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公開番号2025156378
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-14
出願番号2025120178,2022113733
出願日2025-07-17,2022-07-15
発明の名称虫駆除システム、および空気処理装置
出願人ダイキン工業株式会社,国立大学法人 東京大学
代理人弁理士法人前田特許事務所
主分類A01M 1/00 20060101AFI20251002BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】対象空間に存在する虫の検出精度を向上させつつ、該対象空間の虫を低減する。
【解決手段】虫駆除システム(100)は、対象虫種の虫(I)が発するガスを検出するガスセンサ(10)と、対象空間(S)の空気をガスセンサ(10)の検知領域に搬送する気流生成部(34)と、対象空間(S)に存在する、虫(I)又は対象虫種の他の虫を駆除可能な駆除動作を行う駆除部(20)と、ガスセンサ(10)の検出値に基づいて駆除部(20)を制御する制御部(40)とを備える。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
対象虫種の虫(I)が発するガスを検出するガスセンサ(10)と、
対象空間(S)の空気を前記ガスセンサ(10)の検知領域に搬送する気流生成部(34)と、
前記対象空間(S)に存在する、前記虫(I)又は前記対象虫種の他の虫(I)を駆除可能な駆除動作を行う駆除部(20)と、
前記ガスセンサ(10)の検出値に基づいて前記駆除部(20)を制御する制御部(40)とを備える
虫駆除システム。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記制御部(40)は、前記対象空間(S)の空気を攪拌する第1運転を実行する
請求項1に記載の虫駆除システム。
【請求項3】
前記対象空間(S)の温度を測定する複数の温度センサ(64)を更に備え、
前記制御部(40)は、各前記温度センサ(64)の検出値に差があるときに前記第1運転を実行する
請求項2に記載の虫駆除システム。
【請求項4】
前記気流生成部(34)で発生する気流の向きを変更する風向調節部(35)を更に備え、
前記制御部(40)は、前記風向調節部(35)を前記対象空間(S)に面する天井面に向ける第2運転を実行する
請求項1~3のいずれか1つに記載の虫駆除システム。
【請求項5】
前記気流生成部(34)で発生する気流の向きを変更する風向調節部(35)を更に備え、
前記制御部(40)は、前記風向調節部(35)を前記対象空間(S)に面する壁面に向ける第3運転を実行する
請求項1~3のいずれか1つに記載の虫駆除システム。
【請求項6】
前記気流生成部(34)で発生する気流の向きを変更する風向調節部(35)を更に備え、
前記制御部(40)は、前記風向調節部(35)を前記対象空間(S)に面する床面に向ける第4運転を実行する
請求項1~3のいずれか1つに記載の虫駆除システム。
【請求項7】
前記気流生成部(34)で発生する気流の向きを変更する風向調節部(35)を更に備え、
前記制御部(40)は、虫(I)の種類に関する情報に基づいて前記風向調節部(35)を制御する
請求項1~3のいずれか1つに記載の虫駆除システム。
【請求項8】
前記気流生成部(34)は、前記対象空間(S)に流れる空気の速度を変更可能に構成される
請求項1~3のいずれか1つに記載の虫駆除システム。
【請求項9】
前記駆除部(20)は、虫(I)に対する駆除作用のある駆除剤を前記対象空間(S)に放散する放散部(21)を含み、
前記制御部(40)は、前記ガスセンサ(10)の検出値に基づいて前記放散部(21)から放散する前記駆除剤の量を調節する
請求項1~3のいずれか1つに記載の虫駆除システム。
【請求項10】
前記制御部(40)は、前記ガスセンサ(10)の検出値に基づいて虫の種類に関する情報を取得し、取得した前記虫の種類に関する情報に応じて前記放散部(21)から放散する前記駆除剤の種類を変更する
請求項9に記載の虫駆除システム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、虫駆除システム、および空気処理装置に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、虫は様々なフェロモンを空気中に放出していることが知られている。虫が放出するフェロモンは、同種の虫に作用することでその行動に影響を与える。近年、昆虫の嗅覚受容に関する解析が進んだことにより、昆虫の嗅覚機能を人工的に再現することで、虫のフェロモンを検出する技術が開発されている。特許文献1に記載された匂いセンサは、昆虫の嗅覚受容体タンパク質を遺伝子工学により再構成した細胞チップを備える。この細胞チップが検出対象となる虫のフェロモンを検出する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2013-27376号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
虫が放出するフェロモンなどのガスを検知するセンサを、例えば住宅のリビングルームやキッチンのような対象空間に配置することで、対象空間に存在する虫を検出することができる。しかし、対象空間の構造が複雑な場合や虫が放出するガスの量が少ない場合には、対象空間に存在する虫を検出できないことが考えられる。また、仮に虫が検出できたとしても、人が虫を捕獲または排除しなければならず、人が不快感や恐怖を感じてしまう。
【0005】
本開示の目的は、対象空間に存在する虫の検出精度を向上させつつ、該対象空間の虫を低減することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の態様は、対象虫種の虫(I)が発するガスを検出するガスセンサ(10)と、対象空間(S)の空気を前記ガスセンサ(10)の検知領域に搬送する気流生成部(34)と、前記対象空間(S)に存在する、前記虫(I)又は前記対象虫種の他の虫(I)を駆除可能な駆除動作を行う駆除部(20)と、前記ガスセンサ(10)の検出値に基づいて前記駆除部(20)を制御する制御部(40)とを備える虫駆除システムである。
【0007】
第1の態様では、気流生成部(34)が対象空間(S)の空気をガスセンサ(10)の検知領域に搬送するので、例えば複雑な間取りや面積の広い対象空間(S)であっても、対象空間(S)の構造に関係なく、対象空間(S)に対象虫種の虫(I)がいる場合には該虫(I)の発するガスをガスセンサ(10)の検知領域に搬送できる。これにより、対象空間(S)に存在する虫(I)の検出精度を向上できる。そして、制御部(40)は検出精度が向上したガスセンサ(10)の検出値に基づいて駆除部(20)を制御するので、対象空間(S)に存在するガスを発する虫(I)又は該虫(I)と同一種の虫(I)を確実に駆除できる。これにより、対象空間(S)の虫を低減することができる。
【0008】
第2の態様は、第1の態様において、前記制御部(40)は、前記対象空間(S)の空気を攪拌する第1運転を実行する。
【0009】
第2の態様では、制御部(40)が対象空間(S)の空気を攪拌する第1運転を実行するので、対象空間(S)の空気が攪拌されることで虫(I)が発するガスをより確実にガスセンサ(10)の検知領域に搬送できる。これにより、ガスセンサ(10)で虫(I)のガスをより確実に検出できる。
【0010】
第3の態様は、第2の態様において、前記対象空間(S)の温度を測定する複数の温度センサ(64)を更に備え、前記制御部(40)は、各前記温度センサ(64)の検出値に差があるときに前記第1運転を実行する。
(【0011】以降は省略されています)

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