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公開番号
2025164543
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-30
出願番号
2024068577
出願日
2024-04-19
発明の名称
熱電変換材料、熱電変換モジュール、および熱流センサ
出願人
国立大学法人 東京大学
,
三菱ケミカル株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
H10N
10/854 20230101AFI20251023BHJP()
要約
【課題】熱電変換モジュールのコストを低減可能な熱電変換材料を提供する。
【解決手段】実施形態に係る熱電変換材料は、祖成式RCo
5-x
M
x
で表され、前記組成式中のRは希土類元素の少なくとも1種であり、前記組成式中のMはCoを除く第4周期の遷移元素、Zn、およびAlからなる群から選択される少なくとも1種であり、前記組成式中のxは、0超、3.0以下であり、異常ネルンスト効果を有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
組成式RCo
5-x
M
x
で表され、
前記組成式中のRは希土類元素の少なくとも1種であり、
前記組成式中のMはCoを除く第4周期の遷移元素、Zn、およびAlからなる群から選択される少なくとも1種であり、
前記組成式中のxは、0超、3.0以下であり、
異常ネルンスト効果を有する、熱電変換材料。
続きを表示(約 330 文字)
【請求項2】
CaCu
5
型の結晶構造を有する、請求項1に記載の熱電変換材料。
【請求項3】
前記Mが、Fe、Ni、Cu、Zn、およびAlからなる群から選択される少なくとも1種である、請求項1又は2記載の熱電変換材料。
【請求項4】
前記Rが、Y、La、Ce、Pr、Nd、Pm、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、およびTmからなる群から選択される少なくとも1種である、請求項1又は2記載の熱電変換材料。
【請求項5】
請求項1または2に記載の熱電変換材料を備える熱電変換モジュール。
【請求項6】
請求項5に記載の熱電変換モジュールを備える、熱流センサ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、熱電変換材料、熱電変換モジュール、および熱流センサに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
未利用の熱エネルギーを活用するために、熱電変換モジュールの開発が積極的に行われている。熱電変換モジュールとしては、温度勾配によって電圧を発生させることが可能なゼーベック効果(Seebeck Effect)を利用した熱電変換モジュールがよく知られている。
【0003】
ゼーベック効果では、温度勾配と同じ方向に電圧が生じることから、ゼーベック効果を利用した熱電変換モジュールはπ型構造を構成単位とする複雑な3次元構造となる。そのため、ゼーベック効果を利用した熱電変換モジュールは大面積化やフィルム化が困難である。また、ゼーベック効果を利用した熱電変換モジュールは、希少性の高い材料が用いられており、製造コストが高いという課題がある。また、毒性の観点においても課題がある。
【0004】
ゼーベック効果を利用した熱電変換モジュールに対し、近年、異常ネルンスト効果(Anomalous Nernst Effect)により起電力を生じる異常ネルンスト効果を有する熱電変換材料を用いた熱電変換モジュールが提案されている。異常ネルンスト効果とは、磁性体に熱流を流して温度差が生じたときに、磁化方向と温度勾配の双方に直交する方向に電圧が生じる現象である。
【0005】
異常ネルンスト効果では、温度勾配に直交する方向に電圧が生じることから、異常ネルンスト効果を利用した熱電変換モジュールでは、熱源に沿うように展開することができ、大面積化及びフィルム化がしやすいという利点がある。
【0006】
例えば、異常ネルンスト効果を有する熱電変換素子として、特許文献1には、遷移金属を有する合金からなり、前記合金は、前記遷移金属によるカゴメ格子面を備えた結晶構造を有する化合物であり、異常ネルンスト効果を示す、熱電変換素子が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
国際公開第2021/215529号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
特許文献1に開示されている熱電変換材料は、室温でそれなりに高い発電性能を示すが、この熱電変換材料を用いた熱電変換モジュールは高価となってしまうため、より安価に熱電変換モジュールを製造する手法が求められている。特許文献1の熱電変換材料よりも、異常ネルンスト係数が大きい熱電変換材料ができれば、熱電変換モジュールに用いる熱電変換材料の使用量を低減することができ、熱電変換モジュールのコストを低減できる。または、残留磁化を有した熱電変換材料ができれば、永久磁石や電磁石等の外部から磁場を印加する手段を省略することができ、同様に熱電変換モジュールのコストを低減、スペースも削減することができる。
【0009】
本発明は、上記の事情を鑑みなされた発明であり、熱電変換モジュールのコストを低減可能な熱電変換材料、および当該熱電変換材料を用いた熱電変換モジュールおよび熱流センサを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提案している。
<1>本発明の態様1の熱電変換材料は、組成式RCo
5-x
M
x
で表され、
前記組成式中のRは希土類元素の少なくとも1種であり、
前記組成式中のMはCoを除く第4周期の遷移元素、Zn、およびAlからなる群から選択される少なくとも1種であり、
前記組成式中のxは、0超、3.0以下であり、
異常ネルンスト効果を有する。
<2>本発明の態様2は、態様1の熱電変換材料において、
CaCu
5
型の結晶構造を有してもよい。
<3>本発明の態様3は、態様1又は2の熱電変換材料において、
前記Mが、Fe、Ni、Cu、Zn、およびAlからなる群から選択される少なくとも1種であってもよい。
<4>本発明の態様4は、態様1~3のいずれか1つの熱電変換材料において、前記Rが、Y、La、Ce、Pr、Nd、Pm、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、およびTmからなる群から選択される少なくとも1種であってもよい。
<5>本発明の態様5の熱電変換モジュールは、態様1~4のいずれか1つの熱電変換材料を備える。
<6>本発明の態様6の熱流センサは、態様5の熱電変換モジュールを備える。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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