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公開番号2025137061
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-19
出願番号2024036042
出願日2024-03-08
発明の名称印刷装置及び印刷方法
出願人セイコーエプソン株式会社
代理人個人
主分類B41J 2/01 20060101AFI20250911BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】画像の印刷の品質を向上する。
【解決手段】第1のヘッドについての第2の方向の第1の位置にあるオーバーラップ区間に属する混合区間と、第2のヘッドについての第1の位置にあるオーバーラップ区間に属する混合区間は、第2の方向の位置が異なるように、第1の順序で並んでおり、第1のヘッドについての第2の方向の第2の位置にあるオーバーラップ区間に属する混合区間と、第2のヘッドについての第2の位置にあるオーバーラップ区間に属する混合区間は、第2の方向の位置が異なるように、第1の順序と対称な第2の順序で並んでいる。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
複数種類の液体を吐出可能なヘッドユニットと、
前記ヘッドユニットからの前記液体の吐出を制御する制御部と、
を有し、
前記ヘッドユニットは、
第1の液体を吐出可能なノズルから構成されるノズル列を有するチップを3個以上備えた第1のヘッドと、
第2の液体を吐出可能なノズルから構成されるノズル列を有するチップを3個以上備えた第2のヘッドと、
を少なくとも有し、
前記第1のヘッドと前記第2のヘッドは、第1の方向に間隔を開けて並んでおり、
前記第1のヘッドの前記3個以上のチップの前記第1のヘッドにおける配置と、前記第2のヘッドの前記3個以上のチップの前記第2のヘッドにおける配置は共通しており、
前記3個以上のチップは、隣り合うチップ同士が前記第1の方向から見てオーバーラップ区間を有するように、第2の方向に千鳥状に並んでおり、前記第2の方向は、前記第1の方向と交差する方向であり、
前記第1のヘッドにおける前記オーバーラップ区間と、前記第2のヘッドにおける前記オーバーラップ区間は、前記第1の方向から見て重複しており、
前記制御部は、前記オーバーラップ区間のそれぞれが、隣り合う2個の前記チップの両方から前記液体が吐出される混合区間と、片方の前記チップだけから前記液体が吐出される非混合区間とを有するように、前記液体の吐出を制御し、
前記第1のヘッドについての前記第2の方向の第1の位置にある前記オーバーラップ区間に属する前記混合区間と、前記第2のヘッドについての前記第1の位置にある前記オーバーラップ区間に属する前記混合区間は、前記第2の方向の位置が異なるように、第1の順序で並んでおり、
前記第1のヘッドについての前記第2の方向の第2の位置にある前記オーバーラップ区間に属する前記混合区間と、前記第2のヘッドについての前記第2の位置にある前記オーバーラップ区間に属する前記混合区間は、前記第2の方向の位置が異なるように、前記第1の順序と対称な第2の順序で並んでおり、
前記第1の位置と前記第2の位置は、前記第2の方向に連なる2つの前記オーバーラップ区間の前記第2の方向の位置である
印刷装置。
続きを表示(約 2,000 文字)【請求項2】
前記第1のヘッドと前記第2のヘッドは、それぞれ、前記チップを5個以上備え、
前記第1のヘッドについての前記第2の方向の第3の位置にある前記オーバーラップ区間に属する前記混合区間と、前記第2のヘッドについての前記第3の位置にある前記オーバーラップ区間に属する前記混合区間は、前記第2の方向の位置が異なるように、前記第1の順序で並んでおり、
前記第1のヘッドについての前記第2の方向の第4の位置にある前記オーバーラップ区間に属する前記混合区間と、前記第2のヘッドについての前記第4の位置にある前記オーバーラップ区間に属する前記混合区間は、前記第2の方向の位置が異なるように、前記第2の順序で並んでおり、
前記第1の位置と前記第2の位置と前記第3の位置と前記第4の位置は、前記第2の方向に連なる4つの前記オーバーラップ区間の前記第2の方向の位置であり、
前記第1の位置は、4つの前記オーバーラップ区間のうち、前記第2の方向に沿って数えて1番目の前記オーバーラップ区間の位置であり、
前記第2の位置は、4つの前記オーバーラップ区間のうち、前記第2の方向に沿って数えて2番目の前記オーバーラップ区間の位置であり、
前記第3の位置は、4つの前記オーバーラップ区間のうち、前記第2の方向に沿って数えて3番目の前記オーバーラップ区間の位置であり、
前記第4の位置は、4つの前記オーバーラップ区間のうち、前記第2の方向に沿って数えて4番目の前記オーバーラップ区間の位置である
請求項1に記載の印刷装置。
【請求項3】
前記第1の順序又は前記第2の順序で並び前記第2の方向において隣り合う2つの前記混合区間は、隙間なく隣り合い、
請求項1又は2に記載の印刷装置。
【請求項4】
前記ヘッドユニットは、第3の液体を吐出可能なノズルから構成されるノズル列を有するチップを3個以上備えた第3のヘッドをさらに有し、
前記第1のヘッドと前記第2のヘッドと前記第3のヘッドは、前記第1の方向に間隔を開けて並んでおり、
前記第1のヘッドの前記3個以上のチップの前記第1のヘッドにおける配置と、前記第2のヘッドの前記3個以上のチップの前記第2のヘッドにおける配置と、前記第3のヘッドの前記3個以上のチップの前記第3のヘッドにおける配置は共通しており、
前記第1のヘッドにおける前記オーバーラップ区間と、前記第2のヘッドにおける前記オーバーラップ区間と、前記第3のヘッドにおける前記オーバーラップ区間は、前記第1の方向から見て重複しており、
前記第1のヘッドについての前記第2の方向の前記第1の位置にある前記オーバーラップ区間に属する前記混合区間と、前記第2のヘッドについての前記第1の位置にある前記オーバーラップ区間に属する前記混合区間と、前記第3のヘッドについての前記第1の位置にある前記オーバーラップ区間に属する前記混合区間は、前記第2の方向の位置が異なるように、前記第1の順序で並んでおり、
前記第1のヘッドについての前記第2の方向の前記第2の位置にある前記オーバーラップ区間に属する前記混合区間と、前記第2のヘッドについての前記第2の位置にある前記オーバーラップ区間に属する前記混合区間と、前記第3のヘッドについての前記第2の位置にある前記オーバーラップ区間に属する前記混合区間は、前記第2の方向の位置が異なるように、前記第2の順序で並んでおり、
前記第1のヘッドと前記第2のヘッドと前記第3のヘッドのうち前記第1の方向において隣り合う2個のヘッドについての前記第1の順序又は前記第2の順序で並ぶ2つの前記混合区間が、前記第2の方向において隣り合う
請求項1に記載の印刷装置。
【請求項5】
請求項1に記載の前記印刷装置を用いて印刷されるパターンの印刷方法であって、
前記ヘッドが備える千鳥状に並んだ前記チップのうち、前記第1の方向における第1の位置に並ぶ前記チップの集合を第1のチップ群とし、前記第1の方向における第2の位置に並ぶ前記チップの集合を第2のチップ群として、
前記第1のチップ群の前記ノズルのうち、前記オーバーラップ区間以外の区間に属する前記ノズルと、前記混合区間に属する前記ノズルと、前記片方のチップにおける前記非混合区間に属する前記ノズルから、色インクを吐出する第1吐出ステップと、
前記第2のチップ群の前記ノズルのうち、前記オーバーラップ区間以外の区間に属する前記ノズルと、前記混合区間に属する前記ノズルと、前記片方のチップにおける前記非混合区間に属する前記ノズルから、前記色インクを吐出する第2吐出ステップと、
を備える、パターンの印刷方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、印刷装置及び印刷方法に関する。
続きを表示(約 3,300 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1は、同一色のインクを吐出する複数のチップが、千鳥状に、かつ、部分的にオーバーラップするように配置されたインクジェットヘッドを搭載するプリンターを開示している。特に、特許文献1には、同一のオーバーラップ領域(本開示における「オーバーラップ区間」に対応)において、各色の混合領域(本開示における「混合区間」に対応)の位置を、記録媒体の搬送方向から見て、ずらすことにより、バンディングを抑制する構成が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2015-150828号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示された構成では、色毎の混合領域の位置のずらし方は一定である。このような構成の場合、オーバーラップする2つのチップの双方から第1の色インクが吐出されるタイミングと、オーバーラップする別の2つのチップの片方から第2の色インクが吐出されるタイミングとの時間差が、オーバーラップ領域の位置によって異なってしまう。なお、ここでいう、オーバーラップ領域の位置とは、記録媒体の搬送方向から見た位置をいう。したがって、上述した文献では、第1の色インクと第2の色インクの着弾タイミングの差が、オーバーラップ領域の位置によって異なる。このため、一部のオーバーラップ領域において、他のオーバーラップ領域で発生するバンディングとは異なる特徴のバンディングが発生してしまい、バンディングが目立ってしまうという課題がある。このため、画像の印刷の品質をさらに向上する技術が求められている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示に係る印刷装置は、複数種類の液体を吐出可能なヘッドユニットと、前記ヘッドユニットからの前記液体の吐出を制御する制御部と、を有し、前記ヘッドユニットは、第1の液体を吐出可能なノズルから構成されるノズル列を有するチップを3個以上備えた第1のヘッドと、第2の液体を吐出可能なノズルから構成されるノズル列を有するチップを3個以上備えた第2のヘッドと、を少なくとも有し、前記第1のヘッドと前記第2のヘッドは、第1の方向に間隔を開けて並んでおり、前記第1のヘッドの前記3個以上のチップの前記第1のヘッドにおける配置と、前記第2のヘッドの前記3個以上のチップの前記第2のヘッドにおける配置は共通しており、前記3個以上のチップは、隣り合うチップ同士が前記第1の方向から見てオーバーラップ区間を有するように、第2の方向に千鳥状に並んでおり、前記第2の方向は、前記第1の方向と交差する方向であり、前記第1のヘッドにおける前記オーバーラップ区間と、前記第2のヘッドにおける前記オーバーラップ区間は、前記第1の方向から見て重複しており、前記制御部は、前記オーバーラップ区間のそれぞれが、隣り合う2個の前記チップの両方から前記液体が吐出される混合区間と、片方の前記チップだけから前記液体が吐出される非混合区間とを有するように、前記液体の吐出を制御し、前記第1のヘッドについての前記第2の方向の第1の位置にある前記オーバーラップ区間に属する前記混合区間と、前記第2のヘッドについての前記第1の位置にある前記オーバーラップ区間に属する前記混合区間は、前記第2の方向の位置が異なるように、第1の順序で並んでおり、前記第1のヘッドについての前記第2の方向の第2の位置にある前記オーバーラップ区間に属する前記混合区間と、前記第2のヘッドについての前記第2の位置にある前記オーバーラップ区間に属する前記混合区間は、前記第2の方向の位置が異なるように、前記第1の順序と対称な第2の順序で並んでおり、前記第1の位置と前記第2の位置は、前記第2の方向に連なる2つの前記オーバーラップ区間の前記第2の方向の位置である。
【0006】
本開示に係るパターンの印刷方法は、前記印刷装置を用いて印刷されるパターンの印刷方法であって、前記ヘッドが備える千鳥状に並んだ前記チップのうち、前記第1の方向における第1の位置に並ぶ前記チップの集合を第1のチップ群とし、前記第1の方向における第2の位置に並ぶ前記チップの集合を第2のチップ群として、前記第1のチップ群の前記ノズルのうち、前記オーバーラップ区間以外の区間に属する前記ノズルと、前記混合区間に属する前記ノズルと、前記片方のチップにおける前記非混合区間に属する前記ノズルから、色インクを吐出する第1吐出ステップと、前記第2のチップ群の前記ノズルのうち、前記オーバーラップ区間以外の区間に属する前記ノズルと、前記混合区間に属する前記ノズルと、前記片方のチップにおける前記非混合区間に属する前記ノズルから、前記色インクを吐出する第2吐出ステップと、を備える。
【図面の簡単な説明】
【0007】
実施の形態にかかる印刷システムの概略構成図である。
ヘッドユニットの構成を示す模式図である。
比較例にかかる混合区間の配置について示す模式図である。
比較例にかかる混合区間の配置について示す模式図である。
実施の形態にかかる混合区間の配置について示す模式図である。
実施の形態にかかる混合区間の配置について示す模式図である。
実施の形態にかかる印刷システムの制御系の概略ブロック図である。
印刷時に駆動されるノズルの説明図である。
記録媒体に印刷されたパターンの一例を示す模式図である。
実施の形態の変形例にかかる混合区間の配置について示す模式図である。
記録媒体に印刷されたパターンの一例を示す模式図である。
実施の形態の変形例にかかる混合区間の配置について示す模式図である。
比較例にかかる混合区間の配置について示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、実施形態について、図面を参照しながら説明する。説明の明確化のため、以下の記載及び図面は、適宜、省略、及び簡略化がなされている。また、各図面において、同一の要素には同一の符号が付されており、必要に応じて重複説明は省略されている。なお、本開示において、「隣り合う」という表現は、2つの要素の間にこれら2つの要素とは異なる種類の要素が介在していない場合のみならず、2つの要素の間にこれら2つの要素とは異なる種類の要素が介在している場合にも使用される。また、本開示において、「連なる」という表現は、複数の要素の間にこれら複数の要素とは異なる種類の要素が介在していない場合のみならず、複数の要素の間にこれら複数の要素とは異なる種類の要素が介在している場合にも使用される。
【0009】
(印刷システム)
図1は実施の形態にかかる印刷システム1の概略構成図である。印刷システム1は、端末装置2と、端末装置2と通信可能に接続された印刷装置3を備える。
【0010】
印刷装置3は、複数種類の液体を吐出可能なヘッドユニット11と、ヘッドユニット11による印刷位置Aを経由して延びる媒体搬送路12と、媒体搬送路12に沿って記録媒体Qを搬送方向Bに搬送する搬送機構である搬送部13を備える。搬送部13は、ヘッドユニット11の鉛直方向の下方でヘッドユニット11と所定のギャップを開けて対峙するプラテンユニット14に搭載される。搬送部13は、複数のガイドローラー15および駆動ローラー16に架け渡された無端の搬送ベルト17と、駆動ローラー16を回転させることにより搬送ベルト17を回転させる搬送モーター18を備える。搬送部13は、搬送モーター18の駆動により記録媒体Qを一定速度で搬送する。
(【0011】以降は省略されています)

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