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公開番号2025136995
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-19
出願番号2024035952
出願日2024-03-08
発明の名称印刷装置、及び、その制御方法
出願人セイコーエプソン株式会社
代理人個人
主分類B41J 2/01 20060101AFI20250911BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】テストパターンを印刷するための液体消費量、媒体消費量、及び、印刷時間を削減する。
【解決手段】印刷装置は、記録ヘッド、制御部、及び、検知部を備える。前記制御部は、前記検知部により検知可能なマーク部を含む中間画像を複数回のパスのうち途中のパスにおいて入力画像に基づいて媒体に形成する制御を行い、印刷画像のうち前記中間画像を除いた残りの画像を前記途中のパスよりも後のパスにおいて媒体に形成する制御を行う。前記検知部は、前記マーク部の状態を検知する。前記制御部は、前記検知部により検知された前記マーク部の状態に基づく処理を実行可能である。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
入力画像に対応する印刷画像を媒体に形成する印刷装置であって、
前記媒体に液体を吐出可能なノズル列を有する記録ヘッドと、
主走査方向に沿って前記記録ヘッドと前記媒体との相対的な位置関係を変化させる主走査、前記主走査方向と交差する副走査方向に沿って前記媒体と前記記録ヘッドとの相対的な位置関係を変化させる副走査、及び、前記記録ヘッドからの前記液体の吐出を制御し、複数回のパスの前記主走査により前記印刷画像の記録を完成させる制御部と、
前記媒体に着弾した前記液体の状態を検知する検知部と、を備え、
前記制御部は、
前記検知部により検知可能なマーク部を含む中間画像を前記複数回のパスのうち途中のパスにおいて前記入力画像に基づいて前記媒体に形成する制御を行い、
前記印刷画像のうち前記中間画像を除いた残りの画像を前記途中のパスよりも後のパスにおいて前記媒体に形成する制御を行い、
前記検知部は、前記マーク部の状態を検知し、
前記制御部は、前記検知部により検知された前記マーク部の状態に基づく処理を実行可能である、印刷装置。
続きを表示(約 1,900 文字)【請求項2】
前記複数回のパスは、第一パス及び第二パスを含み、
前記制御部は、
前記第一パスにおける画像の記録領域と前記第二パスにおける画像の記録領域とに重複領域が生じるように前記印刷画像の形成を制御し、
前記マーク部を1回の前記パスで前記重複領域に形成する制御を行う、請求項1に記載の印刷装置。
【請求項3】
前記複数回のパスは、第一パス及び第二パスを含み、
前記制御部は、
前記第一パスにおける画像の記録領域と前記第二パスにおける画像の記録領域とに重複領域が生じるように前記印刷画像の形成を制御し、
前記副走査方向が前記媒体に対する前記記録ヘッドの相対的な移動方向であるとして、前記重複領域において前記主走査方向に沿ったラスターラインに前記液体を吐出する複数のノズルの組合せのうち前記副走査方向において最も下流側にある下流側ノズルからの前記液体の吐出により前記マーク部を前記重複領域に形成する制御を行う、請求項1又は請求項2に記載の印刷装置。
【請求項4】
前記複数回のパスは、第一パス及び第二パスを含み、
前記制御部は、
前記第一パスにおける画像の記録領域と前記第二パスにおける画像の記録領域とに重複領域が生じるように前記印刷画像の形成を制御し、
前記副走査方向が前記媒体に対する前記記録ヘッドの相対的な移動方向であるとして、前記重複領域に前記液体を吐出する複数のノズルのうち前記副走査方向において最も下流側にあるノズルからの前記液体の吐出により前記マーク部を前記重複領域に形成する制御を行う、請求項1又は請求項2に記載の印刷装置。
【請求項5】
前記複数回のパスは、第一パス、及び、前記記録ヘッドの移動方向が前記第一パスとは逆の第二パスを含み、
前記制御部は、
前記中間画像を前記第一パスにおいて前記媒体に形成する制御を行い、
前記残りの画像のうち少なくとも前記マーク部と同じラスターラインであって前記主走査方向に沿った前記ラスターラインにある部分を前記第二パスにおいて前記媒体に形成する制御を行う、請求項1又は請求項2に記載の印刷装置。
【請求項6】
前記制御部は、
前記副走査方向において、2以上である所定のパス数で前記記録が完成する第一マルチパス領域、及び、前記所定のパス数よりも多いパス数で前記記録が完成する第二マルチパス領域が存在するように前記記録を完成させ、
前記第一マルチパス領域に前記マーク部を形成する制御を行う、請求項1又は請求項2に記載の印刷装置。
【請求項7】
前記制御部は、前記途中のパスにおいて前記マーク部が形成される時に前記媒体のうち前記マーク部に隣接する着弾位置に前記記録ヘッドから前記液体を吐出させない、請求項1又は請求項2に記載の印刷装置。
【請求項8】
前記マーク部は、前記媒体に着弾した前記液体のパターンが前記主走査方向に沿った主走査ラインと前記副走査方向に沿った副走査ラインとが互いに交差した交差パターンであり、
前記主走査ラインは、前記中間画像のうち前記副走査方向において隣接する着弾箇所よりも前記液体のドットの密度が高く、
前記副走査ラインは、前記中間画像のうち前記主走査方向において隣接する着弾箇所よりも前記液体のドットの密度が高い、請求項1又は請求項2に記載の印刷装置。
【請求項9】
媒体に液体を吐出可能なノズル列を有する記録ヘッドと前記媒体との相対的な位置関係を主走査方向に沿って変化させる主走査、及び、前記主走査方向と交差する副走査方向に沿って前記媒体と前記記録ヘッドとの相対的な位置関係を変化させる副走査を行い、前記記録ヘッドから前記液体を吐出し、複数回のパスの前記主走査により入力画像に対応する印刷画像の記録を完成させる印刷装置の制御方法であって、
前記媒体に着弾した前記液体の状態を検知する検知部により検知可能なマーク部を含む中間画像を前記複数回のパスのうち途中のパスにおいて前記入力画像に基づいて前記媒体に形成する中間画像形成工程と、
前記検知部により前記マーク部の状態を検知する検知工程と、
前記印刷画像のうち前記中間画像を除いた残りの画像を前記途中のパスよりも後のパスにおいて前記媒体に形成する残画像形成工程と、
前記検知部により検知された前記マーク部の状態に基づく処理を行う処理工程と、を含む、印刷装置の制御方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、主走査及び副走査を行う印刷装置、及び、その制御方法に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
印刷装置として、主走査及び副走査を行うインクジェットプリンターが知られている。高精度の双方向印刷を実現させるためには、往路と復路とでインク滴の着弾位置を合わせるBi-d調整(双方向調整)が必要である。高精度の副走査を実現させるためには、紙送り調整が必要である。印刷画像の濃度については、濃度調整が必要である。
【0003】
特許文献1に開示されたインクジェットプリンターは、記録ヘッドから吐出されるインク量のばらつきや、着弾位置のズレに起因して発生する印刷画像のムラを抑制するために、記録媒体にテストパターンを形成する。当該インクジェットプリンターは、キャリッジ上に設けられた読み取りセンサーによりテストパターンを読み取り、補正データを作成することにより、各記録ヘッドのノズル特性等に依存しないように記録を行う。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2006-264194号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、テストパターンを形成するために、別途、インクと媒体が必要であるうえ、ユーザーが印刷したい画像を印刷することができない時間、すなわちダウンタイムが存在する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の印刷装置は、入力画像に対応する印刷画像を媒体に形成する印刷装置であって、
前記媒体に液体を吐出可能なノズル列を有する記録ヘッドと、
主走査方向に沿って前記記録ヘッドと前記媒体との相対的な位置関係を変化させる主走査、前記主走査方向と交差する副走査方向に沿って前記媒体と前記記録ヘッドとの相対的な位置関係を変化させる副走査、及び、前記記録ヘッドからの前記液体の吐出を制御し、複数回のパスの前記主走査により前記印刷画像の記録を完成させる制御部と、
前記媒体に着弾した前記液体の状態を検知する検知部と、を備え、
前記制御部は、
前記検知部により検知可能なマーク部を含む中間画像を前記複数回のパスのうち途中のパスにおいて前記入力画像に基づいて前記媒体に形成する制御を行い、
前記印刷画像のうち前記中間画像を除いた残りの画像を前記途中のパスよりも後のパスにおいて前記媒体に形成する制御を行い、
前記検知部は、前記マーク部の状態を検知し、
前記制御部は、前記検知部により検知された前記マーク部の状態に基づく処理を実行可能である、態様を有する。
【0007】
また、本発明の印刷装置の制御方法は、媒体に液体を吐出可能なノズル列を有する記録ヘッドと前記媒体との相対的な位置関係を主走査方向に沿って変化させる主走査、及び、前記主走査方向と交差する副走査方向に沿って前記媒体と前記記録ヘッドとの相対的な位置関係を変化させる副走査を行い、前記記録ヘッドから前記液体を吐出し、複数回のパスの前記主走査により入力画像に対応する印刷画像の記録を完成させる印刷装置の制御方法であって、
前記媒体に着弾した前記液体の状態を検知する検知部により検知可能なマーク部を含む中間画像を前記複数回のパスのうち途中のパスにおいて前記入力画像に基づいて前記媒体に形成する中間画像形成工程と、
前記検知部により前記マーク部の状態を検知する検知工程と、
前記印刷画像のうち前記中間画像を除いた残りの画像を前記途中のパスよりも後のパスにおいて前記媒体に形成する残画像形成工程と、
前記検知部により検知された前記マーク部の状態に基づく処理を行う処理工程と、を含む、態様を有する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
印刷装置の例を模式的に示す図。
記録ヘッドとマーク部の例を模式的に示す図。
主走査と副走査を繰り返して印刷画像を形成する例を模式的に示す図。
重複領域に印刷画像が形成されるまでのドット配置例を模式的に示す図。
重複領域に印刷画像が形成されるまでのドット配置例を模式的に示す図。
重複領域の各ラスターラインに使用されるノズルの組合せの例を模式的に示す図。
印刷装置の調整処理の例を模式的に示すフローチャート。
マーク部の状態に基づく処理の例を模式的に示す図。
パス分解の例を模式的に示す図。
一部オーバーラップ印刷の例を模式的に示す図。
重複領域に印刷画像が形成されるまでのドット配置例を模式的に示す図。
重複領域の各ラスターラインに使用されるノズルの組合せの例を模式的に示す図。
媒体搬送量がノズルピッチの整数倍でない場合における重複領域の各ラスターラインに使用されるノズルの組合せの例を模式的に示す図。
第一マルチパス領域と第二マルチパス領域が生じる場合におけるノズルの組合せの例を模式的に示す図。
第一マルチパス領域の各ラスターラインに使用されるノズルの組合せの例を模式的に示す図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態を説明する。むろん、以下の実施形態は本発明を例示するものに過ぎず、実施形態に示す特徴の全てが発明の解決手段に必須になるとは限らない。
【0010】
(1)本発明に含まれる態様の概要:
まず、図1~15に示される例を参照して本発明に含まれる態様の概要を説明する。尚、本願の図は模式的に例を示す図であり、これらの図の各部を認識可能な程度の大きさにするため各部の尺度が実際とは異なることがあり、これらの図に示される各方向の拡大率は異なることがあり、各図は整合していないことがある。むろん、本態様の各要素は、符号で示される具体例に限定されない。「本発明に含まれる態様の概要」において、括弧内は直前の語の補足説明を意味する。
(【0011】以降は省略されています)

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