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公開番号
2025155986
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-14
出願番号
2025037293
出願日
2025-03-10
発明の名称
構造発色用水系分散液組成物
出願人
三菱ケミカル株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C09D
17/00 20060101AFI20251002BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】噴霧塗工等の簡便な塗工方法を用いても、構造発色をし、鏡面性を保つと共に、液溜まりの発生を抑制し、得られる結晶構造の欠陥が生じ難くなり、レベリング性が十分得られるという、面状の優れた構造体を提供する。
【解決手段】コロイド粒子、沸点が100℃未満の溶剤(A)、及び沸点が100℃以上200℃未満であり水への溶解度が260g/L以上の溶剤(B)を含む構造発色用水系分散液組成物を用いる。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
コロイド粒子、沸点が100℃未満の溶剤(A)、及び沸点が100℃以上200℃未満であり水への溶解度が260g/L以上の溶剤(B)を含む構造発色用水系分散液組成物。
続きを表示(約 480 文字)
【請求項2】
全質量100質量部に対して水を5質量部以上含む、請求項1に記載の水系分散液組成物。
【請求項3】
溶剤(A)および溶剤(B)がアルコール系溶媒である、請求項1に記載の水系分散液組成物。
【請求項4】
水100質量部に対して、溶剤(A)および溶剤(B)の合計質量部が5質量部以上2000質量部以下である、請求項1に記載の水系分散液組成物。
【請求項5】
水、溶剤(A)及び溶剤(B)の合計100質量部に対してレベリング剤を5質量部以下含む、請求項1に記載の水系分散液組成物。
【請求項6】
請求項1~5のいずれか1項に記載の水系分散液組成物を含む塗料。
【請求項7】
請求項6に記載の塗料を含む筆記具。
【請求項8】
請求項1~5のいずれか1項に記載の水系分散液組成物を基材に塗布する、積層体の製造方法。
【請求項9】
請求項1~5のいずれか1項に記載の水系分散液組成物を基材にスプレーガンを用いて塗布する、積層体の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、構造発色用の水系分散液組成物、及びこれを用いた構造発色する積層体の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
構造発色とは、光の波長またはそれ以下の微細構造による発色現象を指し、身近な構造色の例としては、コンパクトディスク、シャボン玉、モルフォ蝶、玉虫等が挙げられる。これらの例では、それ自身には色がついていないが、その微細な構造によって光が反射・干渉するため、色づいて見える。
近年、構造色を発現するような規則正しい構造を人工的に作成する開発が進められている。
【0003】
この構造は、溶媒中にコロイド粒子を分散させて分散液を調製し、これを基材上に塗工してコロイド粒子層を形成させることによって得られる。このとき、コロイド粒子が整然と配置されると、フォトニック結晶構造を形成し、構造色を発色する。
ところで、特許文献1では、使用する溶媒が単一溶媒の場合、この結晶構造中にコロイド粒子が配されない箇所が生じ、欠陥となる場合があり、これを抑制するため、少なくとも特定の2種の有機溶媒を含む溶媒混合物を用いている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特表2022-245099号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1にかかる方法で得られた塗工液を噴霧塗工等、簡便な方法で塗工した場合、きれいに塗工されず、部分的に塗工液が集まる液溜まりが生じたり、塗工された層が固まるまでに均一化するレベリング性が不十分となったりする場合がある。また、発生量は少なくなったものの、コロイド粒子が配されない欠陥が生じる場合がある。さらに、得られる結晶構造の鏡面性が不十分な場合もある。
そこで、本発明の目的は、上記の課題を解決することにある。即ち、噴霧塗工等の簡便な塗工方法を用いても、構造発色をし、鏡面性を保つと共に、液溜まりの発生を抑制し、得られる結晶構造の欠陥が生じ難くなり、レベリング性が十分得られるという、面状の優れた構造体を提供することにある。また、その微粒子構造体の形成に用いる微粒子の分散液を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、前記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、特定の溶剤混合物を用いることにより、前記課題を解決できることを見出し、本発明に至った。
【0007】
即ち、本発明は以下の特徴を有する。
[1]コロイド粒子、沸点が100℃未満の溶剤(A)、及び沸点が100℃以上200℃未満であり水への溶解度が260g/L以上の溶剤(B)を含む構造発色用水系分散液組成物。
[2]全質量100質量部に対して水を5質量部以上含む、[1]に記載の水系分散液組成物。
[3]溶剤(A)および溶剤(B)がアルコール系溶媒である、[1]に記載の水系分散液組成物。
[4]水100質量部に対して、溶剤(A)および溶剤(B)の合計質量部が5質量部以上2000質量部以下である、[1]に記載の水系分散液組成物。
[5]水、溶剤(A)及び溶剤(B)の合計100質量部に対してレベリング剤を5質量部以下含む、[1]に記載の水系分散液組成物。
[6][1]~[5]のいずれか1項に記載の水系分散液組成物を含む塗料。
[7][6]に記載の塗料を含む筆記具。
[8][1]~[5]のいずれか1項に記載の水系分散液組成物を基材に塗布する、積層体の製造方法。
[9][1]~[5]のいずれか1項に記載の水系分散液組成物を基材にスプレーガンを用いて塗布する、積層体の製造方法。
【発明の効果】
【0008】
本発明の構造発色用水系分散液組成物は、少なくとも2種類の特定の溶剤を用いるので、精密な塗工方法でなく、噴霧塗工等の簡便な塗工方法を用いても、構造発色をし、鏡面性を保つことができると共に、液溜まりの発生を抑制し、得られる結晶構造の欠陥が生じ難くなり、レベリング性が十分得られるという、面状の観点で優れた構造体を得ることができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に本発明の実施の形態を詳細に説明するが、以下に記載する構成要件の説明は、本発明の実施態様の一例(代表例)であり、本発明はその要旨を超えない限り、以下の内容に限定されない。
また、本明細書において「~」という表現を用いる場合、その前後に記載される数値あるいは物理値を含む意味で用いることとする。また、上限、下限として記載した数値あるいは物理値は、その値を含む意味で用いることとする。
【0010】
この発明は、コロイド粒子と所定の少なくとも2種類の溶剤を含む構造発色用水系分散液組成物にかかる発明である。
<微粒子>
前記コロイド粒子は、体積平均粒子径が0.1~10μm、個数基準による粒子径のCV値が15%以下である微粒子からなる。
この微粒子は、個数平均粒子径と個数基準による粒子径のCV値が上記範囲内であれば特に制限されるものではなく、有機微粒子であっても、無機微粒子であってもよい。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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