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公開番号
2025130874
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-09
出願番号
2024028225
出願日
2024-02-28
発明の名称
エレべーター装置、及びエレベーター装置のコンテンツ放送制御方法
出願人
株式会社日立製作所
代理人
ポレール弁理士法人
主分類
B66B
3/00 20060101AFI20250902BHJP(巻上装置;揚重装置;牽引装置)
要約
【課題】乗りかご内に設置された複数の異なった方式の表示装置であっても、コンテンツの放送の同時性を高めることができるエレベーター装置を提供する。
【解決手段】第1表示装置16と第2表示装置17から、コンテンツを同時に放送する制御を実行するコンテンツ制御手段22とを備え、コンテンツ制御手段22は、テスト音吹鳴信号に基づいて第1スピーカ部37からテスト音が吹鳴されるまでの経過時間と、テスト音吹鳴信号に基づいて第2スピーカ部32からテスト音が吹鳴されるまでの経過時間との差分から遅延時間を求める遅延時間推定手段38、39と、経過時間の短い方の第1表示装置16、或いは第2表示装置17のコンテンツの放送開始時刻を、遅延時間推定手段38,39で求められた遅延時間に基づいて遅延して放送する遅延補正手段34、35と備える。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
建築物の昇降路に配置され、少なくとも、第1表示部と第1スピーカ部を備えた第1表示装置、及び第2表示部と第2スピーカ部を備えた第2表示装置を備えた乗りかごと、前記第1表示装置と前記第2表示装置から、同一のコンテンツ、或いは相互に関連する前記コンテンツを同時に放送するコンテンツ制御手段とを備えるエレベーター装置において、
前記コンテンツ制御手段は、
テスト音吹鳴信号に基づいて前記第1スピーカ部からテスト音が吹鳴されるまでの経過時間と、前記テスト音吹鳴信号に基づいて前記第2スピーカ部から前記テスト音が吹鳴されるまでの経過時間との差分から遅延時間を求める遅延時間推定手段と、
前記コンテンツの放送に際して、前記経過時間の短い方の前記第1表示装置、或いは前記第2表示装置の前記コンテンツの放送開始時刻を、前記遅延時間推定手段で求められた前記遅延時間に基づいて遅延してから前記コンテンツを放送する遅延補正手段と
を備えることを特徴とするエレベーター装置。
続きを表示(約 1,300 文字)
【請求項2】
請求項1に記載のエレベーター装置において、
前記第1表示装置は、前記コンテンツを構成する映像/音声情報をそのまま利用する方式の表示装置であり、前記第2表示装置は、前記映像/音声情報を変換処理部によってデジタル変換して利用する方式の前記表示装置である
ことを特徴とするエレベーター装置。
【請求項3】
請求項2に記載のエレベーター装置において、
前記コンテンツ制御手段は、前記乗りかごに搭載されている
ことを特徴とするエレベーター装置。
【請求項4】
請求項2に記載のエレベーター装置において、
前記乗りかごには、乗りかご内の音を採音するインターフォンが備えられており、
前記遅延時間推定手段は、
前記テスト音吹鳴信号の発生時刻と、前記テスト音が吹鳴された後に前記インターフォンで採音されたテスト音の最大振幅の発生時刻までの前記経過時間を求める音解析手段と、
前記第1スピーカ部から前記テスト音が吹鳴されるまでの前記経過時間と、前記第2スピーカ部から前記テスト音が吹鳴されるまでの前記経過時間との差分から前記遅延時間を求めるキャリブレーション手段とを備えている
ことを特徴とするエレベーター装置。
【請求項5】
請求項4に記載のエレベーター装置において、
前記遅延時間推定手段は、
保守点検を実行するときの保守スイッチの切り換え信号に応答して動作される、或いは前記乗りかご内に乗客がいないことを検出した検出信号に応答して動作される
ことを特徴とするエレベーター装置。
【請求項6】
請求項4に記載のエレベーター装置において、
前記第1スピーカ部と前記第2スピーカ部から吹鳴される前記テスト音は、乗客が聞き取れる可聴帯域以外の周波数である
ことを特徴とするエレベーター装置。
【請求項7】
建築物の昇降路に配置された乗りかごに備えられた、第1表示部と第1スピーカ部を備えた第1表示装置、及び第2表示部と第2スピーカ部を備えた第2表示装置から、同一のコンテンツ、或いは相互に関連する前記コンテンツを同時に放送するコンテンツ制御手段とを備えるエレベーター装置のコンテンツ放送制御方法において、
前記コンテンツ制御手段は、
テスト音吹鳴信号に基づいて前記第1スピーカ部からテスト音が吹鳴されるまでの経過時間と、前記テスト音吹鳴信号に基づいて前記第2スピーカ部から前記テスト音が吹鳴されるまでの経過時間とを測定する経過時間測定工程と、
前記第1表示装置における前記経過時間と、前記第2表示装置における前記経過時間の差分から遅延時間を求める遅延時間推定工程と、
前記コンテンツの放送に際して、前記経過時間の短い方の前記第1表示装置、或いは前記第2表示装置の前記コンテンツの放送開始時刻を、前記遅延時間に基づいて遅延してから前記コンテンツを放送する遅延補正工程とを実行する
ことを特徴とするエレベーター装置のコンテンツ放送制御方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、建築物に設けられたエレベーター装置に係り、特に乗りかご内に映像や音声からなるコンテンツを放送する複数の表示装置を備えたエレべーター装置、及びエレベーター装置のコンテンツ放送制御方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
最近では、デジタルサイネージ等の拡張に伴い、エレベーター装置の乗りかごにも、コンテンツ等を放送する表示部が設けられるようになってきている。ここで、コンテンツは、表示部から提供される文字、音声、映像等の情報であり、また、放送は多くの人に文字、音声、映像等の情報を送ることである。
【0003】
このようなコンテンツを放送する場合、映像情報と音声情報の同期が重要であり、例えば、特開2009-10548号公報(特許文献1)には、異なる機種のビデオカメラで記録した複数の映像/音声情報を同時再生しようとした場合、表示に時刻的なずれが発生するという課題を解決する映像/音声情報編集装置が示されている。
【0004】
この映像/音声情報編集装置は、少なくとも2種類の映像/音声情報の復号化処理を行ない、各映像/音声情報に対する時刻情報及び復号化音声情報及び復号化音声レベル情報を抽出し、復号化音声レベル情報のパターンの一致比較による各復号化音声情報の時刻差抽出を行ない、この時刻差を元に時刻情報を補正した映像/音声情報を生成することで、結果として時刻的に同期の取れた表示を実現することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2009-10548号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、エレベーター装置に複数、例えば2個の表示部を設けて同一のコンテンツを放送しようとする場合、一方は映像/音声情報をそのまま利用する通常方式(例えば、VGA方式)の液晶表示装置を使用し、他方は映像/音声情報をデジタル変換して送るHDMI(登録商標)方式の液晶表示装置を使用する場合がある。この場合、HDMI方式においては、送られてきた映像/音声情報をHDMI変換して液晶表示装置で表示できるように変換処理部が必要である。
【0007】
したがって、映像/音声情報をそのまま利用する通常方式の液晶表示装置に対して、映像/音声情報をHDMI変換して利用するHDMI方式の液晶表示装置では、映像/音声情報の変換遅れによる伝送速度に差が生じ、2個の表示装置の間でコンテンツの放送に時間的な差が発生する。このため、乗りかご内の乗客は、同一のコンテンツであるにも関わらず、時間差をもってコンテンツが放送されるため違和感を覚えることになる。
【0008】
このように、複数の表示装置が異なった伝送方式の場合に生じる、伝送速度の差によるコンテンツの放送遅れに対する対応策が求められている。
【0009】
本発明の目的は、乗りかご内に設置された複数の異なった伝送方式の表示装置であっても、コンテンツの放送の同時性を高めることができるエレベーター装置、及びエレベーター装置のコンテンツ放送制御方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、建築物の昇降路に配置され、少なくとも、第1表示部と第1スピーカ部を備えた第1表示装置、及び第2表示部と第2スピーカ部を備えた第2表示部を備えた乗りかごと、第1表示装置と第2表示装置から、同一のコンテンツ、或いは相互に関連するコンテンツを同時に放送するコンテンツ制御手段とを備えるエレベーター装置において、コンテンツ制御手段は、テスト音吹鳴信号に基づいて第1スピーカ部からテスト音が吹鳴されるまでの経過時間と、テスト音吹鳴信号に基づいて第2スピーカ部からテスト音が吹鳴されるまでの経過時間との差分から遅延時間を求める遅延時間推定手段と、コンテンツの放送に際して、経過時間の短い方の第1表示装置、或いは第2表示装置のコンテンツの放送開始時刻を、遅延時間推定手段で求められた遅延時間に基づいて遅延してからコンテンツを放送する遅延補正手段と備えることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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