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公開番号
2025170061
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-11-14
出願番号
2025148091,2025549586
出願日
2025-09-08,2025-03-24
発明の名称
ポリエステルフィルム、及びその製造方法
出願人
三菱ケミカル株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
C08J
5/18 20060101AFI20251107BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】耐突き刺し性が良好なポリエステルフィルムを提供する。
【解決手段】ポリブチレンテレフタレートとポリエチレンテレフタレートとを含有するポリエステルフィルムであって、前記ポリエステルフィルムの横配向度(Δnv)と縦配向度(Δnp)との差の絶対値が57以下である、ポリエステルフィルム。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
ポリブチレンテレフタレートとポリエチレンテレフタレートとを含有するポリエステルフィルムであって、
前記ポリエステルフィルムの横配向度(Δnv)と縦配向度(Δnp)との差の絶対値が57以下である、ポリエステルフィルム。
続きを表示(約 610 文字)
【請求項2】
ポリブチレンテレフタレートに対するポリエチレンテレフタレートの含有量の比(PET/PBT)が、質量比で、55/45以上95/5以下である、請求項1に記載のポリエステルフィルム。
【請求項3】
突き刺し強度が480N/mm以上である、請求項1に記載のポリエステルフィルム。
【請求項4】
突き刺し時の変位量が4mm以上である、請求項1に記載のポリエステルフィルム。
【請求項5】
突き刺し強度のばらつきが0.036以下である、請求項1に記載のポリエステルフィルム。
【請求項6】
突き刺し時の変位量のばらつきが0.034以下である、請求項1に記載のポリエステルフィルム。
【請求項7】
面配向度が100以上200以下である、請求項1に記載のポリエステルフィルム。
【請求項8】
160℃、15分間の熱処理後において、前記ポリエステルフィルムの縦方向と横方向の一方の熱収縮率が5%未満であり、他方の熱収縮率が2%超である、請求項1に記載のポリエステルフィルム。
【請求項9】
ヘーズが10%以下である、請求項1に記載のポリエステルフィルム。
【請求項10】
融点(1st run)が230℃以上である、請求項1に記載のポリエステルフィルム。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、賦形成形用ポリエステルフィルム、その製造方法、並びに、賦形成形用ポリエステルフィルムを備える、積層体及び外装材に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、ポリエステルフィルム、特にポリエチレンテレフタレートフィルムやポリエチレンナフタレートフィルムは、優れた機械的性質、耐熱性、耐薬品性を有しており、包装用、電子部品用、電気絶縁用、金属ラミネート用、フォルダブルディスプレイ、ベンダブルディスプレイ、ローラブルディスプレイなどのディスプレイ構成部材用等の光学用、タッチパネル用、反射防止用、ガラス飛散防止用等、各種用途に用いられている(例えば、特許文献1、2参照)。
【0003】
これらの用途の中には、ポリエステルフィルムを単体のまま使用するのではなく、当該フィルムを成形・加工して使用される場合も多く、その際、機械的物性に重きをおいた製品も多い。そのため、ポリエステルフィルム単体では要求品質を満たすことができず、他の層(例えば樹脂層や金属層等)と複合化した製品も多くある。
例えば、リチウムイオン電池において、電極や電解質等を封止するために、包装材料としての外装材が用いられている。従来、このような外装材として金属製のものが多用されている。
一方で、近年、電気自動車、ハイブリッド電気自動車、パソコン、カメラ、携帯電話等の高性能化に伴い、リチウムイオン電池には、多様な形状が要求されると共に、薄型化や軽量化が求められている。しかし、従来多用されていた金属製の外装材では、形状の多様化に追従することが困難であり、しかも軽量化にも限界があるという問題がある。
【0004】
そのため、近年、多様な形状に加工が容易で、薄型化や軽量化を実現し得る外装材とし、アルミニウム箔等の金属箔にプラスチックフィルムを積層した積層体からなる袋体(パウチ)が用いられるようになってきている。パウチ状の外装材においては、一般的には、積層体を冷間成形することにより凹部を形成し、当該凹部によって形成された空間に電極や電解液等の蓄電デバイス素子を配し、積層体同士を熱融着させることにより、外装材の内部に蓄電デバイス素子が収容されたリチウムイオン電池バッテリー等が得られる。
【0005】
上記積層体の基材としては、成形性に優れる観点からポリアミドが広く使用されている。また、成形性に加えて、防湿性、密封性、耐薬品性が求められる場合があり、外層から順に、ポリエステルフィルム/ポリアミドフィルム/金属箔/シーラントフィルムからなる構成も検討されている。
【0006】
加えて、近年小型化、薄型化が要求される電子機器の内部においては、プリント基板やその他の部品とともにリチウムイオン電池を効率よく設置するために、パウチのコーナー部分をシャープな形状にすることが検討されている。さらに、パウチ1つあたりの内容量を増やすことにより同体積あたりの電池の容量・エネルギー密度をより一層高めたりする観点から、深絞り成形等の冷間成形においてより深い凹部を形成できる優れた成形性を有するパウチ用フィルムの開発が近年より重視されてきている。そのため、例えば、特許文献3、4では、成形性が良好となるポリブチレンテレフタレートを主成分とするポリエステルフィルムを電池外装材に使用することが検討されている。また、特許文献5~7でも、ポリブチレンテレフタレートを含有するポリエステルフィルムを電池外装材に使用することが検討されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2006-341546号公報
特開2004-122767号公報
特開2012-077292号公報
WО2014/017457号
特開2017-177412号公報
特開2022-056851号公報
WО2017/057773号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、特許文献1、2に記載のポリエステルフィルムは、電池外装用として使用されることが想定されていない。特許文献5に開示されるポリブチレンテレフタレートは、ポリエステル系エラストマーであり、各種機械物性が不十分になるおそれがある。特許文献3、4、6に開示されるポリブチレンテレフタレートを主成分とするポリエステルフィルムを含む積層体により外装材を製造しようとすると、伸び性に優れ、成形性が良好となるものの、耐突き刺し性に劣り、具体的には、突き刺し時の変位量のばらつきや突き刺し強度のばらつきが大きく、外装材用途に好適に使用することができないという問題がある。さらに、特許文献7でも、ばらつきを十分に防ぐことができず、耐突き刺し性などの機械強度が十分に向上できないおそれがある。
【0009】
そこで、本発明は、耐突き刺し性が良好な賦形成形用ポリエステルフィルムを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者は、鋭意検討の結果、賦形成形用ポリエステルフィルムにポリエチレンテレフタレートとポリブチレンテレフタレートを含有させ、ポリエステルフィルムの横配向度(Δnv)と縦配向度(Δnp)との差の絶対値を一定値以下とすることで上記課題を解決できることを見出し、以下の本発明を完成させた。
すなわち、本発明は、以下の[1]~[22]を提供する。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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