CH
2
=CX(CF
2
)
n
Y (1)
(式中、XおよびYは互いに独立して水素原子またはフッ素原子であり、nは1~8の整数である。)
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
含フッ素共重合体粉末及びエポキシ樹脂粉末を含む粉体組成物であって、
含フッ素共重合体は、テトラフルオロエチレンに基づく重合単位(A)、エチレンに基づく重合単位(B)、および、下記一般式(1)で表される炭素数3以上の炭化水素系オレフィンに基づく重合単位(C)を必須の構成単位とし、重合単位(A)、重合単位(B)、重合単位(C)の比率が、(A)/(B)/(C)=58~66/32~41/1~4(mol%)である含フッ素共重合体粉末であることを特徴とする粉体組成物。
CH
2
=CX(CF
2
)
n
Y (1)
(式中、XおよびYは互いに独立して水素原子またはフッ素原子であり、nは1~8の整数である。)
続きを表示(約 910 文字)
【請求項2】
含フッ素共重合体は、酸無水物残基と重合性不飽和結合とを有する重合単位を含まないものである請求項1に記載の粉体組成物。
【請求項3】
含フッ素共重合体は、融点が210~250℃である請求項1又は2に記載の粉体組成物。
【請求項4】
含フッ素共重合体粉末とエポキシ樹脂粉末の質量比は、60/40~99/1である請求項1又は2に記載の粉体組成物。
【請求項5】
含フッ素共重合体粉末は、平均粒径が30~100μmである請求項1又は2に記載の粉体組成物。
【請求項6】
エポキシ樹脂粉末は、平均粒径が30~100μmである請求項1又は2に記載の粉体組成物。
【請求項7】
さらに着色顔料を含む、請求項1又は2に記載の粉体組成物。
【請求項8】
着色顔料の含有量が、粉体組成物全体に対して1~10質量%である請求項1又は2に記載の粉体組成物。
【請求項9】
一般式(1)で表される炭素数3以上の炭化水素系オレフィンは、CH
2
=CF(CF
2
)
3
Hであり、
重合単位(A)、重合単位(B)、重合単位(C)の比率は、(A)/(B)/(C)=60~65/33~38/1~3(mol%)であり、
重合単位(A)、重合単位(B)、及び重合単位(C)の合計含有割合は、含フッ素共重合体の構成単位全量に対し、98.5~100mol%であり、
含フッ素共重合体のメルトフローレートは、5~20g/10分であり、
含フッ素共重合体粉末の平均粒径は、50~100μmであり、
エポキシ樹脂粉末の平均粒径は、30~100μmであり、
含フッ素共重合体粉末とエポキシ樹脂粉末の合計質量に対する含フッ素共重合体粉末の割合は、40~99質量%である請求項1又は2に記載の粉体組成物。
【請求項10】
プライマー用組成物である請求項1又は2に記載の粉体組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、粉体組成物、積層体、積層体の製造方法、および物品に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
半導体製造に使用される設備、化学プラント、鉄鋼プラントで使用される設備等に使用される基材において耐蝕性を付与するために、フッ素樹脂皮膜による塗装を行うことが行われている。このような塗装においては、プライマーを使用して、金属基材とフッ素樹脂皮膜との接着性を高めることが行われている。(特許文献1、2)
【0003】
フッ素樹脂皮膜による塗装は、粉体塗料による塗装も広く行われている。このような粉体塗料による塗装を行う場合、プライマーも粉体塗料によって塗装を行うと、同じ装置でプライマー塗装を行うことができる点で好ましい。特許文献3においては、フッ素樹脂及びエポキシ樹脂を含有するプライマーが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開2002/090450
特開2008-45140
国際公開2015/087813
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本開示は、フッ素樹脂塗装用のプライマーとして使用したときに、より優れた密着性や難燃性が得られる粉体組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示は、含フッ素共重合体粉末及びエポキシ樹脂粉末を含む粉体組成物であって、含フッ素共重合体は、テトラフルオロエチレンに基づく重合単位(A)、エチレンに基づく重合単位(B)、および、下記一般式(1)で表される炭素数3以上の炭化水素系オレフィンに基づく重合単位(C)を必須の構成単位とし、重合単位(A)、重合単位(B)、重合単位(C)の比率が、(A)/(B)/(C)=58~66/32~41/1~4(mol%)である含フッ素共重合体粉末であることを特徴とする粉体組成物である。
CH
2
=CX(CF
2
)
n
Y (1)
(式中、XおよびYは互いに独立して水素原子またはフッ素原子であり、nは1~8の整数である。)
【0007】
上記含フッ素共重合体は、酸無水物残基と重合性不飽和結合とを有する重合単位を含まないことが好ましい。
上記含フッ素共重合体は、融点が210~250℃であることが好ましい。
上記含フッ素共重合体粉末と上記エポキシ樹脂粉末の質量比は、60/40~99/1であることが好ましい。
上記含フッ素共重合体粉末は、平均粒径が30~100μmであることが好ましい。
上記エポキシ樹脂粉末は、平均粒径が30~100μmであることが好ましい。
【0008】
上記粉体組成物は、さらに着色顔料を含むことが好ましい。
上記着色顔料の含有量は、粉体組成物全体に対して1~10質量%であることが好ましい。
上記一般式(1)で表される炭素数3以上の炭化水素系オレフィンは、CH
2
=CF(CF
2
)
3
Hであり、重合単位(A)、重合単位(B)、重合単位(C)の比率は、(A)/(B)/(C)=60~65/33~38/1~3(mol%)であり、重合単位(A)、重合単位(B)、及び重合単位(C)の合計含有割合は、含フッ素共重合体の構成単位全量に対し、98.5~100mol%であり、含フッ素共重合体のメルトフローレートは、5~20g/10分であり、含フッ素共重合体粉末の平均粒径は、50~100μmであり、エポキシ樹脂粉末の平均粒径は、30~100μmであり、含フッ素共重合体粉末とエポキシ樹脂粉末の合計質量に対する含フッ素共重合体粉末の割合は、40~99質量%であることが好ましい。
上記粉体組成物は、プライマー用組成物であることが好ましい。
【0009】
本開示は、上記粉体組成物から形成されたプライマー皮膜、及び当該プライマー皮膜の上に形成された含フッ素樹脂皮膜を有する積層体でもある。
本開示は、上記粉体組成物によってプライマー皮膜を形成する工程、及びプライマー皮膜の上に、含フッ素共重合体を含む組成物によって含フッ素樹脂皮膜を形成する工程を有することを特徴とする上記積層体を製造する方法でもある。
本開示は、上記積層体を有する物品でもある。
【発明の効果】
【0010】
本開示の粉体組成物は、フッ素樹脂塗装用のプライマーとして使用したときに、より優れた密着性が得られ、優れた難燃性を有するものである。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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