特許ウォッチ

公開番号2025174150
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-28
出願番号2024080253
出願日2024-05-16
発明の名称冷蔵庫、冷蔵庫システム、推論装置、学習装置、及び情報処理装置
出願人三菱電機株式会社
代理人弁理士法人高田・高橋国際特許事務所
主分類F25D 23/00 20060101AFI20251120BHJP(冷凍または冷却;加熱と冷凍との組み合わせシステム;ヒートポンプシステム;氷の製造または貯蔵;気体の液化または固体化)
要約【課題】利用者が庫内の食品を用いた調理を容易に行うことができる冷蔵庫を提供する。
【解決手段】冷蔵庫1は、冷却制御部31、及び推定部32を備える。冷却制御部31は、貯蔵室の温度が第1温度になるように通常冷却制御を行う。推定部32は、貯蔵室にある食品を用いた調理が開始される第1時刻を推定する。また、冷却制御部31は、第1時刻の前に貯蔵室の温度を第2温度にしておくための第1冷却制御を行う。第2温度は、貯蔵室にある食品を小分け可能な状態で冷凍するための温度である。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項１】
貯蔵室の温度が第１温度になるように通常冷却制御を行う冷却制御部と、
前記貯蔵室にある食品を用いた調理が開始される第１時刻を推定する推定部と、
を備え、
前記冷却制御部は、前記推定部によって推定された前記第１時刻の前に前記貯蔵室の温度を第２温度にしておくための第１冷却制御を行い、
前記第２温度は、前記貯蔵室にある食品を小分け可能な状態で冷凍するための温度である冷蔵庫。
続きを表示（約 1,000 文字）【請求項２】
扉の開閉情報を取得する情報取得部を更に備え、
前記推定部は、前記情報取得部によって取得された前記開閉情報を用いて、前記第１時刻を推定する請求項１に記載の冷蔵庫。
【請求項３】
前記情報取得部は、前記貯蔵室の温度を示す庫内温度情報を取得し、
前記推定部は、前記情報取得部によって取得された前記開閉情報と前記庫内温度情報とを用いて、前記第１時刻を推定する請求項２に記載の冷蔵庫。
【請求項４】
扉を開閉した人を識別する識別部を更に備え、
前記推定部は、前記識別部による識別結果に基づいて、前記情報取得部によって取得された前記開閉情報の一部を、前記第１時刻を推定するために用いるものの中から除外する請求項２に記載の冷蔵庫。
【請求項５】
予め設定された場所の温度を示す庫外温度情報を取得する情報取得部を更に備え、
前記場所は、調理が行われることによって温度が変化する場所であり、
前記推定部は、前記情報取得部によって取得された前記庫外温度情報を用いて、前記第１時刻を推定する請求項１に記載の冷蔵庫。
【請求項６】
予め設定された外部機器の動作を示す外部機器情報を取得する情報取得部を更に備え、
前記外部機器は、調理に用いられる機器であり、
前記推定部は、前記情報取得部によって取得された前記外部機器情報を用いて、前記第１時刻を推定する請求項１に記載の冷蔵庫。
【請求項７】
前記推定部は、前記第１時刻で開始された調理が終了する第２時刻を推定する請求項１から請求項６の何れか一項に記載の冷蔵庫。
【請求項８】
前記推定部によって推定された調理時間を前記第１時刻の前に通知する通知部を更に備え、
前記調理時間は、前記第１時刻から前記第２時刻までの時間である請求項７に記載の冷蔵庫。
【請求項９】
前記通知部による前記調理時間の通知が行われた後に入力された情報に基づいて、前記第１冷却制御をキャンセルするキャンセル部を更に備えた請求項８に記載の冷蔵庫。
【請求項１０】
前記通知部による前記調理時間の通知が行われた後に入力された情報に基づいて、前記第１時刻又は前記第２時刻を変更する時間変更部を更に備えた請求項８に記載の冷蔵庫。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、冷蔵庫、冷蔵庫システム、推論装置、学習装置、及び情報処理装置に関する。
続きを表示（約 1,600 文字）【背景技術】
【０００２】
特許文献１に、冷蔵庫の制御システムが記載されている。特許文献１に記載された制御システムは、サーバを備える。サーバは、利用者のスケジュール情報に基づいて、冷蔵庫の運転動作を制御する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０１９－１４３９５３号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
しかしながら、特許文献１に記載された制御システムでは、調理のし易さを考慮した冷蔵庫の運転動作については考慮されていない。
【０００５】
本開示は、上述のような課題を解決するためになされた。本開示の目的は、利用者が庫内の食品を用いた調理を容易に行うことができる冷蔵庫、及び冷蔵庫システムを提供することである。
本開示の他の目的は、冷蔵庫の貯蔵室にある食品を用いた調理が開始される第１時刻を推定するための推論装置、及び当該第１時刻を学習するための学習装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本開示に係る冷蔵庫は、貯蔵室の温度が第１温度になるように通常冷却制御を行う冷却制御部と、貯蔵室にある食品を用いた調理が開始される第１時刻を推定する推定部と、を備える。冷却制御部は、推定部によって推定された第１時刻の前に貯蔵室の温度を第２温度にしておくための第１冷却制御を行う。第２温度は、貯蔵室にある食品を小分け可能な状態で冷凍するための温度である。
【０００７】
本開示に係る冷蔵庫システムは、冷蔵庫と、冷蔵庫と通信可能な外部装置と、を備える。冷蔵庫は、貯蔵室の温度が第１温度になるように通常冷却制御を行う冷却制御部を備える。外部装置は、貯蔵室にある食品を用いた調理が開始される第１時刻を推定する推定部を備える。冷却制御部は、推定部によって推定された第１時刻の前に貯蔵室の温度を第２温度にしておくための第１冷却制御を行う。第２温度は、貯蔵室にある食品を小分け可能な状態で冷凍するための温度である。
【０００８】
本開示に係る推論装置は、推論用データを取得するデータ取得部と、推論用データから冷蔵庫の貯蔵室にある食品を用いた調理が開始される第１時刻を推論するための学習済モデルを用いて、データ取得部が取得した推論用データから第１時刻を出力する推論部と、を備える。推論用データは、冷蔵庫の扉の開閉情報、予め設定された場所の温度を示す庫外温度情報、又は予め設定された外部機器の動作を示す外部機器情報の少なくとも１つを含む。場所は、調理が行われることによって温度が変化する場所である。外部機器は、調理に用いられる機器である。
【０００９】
本開示に係る学習装置は、学習用データを取得するデータ取得部と、データ取得部が取得した学習用データを用いて、学習用データから冷蔵庫の貯蔵室にある食品を用いた調理が開始される第１時刻を推論するための学習済モデルを生成するモデル生成部と、を備える。学習用データは、冷蔵庫の扉の開閉情報、予め設定された場所の温度を示す庫外温度情報、又は予め設定された外部機器の動作を示す外部機器情報の少なくとも１つを含む。場所は、調理が行われることによって温度が変化する場所である。外部機器は、調理に用いられる機器である。
【００１０】
本開示に係る学習装置は、冷蔵庫の扉の開閉情報と予め設定された場所の温度を示す庫外温度情報又は予め設定された外部機器の動作を示す外部機器情報の少なくとも一方とを含む学習用データを取得するデータ取得部と、データ取得部が取得した学習用データを用いて、冷蔵庫の扉の開閉情報から、冷蔵庫の貯蔵室にある食品を用いた調理が開始される第１時刻を推論するための学習済モデルを生成するモデル生成部と、を備える。
（【００１１】以降は省略されています）

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