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公開番号2025168788
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-12
出願番号2024073542
出願日2024-04-30
発明の名称インクジェット記録装置のメンテナンス方法、インクジェット記録装置及びプログラム
出願人コニカミノルタ株式会社
代理人弁理士法人光陽国際特許事務所
主分類B41J 2/165 20060101AFI20251105BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】適切なタイミングでメンテナンスを行うことができるインクジェット記録装置のメンテナンス方法、インクジェット記録装置及びプログラムを提供する。
【解決手段】複数のノズルを有するインクジェットヘッドを備えたインクジェット記録装置のメンテナンス方法は、複数のノズルの各々について、各ノズルから吐出されるインクの速度の測定値を取得し、取得された各ノズルのインクの速度をvu、インクの速度の所定の標準値をviとした場合に、各ノズルの速度vuの標準値viに対する増加率vu/viに基づいて、インクジェットヘッドの複数のノズルにおける異物を除去するためのメンテナンスの実行要否を判定する。
【選択図】図20
特許請求の範囲【請求項1】
複数のノズルを有するインクジェットヘッドを備えたインクジェット記録装置のメンテナンス方法であって、
前記複数のノズルの各々について、各ノズルから吐出されるインクの速度の測定値を取得し、
取得された前記各ノズルの前記インクの速度をvu、前記インクの速度の所定の標準値をviとした場合に、前記各ノズルの前記速度vuの前記標準値viに対する増加率vu/viに基づいて、前記インクジェットヘッドの前記複数のノズルにおける異物を除去するためのメンテナンスの実行要否を判定する、インクジェット記録装置のメンテナンス方法。
続きを表示(約 1,900 文字)【請求項2】
前記複数のノズルのうち、前記増加率vu/viが所定の判定範囲内に入っている第1種不良ノズルの割合が第1基準値以上である場合に、第1の前記メンテナンスを実行し、
前記第1種不良ノズルの割合が前記第1基準値未満である場合には、前記メンテナンスを実行しない、
請求項1に記載のインクジェット記録装置のメンテナンス方法。
【請求項3】
前記複数のノズルのうち、前記増加率vu/viが前記判定範囲の上限値よりも大きくなっている第2種不良ノズルの割合が第2基準値以上である場合に、前記第1のメンテナンスよりも前記異物の除去効果が高い第2の前記メンテナンスを実行し、
前記複数のノズルのうち前記第2種不良ノズルの割合が前記第2基準値未満であり、かつ前記第1種不良ノズルの割合が前記第1基準値以上である場合に前記第1のメンテナンスを実行する、
請求項2に記載のインクジェット記録装置のメンテナンス方法。
【請求項4】
前記判定範囲の下限値は、画質不良を生じさせない正常ノズルの前記増加率vu/viの最大値以下に定められている、
請求項2に記載のインクジェット記録装置のメンテナンス方法。
【請求項5】
前記第1のメンテナンスの実行前における前記インクの速度vuに対する、前記第1のメンテナンスの実行後における前記インクの速度vuの比率を速度低減率とした場合に、当該速度低減率は、前記第1のメンテナンスの実行前における前記増加率vu/viが所定値以上である範囲において略一定であり、
前記判定範囲の上限値は、前記所定値以下の範囲内で定められている、
請求項2に記載のインクジェット記録装置のメンテナンス方法。
【請求項6】
取得された前記各ノズルの前記速度vuに基づいて、前記複数のノズルの前記増加率vu/viの平均値を算出し、
前記増加率vu/viの前記平均値が所定の判定範囲内である場合に、第1の前記メンテナンスを実行し、
前記増加率vu/viの前記平均値が前記判定範囲の下限値未満である場合には、前記メンテナンスを実行しない、
請求項1に記載のインクジェット記録装置のメンテナンス方法。
【請求項7】
前記増加率vu/viの前記平均値が前記判定範囲の上限値よりも大きい場合に、前記第1のメンテナンスよりも前記異物の除去効果が高い第2の前記メンテナンスを実行する、
請求項6に記載のインクジェット記録装置のメンテナンス方法。
【請求項8】
前記標準値viは、初期状態の前記インクジェットヘッドの前記複数のノズルから吐出されるインクの速度の平均値である、
請求項1に記載のインクジェット記録装置のメンテナンス方法。
【請求項9】
前記複数のノズルの配列方向に垂直な搬送方向に搬送される記録媒体に対して、前記複数のノズルから同一のタイミングでインクを吐出させることで前記記録媒体に形成された測定用ドットの前記搬送方向についての形成位置に基づいて、前記複数のノズルの各々の前記速度vuの前記測定値を算出する、
請求項1に記載のインクジェット記録装置のメンテナンス方法。
【請求項10】
第1の搬送速度で搬送される記録媒体に形成された第1の前記測定用ドットの前記搬送方向についての第1の形成位置と、前記第1の搬送速度とは異なる第2の搬送速度で搬送される記録媒体に形成された第2の前記測定用ドットの前記搬送方向についての第2の形成位置と、に基づいて前記速度vuの前記測定値を算出し、
前記第1の搬送速度をV
1
、前記第2の搬送速度をV
2
、前記記録媒体のうちインクの吐出時に前記ノズルと対向していた位置と前記第1の形成位置との前記搬送方向についての距離をD
1
、前記記録媒体のうちインクの吐出時に前記ノズルと対向していた位置と前記第2の形成位置との前記搬送方向についての距離をD
2
、前記記録媒体に垂直な方向からのインク吐出方向の前記搬送方向へのずれ角をθ、前記ノズルから前記記録媒体までの距離をdとした場合に、2つの関係式

1
=V
1
・d/vu-d・tanθ

2
=V
2
・d/vu-d・tanθ
に基づいて前記速度vuの前記測定値を算出する、
請求項9に記載のインクジェット記録装置のメンテナンス方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、インクジェット記録装置のメンテナンス方法、インクジェット記録装置及びプログラムに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来、インクジェットヘッドに設けられた複数のノズルから記録媒体にインクを吐出することで記録媒体に画像を記録するインクジェット記録装置がある。このようなインクジェット記録装置においては、ノズルの開口部の近傍やノズルの内部に異物が付着すると、インクの吐出方向や飛翔速度に異常が生じて画質不良に繋がる。このため、ノズルから強制的にインクを吐出させたり、複数のノズルが設けられたノズル面を払拭したりするメンテナンスを定期的に行うことで、異物を除去して画質不良の発生を抑制している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2011-212876号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、定期的にメンテナンスを行う方法では、画質不良に繋がるような異物の付着がない場合でも不要なメンテナンスが行われてしまう場合がある。このようなメンテナンスが行われると、インクジェット記録装置の作業効率の低下を招くとともに、メンテナンスのために無駄なインクの消費が発生する。また、定期的にメンテナンスを行う方法では、画質不良に繋がるような異物の付着があっても直ちにメンテナンスが行われない問題も生じ得る。この場合、異物の付着が進行して、異物を除去するのがより困難な状態となる。このように、上記従来の技術では、適切なタイミングでメンテナンスを行うことができないという課題がある。
【0005】
この発明の目的は、適切なタイミングでメンテナンスを行うことができるインクジェット記録装置のメンテナンス方法、インクジェット記録装置及びプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、請求項1に記載のインクジェット記録装置のメンテナンス方法の発明は、
複数のノズルを有するインクジェットヘッドを備えたインクジェット記録装置のメンテナンス方法であって、
前記複数のノズルの各々について、各ノズルから吐出されるインクの速度の測定値を取得し、
取得された前記各ノズルの前記インクの速度をvu、前記インクの速度の所定の標準値をviとした場合に、前記各ノズルの前記速度vuの前記標準値viに対する増加率vu/viに基づいて、前記インクジェットヘッドの前記複数のノズルにおける異物を除去するためのメンテナンスの実行要否を判定する。
【0007】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のインクジェット記録装置のメンテナンス方法において、
前記複数のノズルのうち、前記増加率vu/viが所定の判定範囲内に入っている第1種不良ノズルの割合が第1基準値以上である場合に、第1の前記メンテナンスを実行し、
前記第1種不良ノズルの割合が前記第1基準値未満である場合には、前記メンテナンスを実行しない。
【0008】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のインクジェット記録装置のメンテナンス方法において、
前記複数のノズルのうち、前記増加率vu/viが前記判定範囲の上限値よりも大きくなっている第2種不良ノズルの割合が第2基準値以上である場合に、前記第1のメンテナンスよりも前記異物の除去効果が高い第2の前記メンテナンスを実行し、
前記複数のノズルのうち前記第2種不良ノズルの割合が前記第2基準値未満であり、かつ前記第1種不良ノズルの割合が前記第1基準値以上である場合に前記第1のメンテナンスを実行する。
【0009】
請求項4に記載の発明は、請求項2に記載のインクジェット記録装置のメンテナンス方法において、
前記判定範囲の下限値は、画質不良を生じさせない正常ノズルの前記増加率vu/viの最大値以下に定められている。
【0010】
請求項5に記載の発明は、請求項2に記載のインクジェット記録装置のメンテナンス方法において、
前記第1のメンテナンスの実行前における前記インクの速度vuに対する、前記第1のメンテナンスの実行後における前記インクの速度vuの比率を速度低減率とした場合に、当該速度低減率は、前記第1のメンテナンスの実行前における前記増加率vu/viが所定値以上である範囲において略一定であり、
前記判定範囲の上限値は、前記所定値以下の範囲内で定められている。
(【0011】以降は省略されています)

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