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公開番号
2025155516
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-14
出願番号
2024129827
出願日
2024-08-06
発明の名称
ポリアミド系樹脂フィルム、包装体
出願人
三菱ケミカル株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
B32B
27/28 20060101AFI20251002BHJP(積層体)
要約
【課題】脂肪族ポリアミド樹脂を含む層とバリア樹脂(エチレン-酢酸ビニル共重合体けん化物)を含む層を有するポリアミド系樹脂フィルムであって、包装用フィルムや包装体として使用した際に、充分な耐ボイル特性を有するポリアミド系樹脂フィルムを提供する。
【解決手段】
所定の脂肪族ポリアミド樹脂(a)を40質量%以上含む層(A)、および、所定のバリア性樹脂(b)を含む層(B)の少なくとも2層を有するポリアミド系樹脂フィルム。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
脂肪族ポリアミド樹脂(a)を40質量%以上含む層(A)、および、バリア性樹脂(b)を含む層(B)の少なくとも2層を有するポリアミド系樹脂フィルムであって、
下記(1)および(2)を満たすポリアミド系樹脂フィルム。
(1)前記脂肪族ポリアミド樹脂(a)が、炭素数10以上のジアミン及び/又は炭素数10以上のジカルボン酸を重縮合して得られる分子構造を有するポリアミド、炭素数10以上のカプロラクタムを開環重合して得られる分子構造を有するポリアミドから選ばれる少なくとも1種である
(2)前記バリア性樹脂(b)が、エチレン-酢酸ビニル共重合体けん化物である
続きを表示(約 350 文字)
【請求項2】
JIS K7209(2000)に準拠して測定した吸水率が3.5%以下である、請求項1に記載のポリアミド系樹脂フィルム。
【請求項3】
前記層(A)が、層(B)の両面側に配され、少なくとも3層を有する、請求項1に記載のポリアミド系樹脂フィルム。
【請求項4】
40℃相対湿度90%の条件下での水蒸気透過率が60.0g/(m
2
・24hr・atm)以下である、請求項1に記載のポリアミド系樹脂フィルム。
【請求項5】
二軸延伸してなる、請求項1~4のいずれか1項に記載のポリアミド系樹脂フィルム。
【請求項6】
請求項1~4のいずれか1項に記載のポリアミド系樹脂フィルムを用いてなる包装体。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリアミド系樹脂フィルム、および該フィルムを用いた包装体に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
ポリアミド系樹脂からなるフィルムは、耐衝撃性、強度などの機械的特性、耐熱性、さらには二軸延伸などの成形加工性に優れていることから、様々な用途として用いられている樹脂材料である。
また、ポリアミド系樹脂はポリオレフィン樹脂等の汎用プラスチックに比べて酸素等のガスバリア性には優れているが、食品や医薬品包装などの内容物の長期保存が求められるガスバリア性のレベルには不十分であることが知られているため、エチレン-酢酸ビニル共重合体けん化物(EVOH)やメタキシリレンアジパミド(ポリアミドMXD6)をはじめとする高いガスバリア性を有する樹脂の層と多層化させることによって機械物性、成形加工性、ガスバリア性等を合わせ持たせたポリアミド系樹脂フィルムが広く用いられてきている。特に、エチレン-酢酸ビニル共重合体けん化物(以下、EVOH)を組み合わせた樹脂フィルムは、高いガスバリア性から食品包装を中心に幅広く用いられている。
【0003】
特許文献1には、ポリアミド6樹脂層とEVOH層を有する、ガスバリア性と強度を兼ね備えたポリアミドフィルムについて開示されている。しかしながら、エチレン-酢酸ビニル共重合体けん化物(EVOH)は水との親和性が高く、特に熱湯でボイルする用途に用いる場合は水を吸湿しやすく、隣接するポリアミド6樹脂層が白化し外観が悪くなる傾向があり問題があった。
【0004】
特許文献2には、ポリアミド系樹脂フィルムについて、脂肪族ポリアミドと脂肪酸マグネシウムを含むEVOH層を有する、ポリアミドフィルムが開示されている。しかしながら、脂肪族ポリアミドとEVOHが反応してゲル化することによる外観の悪化や長期生産性が悪くなる傾向があり問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2002-79620号公報
WO2015/063587
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記実情に鑑みて、本発明の課題は、脂肪族ポリアミド樹脂を含む層とバリア樹脂(エチレン-酢酸ビニル共重合体けん化物)を含む層を有するポリアミド系樹脂フィルムであって、包装用フィルムや包装体として使用した際に、充分な耐ボイル特性を有するポリアミド系樹脂フィルムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、上記課題を達成すべく鋭意検討を行った結果、特定の脂肪族ポリアミド樹脂(a)を所定量含む層(A)とバリア性樹脂(b)(エチレン-酢酸ビニル共重合体けん化物)を含む層(B)とを組み合わせることにより、上述の課題を解決することを見出し、以下の本発明を完成するに至った。
【0008】
[1]脂肪族ポリアミド樹脂(a)を40質量%以上含む層(A)、および、バリア性樹脂(b)を含む層(B)の少なくとも2層を有するポリアミド系樹脂フィルムであって、
下記(1)および(2)を満たすポリアミド系樹脂フィルム。
(1)前記脂肪族ポリアミド樹脂(a)が、炭素数10以上のジアミン及び/又は炭素数10以上のジカルボン酸を重縮合して得られる分子構造を有するポリアミド、炭素数10以上のカプロラクタムを開環重合して得られる分子構造を有するポリアミドから選ばれる少なくとも1種である
(2)前記バリア性樹脂(b)が、エチレン-酢酸ビニル共重合体けん化物である
【0009】
[2]JIS K7209(2000)に準拠して測定した吸水率が3.5%以下である、[1]に記載のポリアミド系樹脂フィルム。
[3]前記層(A)が、層(B)の両面側に配され、少なくとも3層を有する、[1]または[2]に記載のポリアミド系樹脂フィルム。
【0010】
[4]40℃相対湿度90%の条件下での水蒸気透過率が60.0g/(m
2
・24hr・atm)以下である、[1]~[3]のいずれかに記載のポリアミド系樹脂フィルム。
[5]二軸延伸してなる、[1]~[4]のいずれかに記載のポリアミド系樹脂フィルム。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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