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公開番号
2025158969
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-17
出願番号
2025062926
出願日
2025-04-07
発明の名称
環境バリアコーティングの調製方法、セラミックマトリックス複合体及び/または環境バリアコーティングの細孔の封止方法、および複合構造体
出願人
アールティーエックス コーポレイション
,
RTX CORPORATION
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
B32B
18/00 20060101AFI20251009BHJP(積層体)
要約
【課題】 改良された環境バリアコーティング(EBC)システムを提供する。
【解決手段】 環境バリアコーティング(EBC)であって、EBC及び関連するセラミック材料(CMC)への腐食性材料の侵入を抑制するために1つ以上のシーリング層が組み込まれた、EBCが開示される。シーリング層は、イットリウム酸化物(Y
2
O
3
)、ランタン酸化物(La
2
O
3
)、イッテルビウム酸化物(Yb
2
O
3
)、ハフニウム酸化物(HfO
2
)、ジルコニウム酸化物(ZrO
2
)、ハフニウムシリコン酸化物(HfSiO
4
)、ジルコニウムシリコン酸化物(ZrSiO
4
)、イッテルビウムシリコン酸化物(Yb
2
Si
2
O
7
)、及び/またはアルミニウム酸化物(Al
2
O
3
)層であり、原子層堆積法によって被覆される。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
環境バリアコーティングの調製方法であって、
a) 1つ以上の層を備えるボンドコートをセラミックマトリックス複合体(CMC)基材に被覆して、コーティングされたCMC基材を提供することと、
b) 1つ以上の層を備えるトップコートを、前記コーティングされたCMC基材に被覆することと、を含み、
少なくとも1つのシーリング層が、(i)前記ボンドコートと前記CMC基材との間、(ii)前記ボンドコートと前記トップコートとの間、(iii)前記ボンドコートの層の間、(iv)前記トップコートの層の間、及び/または(v)前記トップコートの上面に被覆され、
前記少なくとも1つのシーリング層が、イットリウム酸化物(Y
2
O
3
)、ランタン酸化物(La
2
O
3
)、イッテルビウム酸化物(Yb
2
O
3
)、ハフニウム酸化物(HfO
2
)、ジルコニウム酸化物(ZrO
2
)、ハフニウムシリコン酸化物(HfSiO
4
)、ジルコニウムシリコン酸化物(ZrSiO
4
)、イッテルビウムシリコン酸化物(Yb
2
Si
2
O
7
)、及び/またはアルミニウム酸化物(Al
2
O
3
)層であり、前記少なくとも1つのシーリング層が、原子層堆積法によって被覆される、前記方法。
続きを表示(約 890 文字)
【請求項2】
前記少なくとも1つのシーリング層が、前記ボンドコートと前記CMC基材との間に被覆される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記少なくとも1つのシーリング層が、前記ボンドコートと前記トップコートとの間に被覆される、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記ボンドコートが複数の層を含み、前記少なくとも1つのシーリング層が前記ボンドコートの層の間に被覆される、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記トップコートが複数の層を含み、前記少なくとも1つのシーリング層は前記トップコートの層の間に被覆される、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記少なくとも1つのシーリング層が、前記トップコートの上面に被覆される、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記少なくとも1つのシーリング層が0.2~1μmの厚さを有する、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記少なくとも1つのシーリング層が0.05~2μmの厚さを有する、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記少なくとも1つのシーリング層が、トリス(エチルシクロペンタジエニル)イットリウム及び水またはトリス(メチルシクロペンタジエニル)イットリウム及び水を前駆体として用いた原子層堆積法によって生成されたイットリウム酸化物(Y
2
O
3
)を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記少なくとも1つのシーリング層が、La(2,2,6,6-テトラメチル-3,5-ヘプタン-ジオン)
3
、La(シクロペンタジエニル)
3
、またはLa(イソプロピルシクロペンタジエニル)
3
と、水またはオゾンと、を前駆体として用いた原子層堆積法によって生成されたランタン酸化物(La
2
O
3
)を含む、請求項1に記載の方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に、セラミックマトリックス材料(CMC)の保護のために使用される環境バリアコーティング(EBC)及びそれを製造する方法に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
セラミックマトリックス材料(CMC)は、高熱環境を呈する用途、例えば、ガスタービンエンジンの高温コンポーネント、及び宇宙船で再突入のために使用される遮熱システムで、使用されることが多い。これらの材料は高温に耐えることができるが、腐食力の影響により経時的に劣化する。例えば、Siを含有するCMCでは、高温水蒸気の存在下でSiが揮発しやすい。結果として生じるSiの損失は、亀裂の形成及びCMCの劣化につながり、最終的にはCMCで形成された構成要素の破損につながる。
【0003】
過酷な環境及びそれに伴う腐食力からCMCを保護するために、環境バリアコーティングシステムが使用される。例えば、EBCは、CMCの表面及び内部が(細孔及び亀裂を介した浸透により)高温の水蒸気に曝されることを低減し、それによりCMCの劣化を減少させ、CMCから製造された構成要素の動作寿命を延長する。
【0004】
EBCは、通常は多層構造である。例えば、EBCは、CMC基材の表面に被覆された初期ボンドコートとトップコートとからなる2層システムであり得る。他のEBCシステムは、より多くの層、例えば、多層のボンドコート及びトップコート層、またはボンドコート層、内側トップコート層、及び外側トップコート層を有し得る。
【0005】
EBC自体が、高温蒸気の浸透の影響を受けやすい場合があり、これは、EBCシステムの最終的な破損につながる恐れがある。例えば、EBCの層は、細孔及び/または亀裂を示す場合があり、これにより、高温の水蒸気がその内部に浸透してEBCシステムの劣化を誘発し、場合によっては高温蒸気がCMC基材に到達することを可能にする。
【0006】
CMCから作製された構成要素の劣化を抑制し、動作寿命を増加させる改善された能力を示す新規なEBCシステム、ならびにそのような改善された能力を備えるEBCシステムを製造するための新規な方法を提供する必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
したがって、本発明の目的は、上記の不利な点が低減されるように、冒頭で述べた種類のEBCシステムを改良することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
広義には、本開示は、細孔及び/もしくは亀裂を封止し、ならびに/または接着を促進するために、原子層堆積法(ALD)を使用して、EBCシステムの1つ以上の層上に、または基材とEBCシステムとの間に、比較的薄いシーリング層を提供することに関する。また、本開示は、原子層堆積法によって被覆されたシーリング層を使用した、EBC及びそれに関連するCMCへの腐食性材料の侵入の抑制における改善にも関する。
【0009】
本開示の一実施形態によれば、環境バリアコーティング(EBC)を調製するための方法が提供され、ここでは、
a) 1つ以上の層を備えるボンドコートがセラミックマトリックス複合体(CMC)基材に被覆されて、コーティングされたCMC基材が提供され、また、
b) 1つ以上の層を備えるトップコートが、コーティングされたCMC基材に被覆され、
少なくとも1つのシーリング層が、(i)ボンドコートとCMC基材との間、(ii)ボンドコートとトップコートとの間、(iii)ボンドコートの層の間、(iv)トップコートの層の間、及び/または(v)トップコートの上面に被覆され、
少なくとも1つのシーリング層が、イットリウム酸化物(Y
2
O
3
)、ランタン酸化物(La
2
O
3
)、イッテルビウム酸化物(Yb
2
O
3
)、ハフニウム酸化物(HfO
2
)、ジルコニウム酸化物(ZrO
2
)、ハフニウムシリコン酸化物(HfSiO
4
)、ジルコニウムシリコン酸化物(ZrSiO
4
)、イッテルビウムシリコン酸化物(Yb
2
Si
2
O
7
)、及び/またはアルミニウム酸化物(Al
2
O
3
)層であり、少なくとも1つのシーリング層が、原子層堆積法によって被覆される。
【0010】
本開示の更なる実施形態によれば、セラミックマトリックス複合体及び/または環境バリアコーティング(EBC)の細孔を封止する方法であって、
セラミックマトリックス複合体(CMC)基材の表面に、または環境バリアコーティング(EBC)の層の表面に、原子層堆積法によって少なくとも1つのシーリング層を被覆することを含み、
少なくとも1つのシーリング層が、イットリウム酸化物(Y
2
O
3
)、ランタン酸化物(La
2
O
3
)、イッテルビウム酸化物(Yb
2
O
3
)、ハフニウム酸化物(HfO
2
)、ジルコニウム酸化物(ZrO
2
)、ハフニウムシリコン酸化物(HfSiO
4
)、ジルコニウムシリコン酸化物(ZrSiO
4
)、イッテルビウムシリコン酸化物(Yb
2
Si
2
O
7
)、及び/またはアルミニウム酸化物(Al
2
O
3
)層である、方法が提供される。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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