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公開番号
2025156183
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-14
出願番号
2025053511
出願日
2025-03-27
発明の名称
防食用粘着テープ
出願人
積水化学工業株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
C09J
7/00 20180101AFI20251002BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】高温環境下でも剥離しにくい防食用粘着テープを提供することを課題とする。
【解決手段】粘着剤層を備える防食用粘着テープであって、下記式で求められる、前記粘着剤層の100℃における粘着力維持率が50%以上である、防食用粘着テープ。
前記粘着力維持率(%)
=前記防食用粘着テープを100℃環境下で3日間養生した後の前記粘着剤層の粘着力(N/25mm)/前記防食用粘着テープを23℃環境下で1日間養生した後の前記粘着剤層の粘着力(N/25mm)×100
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
粘着剤層を備える防食用粘着テープであって、
下記の式(1)で求められる、前記粘着剤層の100℃における粘着力維持率が50%以上である、防食用粘着テープ。
前記粘着力維持率(%)=前記防食用粘着テープを100℃環境下で3日間養生した後の粘着力(N/25mm)/前記防食用粘着テープを23℃環境下で1日間養生した後の粘着力(N/25mm)×100・・・(1)
続きを表示(約 630 文字)
【請求項2】
前記防食用粘着テープを100℃環境下で3日間養生した後の前記粘着剤層の粘着力が20N/25mm以上である、請求項1に記載の防食用粘着テープ。
【請求項3】
前記粘着剤層の100℃環境下における貯蔵弾性率が140kPa以上である、請求項1又は2に記載の防食用粘着テープ。
【請求項4】
前記粘着剤層がアクリル系粘着剤により形成されている、請求項1又は2に記載の防食用粘着テープ。
【請求項5】
前記アクリル系粘着剤が、(メタ)アクリル酸アルキルエステル系モノマー由来の構成単位を含み、
前記アクリル系粘着剤が粘着付与樹脂を含有せず、または、前記アクリル系粘着剤が粘着付与樹脂を含有し、かつ前記粘着付与樹脂の含有量が、前記(メタ)アクリル酸アルキルエステル系モノマー由来の構成単位100質量部に対して、5質量部未満である、請求項4に記載の防食用粘着テープ。
【請求項6】
前記粘着剤層のゲル分率が40~80質量%である、請求項1又は2に記載の防食用粘着テープ。
【請求項7】
前記粘着剤層が亜鉛を含む、請求項1又は2に記載の防食用粘着テープ。
【請求項8】
前記粘着剤層が導電材を含む、請求項1又は2に記載の防食用粘着テープ。
【請求項9】
前記粘着剤層の厚みが100μm以上である、請求項1又は2に記載の防食用粘着テープ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、防食用粘着テープに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
鋼材などの鉄又は鉄を含む合金を防食するために、亜鉛を多量に含有した防食塗料が広く用いられている。亜鉛は、鉄よりも電位が卑な金属であり、犠牲防食作用があるため、高い防食性を有することが知られている。しかし、塗料による防食は、塗布後に乾燥工程などが必要であり、作業に時間がかかり、例えば、橋梁などの土木、建築用途で局所的な補修を行う際には、作業効率が低下する。また、塗料による防食は、作業ムラも生じやすい。
上記状況を鑑みて、従来、粘着テープなどに犠牲防食性を付与させ、作業性を向上させる取り組みがなされている。例えば、特許文献1では、粘着剤層を備える防食用粘着テープであって、JIS K5600-7-9におけるサイクルDに準拠したサイクル腐食試験において錆が発生せず、かつサイクル腐食試験後の粘着力が20N/25mm以上である、防食用粘着テープが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2022/191212号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の防食性を付与した粘着テープは耐熱性が低く、例えば高温となる配管の補修に用いた場合、時間の経過とともに剥がれやすくなる可能性がある。
【0005】
そこで、本発明は、高温環境下でも剥離しにくい防食用粘着テープを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、鋭意検討の結果、粘着剤層の100℃における粘着力維持率を一定以上とすることにより、上記課題を解決できることを見出した。
すなわち、本発明は、以下の[1]~[9]を提供する。
【0007】
[1]粘着剤層を備える防食用粘着テープであって、下記の式(1)で求められる、前記粘着剤層の100℃における粘着力維持率が50%以上である、防食用粘着テープ。
前記粘着力維持率(%)=前記防食用粘着テープを100℃環境下で3日間養生した後の粘着力(N/25mm)/前記防食用粘着テープを23℃環境下で1日間養生した後の粘着力(N/25mm)×100・・・(1)
[2]前記防食用粘着テープを100℃環境下で3日間養生した後の前記粘着剤層の粘着力が20N/25mm以上である、[1]に記載の防食用粘着テープ。
[3]前記粘着剤層の100℃環境下における貯蔵弾性率が140kPa以上である、[1]又は[2]に記載の防食用粘着テープ。
[4]前記粘着剤層がアクリル系粘着剤により形成されている、[1]~[3]のいずれか1項に記載の防食用粘着テープ。
[5]前記アクリル系粘着剤が、(メタ)アクリル酸アルキルエステル系モノマー由来の構成単位を含み、前記アクリル系粘着剤が粘着付与樹脂を含有せず、または、前記アクリル系粘着剤が粘着付与樹脂を含有し、かつ前記粘着付与樹脂の含有量が、前記(メタ)アクリル酸アルキルエステル系モノマー由来の構成単位100質量部に対して、5質量部未満である、[4]に記載の防食用粘着テープ。
[6]前記粘着剤層のゲル分率が40~80質量%である、[1]~[5]のいずれか1項に記載の防食用粘着テープ。
[7]前記粘着剤層が亜鉛を含む、[1]~[6]のいずれか1項に記載の防食用粘着テープ。
[8]前記粘着剤層が導電材を含む、[1]~[7]のいずれか1項に記載の防食用粘着テープ。
[9]前記粘着剤層の厚みが100μm以上である、[1]~[8]のいずれか1項に記載の防食用粘着テープ。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、高温環境下でも剥離しにくい防食用粘着テープを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の粘着テープの一実施形態を示す模式図である。
本発明の粘着テープの粘着力の測定方法の一過程を示す模式図である。
本発明の粘着テープの粘着力の測定方法の一過程を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[防食用粘着テープ]
本発明の防食用粘着テープは、粘着剤層を備え、下記の式(1)で求められる、前記粘着剤層の100℃における粘着力維持率(以下、単に「粘着力維持率」ともいう)が50%以上である。
粘着力維持率(%)=防食用粘着テープを100℃環境下で3日間養生した後の粘着力(N/25mm)/防食用粘着テープを23℃環境下で1日間養生した後の粘着力(N/25mm)×100・・・(1)
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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