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公開番号2025148929
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-08
出願番号2024049299
出願日2024-03-26
発明の名称真空熱プレス成型用クッション材および真空熱プレス成型方法
出願人三菱ケミカル株式会社
代理人弁理士法人特許事務所サイクス
主分類B32B 27/00 20060101AFI20251001BHJP(積層体)
要約【課題】
本発明の課題は、エアー抜きをスムーズにすることで真空状態を作りやすく、かつ低分子量成分の析出が抑制された、真空熱プレス成型用クッション材を提供することにある。
【解決手段】
基材フィルムと、前記基材フィルムの少なくとも一方の面側に樹脂層とを備え、樹脂層表面の中心線平均粗さ(Ra)が200nm以上であり、中心線高さ(Rp)が400nm以上であり、180℃、60分熱処理後、樹脂層表面から析出するオリゴマー量(環状三量体)が6×10―4mg/cm2以下である、真空熱プレス成型用クッション材。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
基材フィルムと、前記基材フィルムの少なくとも一方の面側に樹脂層とを備え、
前記樹脂層表面の中心線平均粗さ(Ra)が200nm以上であり、中心線高さ(Rp)が400nm以上であり、
180℃、60分熱処理後、前記樹脂層表面から析出するオリゴマー量(環状三量体)が6×10
―4
mg/cm

以下である、真空熱プレス成型用クッション材。
続きを表示(約 670 文字)【請求項2】
前記樹脂層が離型剤を含む、請求項1に記載の真空熱プレス成型用クッション材。
【請求項3】
前記樹脂層表面における、1.0μm以上2.0μm以下の突起個数(Y1)が10000個/mm

以上である、請求項1に記載の真空熱プレス成型用クッション材。
【請求項4】
樹脂層表面における、2.0μm超3.0μm以下の突起個数(Y2)が1000個/mm

以上である、請求項1に記載の真空熱プレス成型用クッション材。
【請求項5】
前記基材フィルムが、平均粒径1~10μmの粒子を0.1~10質量%含む、請求項1に記載の真空熱プレス成型用クッション材。
【請求項6】
前記基材フィルムが多層構成であり、前記基材フィルムの表面層が平均粒径1~10μmの粒子を0.1~10質量%含む、請求項1に記載の真空熱プレス成型用クッション材。
【請求項7】
前記多層構成が3層構成である、請求項6に記載の真空熱プレス成型用クッション材。
【請求項8】
前記基材フィルムがポリエステルフィルムである、請求項1に記載の真空熱プレス成型用クッション材。
【請求項9】
離型剤がシリコーン系離型剤である、請求項2に記載の真空熱プレス成型用クッション材。
【請求項10】
離型剤が非シリコーン系離型剤である、請求項2に記載の真空熱プレス成型用クッション材。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、真空熱プレス成型用クッション材および真空熱プレス成型方法に関するものである。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来、ポリエステルフィルムを基材とする離型フィルムは、機械的強度、寸法安定性、耐薬品性、光学特性等に優れた特性を有し、コストパフォーマンスに優れるため、各種用途に使用されている。例えば、液晶ディスプレイ(LCD)用偏光板、位相差板製造用、有機エレクトロルミネッセンス(有機EL)構成部材製造用、各種ディスプレイ構成部材製造用、各種光学用途等に使用されている。
【0003】
離型フィルムの用途としては、成型同時転写等の転写用、フレキシブルプリント配線板製造用、プラスチックシート製造用の工程紙用などがあり、各種製造工程中において、プレス圧を均一に伝えるために、クッション材が用いられている(特許文献1及び2)。
【0004】
また、フレキシブルプリント配線板、多層プリント配線板等の各種製造工程の熱プレス工程においては、生産性向上の観点から、真空下での熱プレスプロセスが採用される場合がある(特許文献3及び4)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2003-211472号公報
特開平5-177653号公報
WO2011/111826号
WO2019/216247号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述したように、熱プレス成型加工においては、プレス圧を効率よく、被着体に伝達させるために真空下で行うことが必要とされる場合がある。その際、いかに速やかにエアーを抜いて真空状態にするかが、生産性に関わる課題でもある。また、熱プレス成型加工工程で用いられるクッション材は、繰り返し熱プレス処理に供されることになるため、金型汚染を防止するために、クッション材から低分子量成分が析出してこないことが求められる。
【0007】
本発明は、上記実情に鑑みなされたものであって、その解決課題は、真空熱プレス成型加工する際のクッション材として、真空状態を速やかに作りだすことができるとともに、真空熱プレス成型加工において、クッション材から低分子量成分が析出しない、真空熱プレス成型用クッション材を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者は、上記実状に鑑み鋭意検討した結果、特定の構成からなるクッション材によれば、上記課題を容易に解決できることを見いだし、本発明を完成するに至った。
【0009】
すなわち、本発明の要旨は、以下の[1]~[15]を提供するものである。
【0010】
[1] 基材フィルムと、基材フィルムの少なくとも一方の面側に樹脂層とを備え、
樹脂層表面の中心線平均粗さ(Ra)が200nm以上であり、中心線高さ(Rp)が400nm以上であり、
180℃、60分熱処理後、樹脂層表面から析出するオリゴマー量(環状三量体)が6×10
―4
mg/cm

以下である、真空熱プレス成型用クッション材。
[2] 樹脂層が離型剤を含む、[1]に記載の真空熱プレス成型用クッション材。
[3] 樹脂層表面における、1.0μm以上2.0μm以下の突起個数(Y1)が10000個/mm

以上である、[1]又は[2]に記載の真空熱プレス成型用クッション材。
[4] 樹脂層表面における、2.0μm超3.0μm以下の突起個数(Y2)が1000個/mm

以上である、[1]~[3]のいずれかに記載の真空熱プレス成型用クッション材。
[5] 基材フィルムが、平均粒径1~10μmの粒子を0.1~10質量%含む、[1]~[4]のいずれかに記載の真空熱プレス成型用クッション材。
[6] 基材フィルムが多層構成であり、基材フィルムの表面層が平均粒径1~10μmの粒子を0.1~10質量%含む、[1]~[5]のいずれかに記載の真空熱プレス成型用クッション材。
[7] 多層構成が3層構成である、[6]に記載の真空熱プレス成型用クッション材。
[8] 基材フィルムがポリエステルフィルムである、[1]~[7]のいずれかに記載の真空熱プレス成型用クッション材。
[9] 離型剤がシリコーン系離型剤である、[2]~[8]のいずれかに記載の真空熱プレス成型用クッション材。
[10] 離型剤が非シリコーン系離型剤である、[2]~[8]のいずれか記載の真空熱プレス成型用クッション材。
[11] 樹脂層が界面活性剤を含む、[1]~[10]のいずれかに記載の真空熱プレス成型用クッション材。
[12] 空気抜け指数が1000秒以下である、[1]~[11]のいずれかに記載の真空熱プレス成型用クッション材。
[13] ポリエステルフィルムが再生原料を50質量%以上含む、[8]~[12]のいずれか記載の真空熱プレス成型用クッション材。
[14] [1]~[13]のいずれかに記載の真空熱プレス成型用クッション材をプレス板と他の樹脂フィルムとの間に挟んで用いる、真空熱プレス成型方法。
[15] 他の樹脂フィルム表面が粗面化している、[14]に記載の真空熱プレス成型方法。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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