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公開番号2025137518
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-19
出願番号2025106467,2025513471
出願日2025-06-24,2024-06-17
発明の名称ガスバリア積層体、並びにこれを用いた包装材及び真空断熱材
出願人TOPPANホールディングス株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類B32B 27/30 20060101AFI20250911BHJP(積層体)
要約【課題】ポリオレフィン系基材層を備え、折り曲げ後であってもガスバリア性に優れるガスバリア積層体を提供すること。
【解決手段】本開示に係るガスバリア積層体は、ポリオレフィン系基材層と、第1のポリビニルアルコール系樹脂層と、蒸着層と、第2のポリビニルアルコール系樹脂層と、をこの順序で備える積層構造を有し、蒸着層が、第1のポリビニルアルコール系樹脂層及び第2のポリビニルアルコール系樹脂層と直接接しており、第2のポリビニルアルコール系樹脂層の断面におけるナノインデンターによる押し込み硬度が、0.5GPa以下である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ポリオレフィン系基材層と、
第1のポリビニルアルコール系樹脂層と、
蒸着層と、
第2のポリビニルアルコール系樹脂層と、
をこの順序で備える積層構造を有し、
前記蒸着層が、前記第1のポリビニルアルコール系樹脂層及び前記第2のポリビニルアルコール系樹脂層と直接接しており、
前記第2のポリビニルアルコール系樹脂層の断面におけるナノインデンターによる押し込み硬度が、0.5GPa以下である、ガスバリア積層体。
続きを表示(約 640 文字)【請求項2】
前記第1のポリビニルアルコール系樹脂層の断面におけるナノインデンターによる押し込み硬度(S1)に対する前記第2のポリビニルアルコール系樹脂層の断面におけるナノインデンターによる押し込み硬度(S2)の比率(S2/S1)が、3~10である、請求項1に記載のガスバリア積層体。
【請求項3】
前記第1のポリビニルアルコール系樹脂層の厚さが、0.5~2.5μmである、請求項1に記載のガスバリア積層体。
【請求項4】
前記第2のポリビニルアルコール系樹脂層が、Siを含む、請求項1に記載のガスバリア積層体。
【請求項5】
前記第2のポリビニルアルコール系樹脂層が、シランカップリング剤を含む、請求項1に記載のガスバリア積層体。
【請求項6】
前記蒸着層が、アルミニウム又は酸化ケイ素を含む、請求項1に記載のガスバリア積層体。
【請求項7】
前記ポリオレフィン系基材層と前記第1のポリビニルアルコール系樹脂層とが共押出層である、請求項1に記載のガスバリア積層体。
【請求項8】
請求項1~7のいずれか一項に記載のガスバリア積層体を備える、包装材。
【請求項9】
真空処理が施される包装体に用いられる、請求項8に記載の包装材。
【請求項10】
冷凍処理が施される包装体に用いられる、請求項8に記載の包装材。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、ガスバリア積層体、並びにこれを用いた包装材及び真空断熱材に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
プラスチックフィルム基材と、蒸着層とを組み合わせたガスバリア積層体は、水蒸気や酸素等の各種ガスの遮断を必要とする物品の包装材として広く利用されている。ガスバリア積層体は、ガスバリア性の低下防止やバリア性のさらなる向上を目的として種々の改良が検討されている。例えば、特許文献1には、ポリエチレンナフタレート層を有する基材、アクリルポリオールとイソシアネート系化合物とを含む組成物からなる層、及び無機薄膜層をこの順に有することを特徴とするガスバリア性積層体が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2013-49266号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、近年、海洋プラスチックごみ問題等に端を発する環境意識の高まりから、プラスチック材料の分別回収と再資源化の更なる高効率化が求められるようになってきている。すなわち、従来、様々な異種材料を組み合わせることで高性能化を図ってきた包装材においても、モノマテリアル化が求められるようになってきた。
【0005】
本発明者は、リサイクル性に優れる材料としてポリオレフィン系樹脂を選択した。しかしながら、ポリオレフィン系樹脂を用いてモノマテリアル化を実現しようとすると、折り曲げ後のバリア性について改善の余地があることが本発明者の検討により明らかとなった。
【0006】
本開示は、ポリオレフィン系基材層を備え、折り曲げ後であってもガスバリア性に優れるガスバリア積層体を提供する。本開示は、このガスバリア積層体を用いた包装材及び真空断熱材を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本開示は、以下のガスバリア積層体、包装材及び真空断熱材を提供する。
[1]ポリオレフィン系基材層と、
第1のポリビニルアルコール系樹脂層と、
蒸着層と、
第2のポリビニルアルコール系樹脂層と、
をこの順序で備える積層構造を有し、
上記蒸着層が、上記第1のポリビニルアルコール系樹脂層及び上記第2のポリビニルアルコール系樹脂層と直接接しており、
上記第2のポリビニルアルコール系樹脂層の断面におけるナノインデンターによる押し込み硬度が、0.5GPa以下である、ガスバリア積層体。
[2]上記第1のポリビニルアルコール系樹脂層の断面におけるナノインデンターによる押し込み硬度(S1)に対する上記第2のポリビニルアルコール系樹脂層の断面におけるナノインデンターによる押し込み硬度(S2)の比率(S2/S1)が、3~10である、[1]に記載のガスバリア積層体。
[3]上記第1のポリビニルアルコール系樹脂層の厚さが、0.5~2.5μmである、[1]又は[2]に記載のガスバリア積層体。
[4]上記第2のポリビニルアルコール系樹脂層が、Siを含む、[1]~[3]のいずれかに記載のガスバリア積層体。
[5]上記第2のポリビニルアルコール系樹脂層が、シランカップリング剤を含む、[1]~[4]のいずれかに記載のガスバリア積層体。
[6]上記蒸着層が、アルミニウム又は酸化ケイ素を含む、[1]~[5]のいずれかに記載のガスバリア積層体。
[7]上記ポリオレフィン系基材層と第1のポリビニルアルコール系樹脂層とが共押出層である、[1]~[6]のいずれかに記載のガスバリア積層体。
[8][1]~[7]のいずれか一項に記載のガスバリア積層体を備える、包装材。
[9]真空処理が施される包装体に用いられる、[8]に記載の包装材。
[10]冷凍処理が施される包装体に用いられる、[8]に記載の包装材。
[11][8]に記載の包装材を備える、真空断熱材。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、ポリオレフィン系基材層を備え、折り曲げ後であってもガスバリア性に優れるガスバリア積層体が提供される。本開示によれば、このガスバリア積層体を用いた包装材及び真空断熱材が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、一実施形態に係るガスバリア積層体を示す模式断面図である。
図2は、一実施形態に係る包装材を示す模式断面図である。
図3は、一実施形態に係る包装材を示す模式断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、場合により図面を参照しながら、本開示の実施形態について詳細に説明する。ただし、本開示は以下の実施形態に限定されるものではない。
(【0011】以降は省略されています)

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