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公開番号2025151218
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-09
出願番号2024052533
出願日2024-03-27
発明の名称熱転写インク回収機能付きプリンター
出願人フジコピアン株式会社
代理人
主分類B41J 17/38 20060101AFI20251002BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】熱転写インクリボンの熱転写インク層を、高温に加熱する装置を設けることなく効率的に作業性良く回収できるようにするとともに、使用済み熱転写インクリボンからの情報漏洩を防止できる熱転写プリンターを提供すること。
【解決手段】基材と、基材上に、熱転写インク層と、を備える熱転写インクリボンを供給する熱転写インクリボン供給機構と、被転写体を供給する被転写体供給機構と、熱転写インクリボンを介してサーマルヘッドにより熱転写印刷を行う印刷機構と、印刷後の熱転写インクリボンを0℃以下に冷却する冷却部と、熱転写インクリボンを折り返すための折り返し部とを備えた熱転写インク回収機構と、を有する熱転写インク回収機能付きプリンター。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
基材と、該基材上に、熱転写インク層と、を備える熱転写インクリボンを供給する熱転写インクリボン供給機構と、被転写体を供給する被転写体供給機構と、該熱転写インクリボンを介してサーマルヘッドにより熱転写印刷を行う印刷機構と、印刷後の該熱転写インクリボンを0℃以下に冷却する冷却部と、該熱転写インクリボンを折り返すための折り返し部とを備えた熱転写インク回収機構と、を有する熱転写インク回収機能付きプリンター。
続きを表示(約 830 文字)【請求項2】
前記折り返し部が、角度が90°以下のエッジを有するか、又はロール状の場合は、熱転写インクリボンの進入方向と送出方向のなす角度が90°以下であることを特徴とする請求項1に記載の熱転写インク回収機能付きプリンター。
【請求項3】
前記折り返し部に、前記熱転写インクを掻き取るための掻き取り部を前記熱転写インクリボンに当接して設けたことを特徴とする請求項1に記載の熱転写インク回収機能付きプリンター。
【請求項4】
前記熱転写インクリボンを冷却する冷却部の前に、前記熱転写インクリボンを加熱するための加熱部を設けたことを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3に記載の熱転写インク回収機能付きプリンター。
【請求項5】
熱転写インクリボンの基材がPETフィルムであり、熱転写インク層が、複数のインクを該基材上に層状に積層してなり、該熱転写インク層の基材に直接接触しない1層又は複数の層に少なくともワックスを含有し、且つ該熱転写インク層を形成する全固形分中にワックスを30%以上含有する熱転写インクリボンの熱転写印刷に使用される請求項1、請求項2、請求項3に記載の熱転写インク回収機能付きプリンター。
【請求項6】
前記熱転写インクリボンを冷却する冷却部の前に、前記熱転写インクリボンを前記ワックスの融点を超える温度まで加熱するための加熱部を設けたことを特徴とする請求項5に記載の熱転写インク回収機能付きプリンター。
【請求項7】
熱転写インクリボンの基材がPETフィルムであり、熱転写インク層が、1層、又は複数のインクを該基材上に層状に積層してなり、該熱転写インク層を形成する全固形分中にガラス転移温度が0℃以下のエラストマーを30%以上含有する熱転写インクリボンの熱転写印刷に使用される請求項1、請求項2、請求項3に記載の熱転写インク回収機能付きプリンター。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、使用済み熱転写インクリボンの熱転写インクを基材から分離回収する機能を有し、使用済み熱転写インクリボンからの情報漏洩を防止できる熱転写プリンターに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、熱転写プリンターに使用される熱転写インクリボンは、PET(ポリエチレンテレフタレート)フィルム等の基材上に熱転写インク層を塗布したものであり、熱転写プリンターの使用時にサーマルヘッドの熱によって溶融した部分の熱転写インク層が基材から被転写体に転写されるように構成されている。このため、使用済みの熱転写インクリボンには、転写されなかった熱転写インク層が基材上に残るが、繰り返し使用することなく廃棄される場合が多い。持続可能な開発目標(SDGs)の実現に向けて、環境負荷を低減するために、プラスチック等の再利用を促進することは必要不可欠な課題である。
【0003】
また、使用済み熱転写インクリボンをそのままの状態で廃棄した場合には、印刷の残像から情報が漏洩するおそれもある。機密性確保の観点から、使用済み熱転写インクリボンをプリンターから取り出す時点では、何らかの情報漏洩防止措置を施すことが必要とされている。すなわち、使用済み熱転写インクリボンから熱転写インク(又は基材)を回収する機能、及び使用済み熱転写インクリボンからの情報漏洩を防止できる機能を有する熱転写プリンターが要求されている。
【0004】
使用済み熱転写インクリボンから熱転写インクを回収する機能を有する熱転写プリンターとして、例えば、熱転写印刷装置の下流に熱転写後の転写シートのインク層を加熱溶融させる加熱器を設けると共に、溶融したインクを掻取る掻取り刃を転写シートに当接して設け、更に掻取ったインクを収集する収集容器を設けた熱転写インク回収装置がある(特許文献1)。
【0005】
使用済み熱転写インクリボンの残像からの情報漏洩を防止できる機能を有する熱転写プリンターとして、例えば、使用済みインクリボンのインク層同士を相対向させる姿勢に折り畳み、折り畳まれたインクリボンの相対向するインク層同士を溶融固着させて巻き取る機構を有する熱転写プリンター(特許文献2)、巻取部に巻き取られた最外周のインクリボンに発熱体を押し付けて、最外周のインクリボンの内側に位置するインクリボンに固着させたり、残像を攪乱または消去して判読不可能としたりする熱転写記録装置(特許文献3)、巻取部に巻き取られた最外周のインクリボンに一対の加熱体によりインクリボンに消去パターンを転写し、インクリボンに残る転写パターンを効果的に消去することができる熱転写システム(特許文献4)等がある。
【0006】
しかしながら、特許文献1は、熱転写インク層を加熱溶融させて基材から掻き取るため、特に熱転写インク層の融点が高い場合には大きなエネルギーが必要となったり、掻き取った熱転写インクが回収容器の中で固まってしまい回収容器から取り出し難くなったりする場合がある。特許文献2-4は、特許文献1と同様、熱転写インク層を加熱溶融するために大きなエネルギーが必要なだけでなく、使用済み熱転写インクリボンから熱転写インク(又は基材)を回収するための機能は全く備えていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
実開昭62-11651
特開2008-80796
特開平8-192562
特開2019-147269
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、熱転写インクリボンの熱転写インク層を、高温に加熱する装置を設けることなく効率的に作業性良く回収できるようにするとともに、使用済み熱転写インクリボンからの情報漏洩を防止できる熱転写プリンターを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
以下、本発明の課題を達成するための手段を具体的に説明する。
【0010】
第1発明は、基材と、該基材上に、熱転写インク層と、を備える熱転写インクリボンを供給する熱転写インクリボン供給機構と、被転写体を供給する被転写体供給機構と、該熱転写インクリボンを介してサーマルヘッドにより熱転写印刷を行う印刷機構と、印刷後の該熱転写インクリボンを0℃以下に冷却する冷却部と、該熱転写インクリボンを折り返すための折り返し部とを備えた熱転写インク回収機構と、を有する熱転写インク回収機能付きプリンターである。
(【0011】以降は省略されています)

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