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公開番号2025140281
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-29
出願番号2024039581
出願日2024-03-14
発明の名称無停電電源システム、無停電電源装置および無停電電源装置の更新方法
出願人株式会社TMEIC
代理人弁理士法人深見特許事務所
主分類H02J 9/06 20060101AFI20250919BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】無停電電源装置の更新作業時に負荷の給電が停止されることを回避する。
【解決手段】無停電電源装置の更新方法は、第1の無停電電源装置(20A)から第2の無停電電源装置(20B)への負荷の振り替えを準備するステップは、スイッチ回路(51)を、第1の無停電電源装置の分岐端子(T10)と第2の無停電電源装置の分岐端子(T10)との間に接続するステップと、分電盤(31)の第1のスイッチ(32)がオン、第2のスイッチ(33)がオフ状態にて、第1の無停電電源装置(20A)をバイパス給電に移行するステップと、スイッチ回路(51)のスイッチ(52)をオンするステップと、第2の無停電電源装置(20B)をバイパス給電とするステップとを含む。負荷を振り替えるステップは、第2のスイッチ(33)をオンさせるステップと、第2のスイッチ(33)のオン状態にて第1のスイッチ(32)をオフさせるステップとを含む。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
無停電電源システムであって、
第1の無停電電源装置と、
第2の無停電電源装置と、
前記第1および第2の無停電電源装置のうちのいずれか一方を負荷に接続するための分電盤と、
スイッチ回路とを備え、
前記第1の無停電電源装置は、
第1の交流電源から交流電力を受ける第1の交流入力端子と、
第1の交流出力端子と、
前記第1の交流入力端子と前記第1の交流出力端子との間に接続される第1のバイパス回路と、
前記第1の交流入力端子と前記第1の交流出力端子との間に接続され、前記第1の交流電源からの交流電力または第1の蓄電池からの直流電力に基づいて交流電力を生成する第1の電力変換器と、
前記第1の交流入力端子と、前記第1のバイパス回路および前記第1の電力変換器の各々との接続および遮断を切り換えるための第1の切換回路と、
第1のバイパス入力切換回路とを含み、前記第1のバイパス入力切換回路は、第1端が前記第1のバイパス回路に接続され、前記第1のバイパス回路から分岐する第1の分岐線と、前記第1の分岐線の第2端が接続される第1の分岐端子とを有し、
前記第2の無停電電源装置は、
第2の交流電源から交流電力を受ける第2の交流入力端子と、
第2の交流出力端子と、
前記第2の交流入力端子と前記第2の交流出力端子との間に接続される第2のバイパス回路と、
前記第2の交流入力端子と前記第2の交流出力端子との間に接続され、前記第2の交流電源からの交流電力または第2の蓄電池からの直流電力に基づいて交流電力を生成する第2の電力変換器と、
前記第2の交流入力端子と、前記第2のバイパス回路および前記第2の電力変換器との接続および遮断を切り換えるための第2の切換回路と、
第2のバイパス入力切換回路とを含み、前記第2のバイパス入力切換回路は、第1端が前記第2のバイパス回路に接続され、前記第2のバイパス回路から分岐する第2の分岐線と、前記第2の分岐線の第2端が接続される第2の分岐端子とを有し、
前記スイッチ回路は、
前記第1の分岐端子に電気的に接続可能に構成された第1の端子と、
前記第2の分岐端子に電気的に接続可能に構成された第2の端子と、
前記第1の端子と前記第2の端子との間に接続されるスイッチとを含み、
前記分電盤は、
前記第1の交流出力端子と前記負荷との間に接続される第1のスイッチと、
前記第2の交流出力端子と前記負荷との間に接続される第2のスイッチとを含む、無停電電源システム。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
交流電源から交流電力を受ける交流入力端子と、
交流出力端子と、
前記交流入力端子と前記交流出力端子との間に接続されるバイパス回路と、
前記交流入力端子と前記交流出力端子との間に接続され、前記交流電源からの交流電力または蓄電池からの直流電力に基づいて交流電力を生成する電力変換器と、
前記交流入力端子に、前記バイパス回路および前記電力変換器を接続するための切換回路と、
前記切換回路と前記電力変換器との間に設けられるバイパス入力切換回路とを備え、
前記バイパス入力切換回路は、
第1端が前記バイパス回路に接続され、前記バイパス回路から分岐する分岐線と、
前記分岐線の第2端が接続される分岐端子とを含む、無停電電源装置。
【請求項3】
請求項1記載の無停電電源システムにおける無停電電源装置の更新方法であって、
前記第1の無停電電源装置から前記第2の無停電電源装置への前記負荷の振り替えを準備するステップと、
前記第1の無停電電源装置から前記第2の無停電電源装置へ前記負荷を振り替えるステップとを備え、
前記負荷の振り替えを準備するステップは、
前記スイッチ回路の前記第1の端子および前記第2の端子を、前記第1の分岐端子および前記第2の分岐端子にそれぞれ接続するステップと、
前記第1のスイッチがオン、かつ前記第2のスイッチがオフされている状態において、前記第1の無停電電源装置を、前記第1の交流電源から前記第1の電力変換器を介して交流電力を前記負荷に供給するインバータ給電から、前記第1の交流電源から前記第1のバイパス回路を介して交流電力を前記負荷に供給するバイパス給電に移行するステップと、
前記スイッチ回路の前記スイッチをオンするステップと、
前記第2の無停電電源装置を、前記第2のバイパス回路を介して交流電力を前記負荷に供給するバイパス給電とするステップとを含み、
前記負荷を振り替えるステップは、
前記第2のスイッチをオンさせるステップと、
前記第2のスイッチがオンされた状態において、前記第1のスイッチをオフさせるステップとを含む、無停電電源装置の更新方法。
【請求項4】
前記負荷を振り替えるステップは、
前記第2の無停電電源装置を、前記第1の交流電源から前記第1のバイパス入力切換回路、前記スイッチ回路、前記第2のバイパス入力切換回路、および前記第2のバイパス回路を介して交流電力を前記負荷に供給するバイパス給電から、前記第2の交流電源から前記第2の電力変換器を介して交流電力を前記負荷に供給するインバータ給電に移行するステップと、
前記スイッチ回路の前記スイッチをオフするステップと、
前記第2の切換回路により、前記第2の交流電源と前記第2のバイパス回路とを接続するステップとをさらに含む、請求項3に記載の無停電電源装置の更新方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、無停電電源システム、無停電電源装置および無停電電源装置の更新方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
1または複数の無停電電源装置(UPS:Uninterruptible Power Supply)を備えた無停電電源システムにおいては、電気設備の信頼性を確保するために、運転時間が所定時間に到達したUPSを更新する作業が実施される(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
この更新作業では、負荷から既設のUPSが切り離され、負荷が新設のUPSに振り替えられる。具体的には、既設のUPSと負荷との間に設けられる遮断器をオンからオフに切り換えることによって既設のUPSを切り離すとともに、新設のUPSと負荷との間に設けられる遮断器をオフからオンに切り換えることによって負荷を新設のUPSに振り替える。
【0004】
この更新作業中、既設のUPSおよび新設のUPSはともに、交流電源からバイパス回路を介して交流電力を負荷に供給するバイパス給電に設定される。上記2つの遮断器をオンオフ制御するときに、両方の遮断器がともにオンされるオーバーラップ時間を設けることによって、無瞬断で負荷の振り替えを行うことができる。これにより、更新作業中にも負荷に給電を継続することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2019-161989号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、無停電電源システムにおいて、既設のUPSに接続される交流電源と、新設のUPSに接続される交流電源とが異電源である場合がある。異電源である2つの交流電源からそれぞれバイパス給電される2つの交流電圧の振幅および位相が同期していない場合には、上記2つの遮断器のオーバーラップ時間中に、既設のUPSおよび新設のUPS間に横流が流れる可能性がある。
【0007】
そのため、横流対策として、従来の無停電電源システムでは、既設のUPSに接続される交流電源と、新設のUPSに接続される交流電源とが異電源である場合には、上記2つの遮断器をオンオフ制御するときにオーバーラップ時間を設けない構成としている。すなわち、既設のUPSと負荷との間に設けられる遮断器をオンからオフに切り換えた後に、新設のUPSと負荷との間に設けられる遮断器をオフからオンに切り換える。これによると、横流の発生を回避できる。その一方で、無瞬断で負荷の振り替えを行うことができず、更新作業中に負荷の給電が停止されるという問題がある。
【0008】
本開示は、このような問題点を解決するためになされたものであり、その主たる目的は、無停電電源装置の更新作業時に負荷の給電が停止されることを回避することができる無停電電源システムおよび無停電電源装置、ならびに無停電電源装置の更新方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示の一態様に従う無停電電源システムは、第1の無停電電源装置と、第2の無停電電源装置と、第1および第2の無停電電源装置のうちのいずれか一方を負荷に接続するための分電盤と、スイッチ回路とを備える。
【0010】
第1の無停電電源装置は、第1の交流電源から交流電力を受ける第1の交流入力端子と、第1の交流出力端子と、第1の交流入力端子と第1の交流出力端子との間に接続される第1のバイパス回路と、第1の電力変換器と、第1の切換回路と、第1のバイパス入力切換回路とを含む。第1の電力変換器は、第1の交流入力端子と第1の交流出力端子との間に接続され、第1の交流電源からの交流電力または第1の蓄電池からの直流電力に基づいて交流電力を生成する。第1の切換回路は、第1の交流入力端子と、第1のバイパス回路および第1の電力変換器の各々との接続および遮断を切り換える。第1のバイパス入力切換回路は、第1端が第1のバイパス回路に接続され、第1のバイパス回路から分岐する第1の分岐線と、第1の分岐線の第2端が接続される第1の分岐端子とを有する。
(【0011】以降は省略されています)

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