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公開番号2025162543
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-27
出願番号2025066452
出願日2025-04-14
発明の名称コーティング組成物、コーティング層を有する構造体、及びその製造方法
出願人三菱ケミカル株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類C09D 183/04 20060101AFI20251020BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】本発明は、摺動面に優れた摺動性を付与する新たなコーティング組成物等を提供することを目的とする。
【解決手段】分子末端の1つにアルケニル基を有し、他の分子末端のSiに結合した水素基を有する直鎖状オルガノポリシロキサンを含み、かつ、1分子中に少なくとも2個のSiに結合した水素基を有するオルガノハイドロジェンポリシロキサンを含むことを特徴とする、コーティング組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
分子末端の1つにアルケニル基を有し、他の分子末端のSiに結合した水素基を有する直鎖状オルガノポリシロキサンを含み、かつ、1分子中に少なくとも2個のSiに結合した水素基を有するオルガノハイドロジェンポリシロキサンを含むことを特徴とする、コーティング組成物。
続きを表示(約 750 文字)【請求項2】
分子末端の1つにアルケニル基を有し、他の分子末端のSiに結合した水素基を有する直鎖状オルガノポリシロキサンを含むコーティング組成物であって、
前記コーティング組成物の全不飽和基に対する前記直鎖状オルガノポリシロキサンのアルケニル基量が0.30モル倍以上1.0倍以下であることを特徴とする、コーティング組成物。
【請求項3】
さらに1分子中に少なくとも2個のSiに結合した水素基を有するオルガノハイドロジェンポリシロキサンを含むことを特徴とする、請求項2に記載のコーティング組成物。
【請求項4】
さらにメディアン径が、0.01μm以上の固体粒子を含むことを特徴とする、請求項1に記載のコーティング組成物。
【請求項5】
さらにメディアン径が、0.01μm以上の固体粒子を含むことを特徴とする、請求項2に記載のコーティング組成物。
【請求項6】
さらにメディアン径が、0.01μm以上の固体粒子を含むことを特徴とする、請求項3に記載のコーティング組成物。
【請求項7】
摺動性コーティング組成物であることを特徴とする、請求項1~6のいずれかに記載のコーティング組成物。
【請求項8】
さらに付加反応触媒を含むことを特徴とする、請求項7に記載のコーティング組成物。
【請求項9】
請求項8に記載のコーティング組成物を、構造体の摺動性を付与する部分に塗工して摺動性コーティング層を形成する工程を有することを特徴とする、コーティング層を有する構造体の製造方法。
【請求項10】
請求項8に記載のコーティング組成物を硬化したコーティング層を有する構造体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、コーティング組成物に関する。また、本発明はコーティング層を有する構造体、及びその製造方法に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
各種の構造体などに、潤滑剤を用いずに摺動性を付与する技術が求められている。例えば、従来のディスポーザブルシリンジは、摺動性付与を目的としてバレル内壁とシリンジ用ガスケットにシリコーンオイルなどの潤滑剤が塗布されている。また、プレフィルドシリンジ(PFS)は、予め薬液を充填したものであるが、薬液が長時間接触するため、剥離によるコンタミや、剥離した油滴をコアとするタンパク質凝集が問題となるおそれがあり、潤滑剤を使用することができない。このPFSなどにおいては、潤滑剤を用いることなくシリンジに安定した摺動性を付与する技術が求められている。
【0003】
特許文献1は、摩擦係数の低いフッ素樹脂から成るフィルムをシリンジ用ガスケットに被覆し、かつ樹脂層の表面粗さをフィラーによって調整することで、シリンジに摺動性を付与する。
【0004】
特許文献2は、末端シラノール基を有する反応性シリコーンを、有機スズ化合物を触媒とした縮合反応により硬化させることで、シリンジ用ガスケット上に摺動性のシリコーン樹脂層を形成する。特許文献3は、少なくとも2つのアルケニル基を含む第1のシロキサンと、少なくとも2つの水素ペンダント基を含み、前記第1のオルガノポリシロキサンとは異なる第2のオルガノポリシロキサンを付加硬化させることで、シリンジ用ガスケット上に摺動性のシリコーン樹脂層を形成する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2002-89717号公報
WO2009-084646号公報
特表2009-532530号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1のようなフッ素樹脂はPFAS(パーフルオロアルキル化合物またはポリフルオロアルキル化合物)に該当し、PFASは環境残留性の高さからその使用が制限される場合がある。また、特許文献2の摺動性付与技術については、触媒である有機スズ化合物が必須成分であるが、近年、その毒性や環境への影響からその使用が制限される場合がある。特許文献3の摺動性技術については、この有機スズ化合物の問題を解決できたものであるが、本発明者が鋭意研究を重ねた結果、その摺動性および、摺動抵抗の一定性が担保できないことがあることを新たに課題として見出した。このような場合、シリンジなど安定かつ一定な摺動抵抗が求められる分野において、摺動性付与技術として不十分である。
【0007】
かかる状況下、本発明は、摺動面に優れた摺動性を付与する、新たなコーティング組成物等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者は、上記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、下記の発明が上記目的に合致することを見出し、本発明に至った。すなわち、本発明は、以下の発明に係るものである。
【0009】
<1> 分子末端の1つにアルケニル基を有し、他の分子末端のSiに結合した水素基を有する直鎖状オルガノポリシロキサンを含み、かつ、1分子中に少なくとも2個のSiに結合した水素基を有するオルガノハイドロジェンポリシロキサンを含むことを特徴とする、コーティング組成物。
<2> 分子末端の1つにアルケニル基を有し、他の分子末端のSiに結合した水素基を有する直鎖状オルガノポリシロキサンを含むコーティング組成物であって、
前記コーティング組成物の全不飽和基に対する前記直鎖状オルガノポリシロキサンのアルケニル基量が0.30モル倍以上1.0倍以下であることを特徴とする、コーティング組成物。
<3> さらに1分子中に少なくとも2個のSiに結合した水素基を有するオルガノハイドロジェンポリシロキサンを含むことを特徴とする、前記<2>に記載のコーティング組成物。
<4> さらにメディアン径が、0.01μm以上の固体粒子を含むことを特徴とする、前記<1>~<3>のいずれかに記載のコーティング組成物。
<5> 摺動性コーティング組成物であることを特徴とする、前記<1>~<4>のいずれかに記載のコーティング組成物。
<6> さらに付加反応触媒を含むことを特徴とする、前記<5>に記載のコーティング組成物。
<7> 前記<6>に記載のコーティング組成物を、構造体の摺動性を付与する部分に塗工して摺動性コーティング層を形成する工程を有することを特徴とする、コーティング層を有する構造体の製造方法。
<8> 前記<6>に記載のコーティング組成物を硬化したコーティング層を有する構造体。
【発明の効果】
【0010】
本発明のコーティング組成物によれば、構造体の摺動面に摺動性を付与することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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