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公開番号
2025129492
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-05
出願番号
2024026155
出願日
2024-02-26
発明の名称
粘接着剤層付きガスバリアフィルム及び光電変換装置
出願人
リンテック株式会社
代理人
弁理士法人大谷特許事務所
主分類
B32B
27/00 20060101AFI20250829BHJP(積層体)
要約
【課題】極めてシンプルな構成、すなわち、一枚もしくは二枚のガスバリアフィルムで有機系太陽電池における水蒸気の問題を解決できる、ガスバリアフィルム及び光電変換装置を提供する。
【解決手段】基材フィルム、ガスバリア層、第1の粘接着剤層、及び第2の粘接着剤層をこの順に有し、前記第2の粘接着剤層が前記第1の粘接着剤層よりも厚く、前記第2の粘接着剤層の平面方向における面積は、前記第1の粘接着剤層の平面方向における面積よりも小さい、粘接着剤層付きガスバリアフィルム。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
基材フィルム、ガスバリア層、第1の粘接着剤層、及び第2の粘接着剤層をこの順に有し、
前記第2の粘接着剤層が前記第1の粘接着剤層よりも厚く、
前記第2の粘接着剤層の平面方向における面積は、前記第1の粘接着剤層の平面方向における面積よりも小さい、粘接着剤層付きガスバリアフィルム。
続きを表示(約 1,100 文字)
【請求項2】
水蒸気透過率が1.0×10
-2
g/m
2
/day以下である、請求項1に記載の粘接着剤層付きガスバリアフィルム。
【請求項3】
前記第2の粘接着剤層が存在する領域における、400~780nmの波長領域の光線透過率が50%以上である、請求項1又は2に記載の粘接着剤層付きガスバリアフィルム。
【請求項4】
前記第1の粘接着剤層が硬化型粘着剤からなり、硬化後の第1の粘接着剤層の23℃における貯蔵弾性率が、第2の粘接着剤層の23℃における貯蔵弾性率よりも高い、請求項1又は2に記載の粘接着剤層付きガスバリアフィルム。
【請求項5】
前記第1の粘接着剤層の、硬化後の23℃における貯蔵弾性率が0.5GPa以上である、請求項4に記載の粘接着剤層付きガスバリアフィルム。
【請求項6】
前記第2の粘接着剤層の、100℃における貯蔵弾性率が1MPa以下である、請求項1又は2に記載の粘接着剤層付きガスバリアフィルム。
【請求項7】
光電変換素子と、請求項1又は2に記載の粘接着剤層付きガスバリアフィルムと、を含む光電変換装置であって、
前記光電変換素子の裏面側に対向する裏面材を有し、
前記光電変換素子のおもて面及び側面が、前記粘接着剤層付きガスバリアフィルムの第2の粘接着剤層に埋没し、
前記粘接着剤層付きガスバリアフィルムの第1の粘接着剤層が前記裏面材と接合してなる、光電変換装置。
【請求項8】
光電変換素子、及び、請求項1又は2に記載の粘接着剤層付きガスバリアフィルムを2組含む光電変換装置であって、
前記2組の粘接着剤層付きガスバリアフィルムのうち第1の粘接着剤層付きガスバリアフィルム(F1)の第2の粘接着剤層が前記光電変換素子の裏面側に対向し、
前記2組の粘接着剤層付きガスバリアフィルムのうち第2の粘接着剤層付きガスバリアフィルム(F2)の第2の粘接着剤層が前記光電変換素子のおもて面側に対向し、
前記第1の粘接着剤層付きガスバリアフィルム(F1)の第1の粘接着剤層と前記第2の粘接着剤層付きガスバリアフィルム(F2)の第1の粘接着剤層とが互いに接合し、
前記第1の粘接着剤層付きガスバリアフィルム(F1)の第2の粘接着剤層と前記第2の粘接着剤層付きガスバリアフィルム(F2)の第2の粘接着剤層とが互いに接合し、
前記光電変換素子が、前記第1の粘接着剤層付きガスバリアフィルム(F1)の第2の粘接着剤層及び前記第2の粘接着剤層付きガスバリアフィルム(F2)の第2の粘接着剤層に埋没している、光電変換装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、粘接着剤層付きガスバリアフィルム、及び、それを用いた光電変換装置に関する。
続きを表示(約 3,300 文字)
【背景技術】
【0002】
これまで太陽電池としては、シリコン系太陽電池が市場の大半を占めてきた。しかし、最近では、原材料に希少金属を必要としなかったり、弱めの太陽光線でも発電したり、フレキシブル性を有するといった様々な特性を有することから、ペロブスカイト型や色素増感型などの有機系太陽電池が注目を集めている。
このような有機系太陽電池は、前述のような優れた特性を有する反面、水蒸気には非常に敏感であるという問題点を有する。
特許文献1では、このような問題を解決するため、太陽電池素子の上下両面だけでなく、側面にまでガスバリアフィルムを設けている。特許文献2では、ガスバリアフィルムとアルミ箔PETフィルムで上下両面を覆うと共に封止層で太陽電池素子全面を覆っている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-34875号公報
国際公開第2019/230534号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前述のとおり有機系太陽電池は水蒸気に対して非常に敏感であるため、特許文献1のようにガスバリアフィルムを太陽電池素子の四面以上に貼り合わせたり、特許文献2のようにガスバリアフィルムとは別に封止層で全面を覆う必要があった。すなわち、有機系太陽電池では、大掛かりな水蒸気対策が必要であった。
【0005】
本発明は、上記問題を鑑み、極めてシンプルな構成、すなわち、一枚もしくは二枚のガスバリアフィルムで有機系太陽電池における水蒸気の問題を解決できる、粘接着剤層付きガスバリアフィルム及び光電変換装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、所定の関係で配置された2つの粘接着剤層をガスバリアフィルムに設けることにより、上記課題を解決し得ることを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、以下の[1]~[8]を提供するものである。
【0007】
[1]基材フィルム、ガスバリア層、第1の粘接着剤層、及び第2の粘接着剤層をこの順に有し、
前記第2の粘接着剤層が前記第1の粘接着剤層よりも厚く、
前記第2の粘接着剤層の平面方向における面積は、前記第1の粘接着剤層の平面方向における面積よりも小さい、粘接着剤層付きガスバリアフィルム。
[2]水蒸気透過率が1.0×10
-2
g/m
2
/day以下である、上記[1]に記載の粘接着剤層付きガスバリアフィルム。
[3]前記第2の粘接着剤層が存在する領域における、400~780nmの波長領域の光線透過率が50%以上である、上記[1]又は[2]に記載の粘接着剤層付きガスバリアフィルム。
[4]前記第1の粘接着剤層が硬化型粘着剤からなり、硬化後の第1の粘接着剤層の23℃における貯蔵弾性率が、第2の粘接着剤層の23℃における貯蔵弾性率よりも高い、上記[1]~[3]のいずれか1つに記載の粘接着剤層付きガスバリアフィルム。
[5]前記第1の粘接着剤層の、硬化後の23℃における貯蔵弾性率が0.5GPa以上である、上記[4]に記載の粘接着剤層付きガスバリアフィルム。
[6]前記第2の粘接着剤層の、100℃における貯蔵弾性率が1MPa以下である、上記[1]~[5]のいずれか1つに記載の粘接着剤層付きガスバリアフィルム。
[7]光電変換素子と、上記[1]~[6]のいずれか1つに記載の粘接着剤層付きガスバリアフィルムと、を含む光電変換装置であって、
前記光電変換素子の裏面側に対向する裏面材を有し、
前記光電変換素子のおもて面及び側面が、前記粘接着剤層付きガスバリアフィルムの第2の粘接着剤層に埋没し、
前記粘接着剤層付きガスバリアフィルムの第1の粘接着剤層が前記裏面材と接合してなる、光電変換装置。
[8]光電変換素子、及び、上記[1]~[6]のいずれか1つに記載の粘接着剤層付きガスバリアフィルムを2組含む光電変換装置であって、
前記2組の粘接着剤層付きガスバリアフィルムのうち第1の粘接着剤層付きガスバリアフィルム(F1)の第2の粘接着剤層が前記光電変換素子の裏面側に対向し、
前記2組の粘接着剤層付きガスバリアフィルムのうち第2の粘接着剤層付きガスバリアフィルム(F2)の第2の粘接着剤層が前記光電変換素子のおもて面側に対向し、
前記第1の粘接着剤層付きガスバリアフィルム(F1)の第1の粘接着剤層と前記第2の粘接着剤層付きガスバリアフィルム(F2)の第1の粘接着剤層とが互いに接合し、
前記第1の粘接着剤層付きガスバリアフィルム(F1)の第2の粘接着剤層と前記第2の粘接着剤層付きガスバリアフィルム(F2)の第2の粘接着剤層とが互いに接合し、
前記光電変換素子が、前記第1の粘接着剤層付きガスバリアフィルム(F1)の第2の粘接着剤層及び前記第2の粘接着剤層付きガスバリアフィルム(F2)の第2の粘接着剤層に埋没している、光電変換装置。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、一枚もしくは二枚で、厚みのある光電変換素子全体を被覆し、あらゆる方向からの水蒸気を遮断する、粘接着剤層付きガスバリアフィルム及び光電変換装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
粘接着剤層付きガスバリアフィルムの一例を示す断面図である。
粘接着剤層付きガスバリアフィルムの他の例を示す断面図である。
粘接着剤層付きガスバリアフィルムの他の例を示す平面図である。
粘接着剤層付きガスバリアフィルムの製造方法の一例を示す工程図である。
光電変換装置の一例を示す断面図である。
光電変換装置の製造方法の一例を示す工程図である。
切断工程の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本明細書において、好ましいとする規定は任意に選択でき、好ましいとする規定同士の組み合わせはより好ましいといえる。
本明細書において、「XX~YY」との記載は、「XX以上YY以下」を意味する。
本明細書において、好ましい数値範囲(例えば、含有量等の範囲)について、段階的に記載された下限値及び上限値は、それぞれ独立して組み合わせることができる。例えば、「好ましくは10~90、より好ましくは30~60」という記載から、「好ましい下限値(10)」と「より好ましい上限値(60)」とを組み合わせて、「10~60」とすることもできる。
本明細書において、例えば、「(メタ)アクリル酸」とは、「アクリル酸」と「メタクリル酸」の双方を示し、他の類似用語も同様である。
本明細書において、水蒸気や酸素の透過を抑制する特性を「ガスバリア性」、ガスバリア性を有するフィルムを「ガスバリアフィルム」という。
本明細書において、「固形分」とは、塗布液中の溶媒以外の成分を意味する。
なお、理解を容易にするために各所で図を用いて説明するが、本発明は図に示されるものに限られない。また、各図は模式図であり、理解を容易にするため、実際の寸法より誇張して示されている。また、特に断りのない限り、各断面図の上側の面を「おもて面」又は「上面」と称し、各断面図の下側の面を「裏面」又は「下面」と称する。
以下、本発明の実施形態(以下、「本実施形態」と称することがある)に係る粘接着剤層付きガスバリアフィルム及びそれを用いた光電変換装置について説明する。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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