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公開番号2025154254
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-10
出願番号2024057156
出願日2024-03-29
発明の名称包装体用フィルム及び包装体
出願人スタープラスチック工業株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類B32B 27/30 20060101AFI20251002BHJP(積層体)
要約【課題】バリア性に優れ、かつ加工適性の高い包装体用フィルムを目的とする。
【解決手段】シーラント材と、前記シーラント材の一方の面に位置する基材と、前記シーラント材と前記基材との間に位置する被覆材と、を有し、前記基材は、樹脂の基層と、前記基層の一方の面に位置する無機蒸着層と、前記無機蒸着層上に位置し、前記シーラント材に面する保護層とを有し、前記無機蒸着層は、SiOxを含む蒸着層であり、前記保護層は、アクリル系樹脂の層であり、前記被覆材は、サーモプラスチックスチレニックエラストマを含むことよりなる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
シーラント材と、前記シーラント材の一方の面に位置する基材と、前記シーラント材と前記基材との間に位置する被覆材と、を有し、
前記基材は、樹脂の基層と、前記基層の一方の面に位置する無機蒸着層と、前記無機蒸着層上に位置し、前記シーラント材に面する保護層とを有し、
前記無機蒸着層は、SiO

を含む蒸着層であり、
前記保護層は、アクリル系樹脂の層であり、
前記被覆材は、サーモプラスチックスチレニックエラストマを含む樹脂層である、包装体用フィルム。
続きを表示(約 150 文字)【請求項2】
前記被覆材の厚さは、1~5μmである、請求項1に記載の包装体用フィルム。
【請求項3】
前記被覆材は、パラフィンをさらに含む、請求項1に記載の包装体用フィルム。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか一項に記載の包装体用フィルムが製袋されてなる、包装体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、包装体用フィルム及び包装体に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
酸素バリア性、水蒸気バリア性等のバリア性を有する包装体用フィルムは、食品や薬剤等の包装材料として広く利用されている。
例えば、特許文献1には、未延伸ポリオレフィン樹脂フィルム上に設けられたガスバリア性塗布膜と、前記ガスバリア性塗布膜上に設けられたアルミ蒸着層とを備えたバリア性積層フィルムが提案されている。特許文献1の発明では、アルミ蒸着ポリエチレンテレフタレート(アルミ蒸着PET)と同等の酸素バリア性、水蒸気バリア性、遮光性及び光沢性を有し、密着性及びヒートシール性の改善が図られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2013-22918号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ある種の用途において、包装体用フィルムには、さらに高いバリア性(特に水蒸気バリア性)が求められる。水蒸気バリア性を高めるために、アルミ蒸着をシリカ蒸着に置き換えると、製袋した後にバリア性が低下する(加工適性が低い)という問題がある。
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、バリア性に優れ、かつ加工適性の高い包装体用フィルムを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、鋭意検討した結果、以下の知見を得た。
無機蒸着層(特にシリカ蒸着層)は、樹脂フィルムに比べて剛直で脆い。このため、包装体用フィルムを製袋する際に、包装体用フィルムに機械力が加わったり、過加熱状態になったりすると、シリカ蒸着層は樹脂フィルムの伸縮や撓みに追随できず、脱離や亀裂が生じる。シリカ蒸着層に特定の素材の保護層を設けると、シリカ蒸着層の脱離や亀裂を防止できることを見出し、本発明を完成するに至った。
本発明の包装体用フィルムは、以下の構成を有する。
<1>
シーラント材と、前記シーラント材の一方の面に位置する基材と、前記シーラント材と前記基材との間に位置する被覆材と、を有し、
前記基材は、樹脂の基層と、前記基層の一方の面に位置する無機蒸着層と、前記無機蒸着層上に位置し、前記シーラント材に面する保護層とを有し、
前記無機蒸着層は、SiO

を含む蒸着層であり、
前記保護層は、アクリル系樹脂の層であり、
前記被覆材は、サーモプラスチックスチレニックエラストマを含む樹脂層である、包装体用フィルム。
<2>
前記被覆材の厚さは、1~5μmである、<1>に記載の包装体用フィルム。
<3>
前記被覆材は、パラフィンをさらに含む、<1>又は<2>に記載の包装体用フィルム。
【0007】
<4>
<1>~<3>のいずれかに記載の包装体用フィルムが製袋されてなる、包装体。
【発明の効果】
【0008】
本発明の包装体用フィルムによれば、バリア性に優れ、かつ加工適性を高められる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の一実施形態に係る包装体用フィルムの断面図である。
本発明の他の実施形態に係る包装体用フィルムの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
(包装体用フィルム)
本発明の包装体用フィルムは、シーラント材と、シーラント材の一方の面に位置する基材と、シーラント材と基材との間に位置する被覆材と、を有する。
包装体用フィルムの流通形態は、ロール状の巻回体でもよいし、矩形状等に切り出されたシートの積層物でもよい。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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