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公開番号2025119422
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-14
出願番号2024014304
出願日2024-02-01
発明の名称露光装置及び画像形成装置
出願人キヤノン株式会社
代理人弁理士法人大塚国際特許事務所
主分類B41J 2/447 20060101AFI20250806BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】回路構成の複雑化を回避しながら、感光体の過剰な露光を防止する。
【解決手段】露光装置は、複数の発光素子を有する発光チップと、感光体の回転速に対応する第2同期信号と同期する第1同期信号を生成する生成部と、前記第1同期信号が示すライン周期の間に、前記複数の発光素子の発光制御用の1ライン分のデータ信号を前記発光チップへ送信する送信部とを備える。前記第2同期信号は前記感光体の前記回転速に対応するライン周期を示し、前記第1同期信号は前記感光体の回転速に関わらず第1回転速に対応するライン周期を示す。前記送信部は、前記感光体が前記第1回転速の1/N倍の第2回転速で回転する場合、前記第1同期信号により示されるN回のライン周期のうちの1回にて、1ライン分の前記データ信号を前記発光チップへ送信し、N回のライン周期のうちの残りのライン周期にて、非発光信号を前記発光チップへ送信する。
【選択図】図16
特許請求の範囲【請求項1】
露光装置であって、
回転する感光体の軸方向と平行なラインに沿って配列された複数の発光素子を有する少なくとも1つの発光チップと、
前記感光体の回転速に対応する第2同期信号と同期する第1同期信号であって、前記少なくとも1つの発光チップへのラインごとのデータ信号の送信の制御に使用される当該第1同期信号を生成する同期信号生成部と、
前記第1同期信号により示されるライン周期の間に、前記複数の発光素子の発光制御のために使用される1ライン分のデータ信号を、前記少なくとも1つの発光チップへ送信する送信部と、
を備え、
前記第2同期信号は、
前記感光体が第1回転速で回転する場合に、第1ライン周期を示し、
前記感光体が前記第1回転速の1/N倍(Nは整数、1<N)の第2回転速で回転する場合に、前記第1ライン周期のN倍の第2ライン周期を示し、
前記同期信号生成部は、前記感光体の回転速に関わらず、前記第1ライン周期を示す前記第1同期信号を生成し、
前記送信部は、前記感光体が前記第2回転速で回転する場合に、
前記第1同期信号により示されるN回のライン周期のうちの1回のライン周期において、1ライン分の前記データ信号を前記少なくとも1つの発光チップへ送信し、
前記N回のライン周期のうちの残りのライン周期において、前記複数の発光素子を発光させないための非発光信号を前記少なくとも1つの発光チップへ送信する、
露光装置。
続きを表示(約 1,600 文字)【請求項2】
前記少なくとも1つの発光チップは、前記第1同期信号により示される各ライン周期を通じて、当該ライン周期において入力される前記データ信号により発光すべきであると示される発光素子を発光状態に維持する、請求項1に記載の露光装置。
【請求項3】
前記露光装置は、
前記少なくとも1つの発光チップの前記複数の発光素子の発光制御のために使用される画像データを生成するデータ生成部と、
前記第1同期信号により示される各ライン周期について、前記データ生成部により生成される前記画像データに基づく前記データ信号及び前記非発光信号のうちの一方を前記送信部へ選択的に出力する信号選択部と、
前記感光体の前記回転速の設定に従って、前記第1同期信号により示されるライン周期ごとに、前記信号選択部から前記送信部へ出力される信号の選択を制御する第1制御部と、
をさらに備える、請求項1に記載の露光装置。
【請求項4】
前記送信部は、前記感光体が前記第1回転速のM/N倍(Mは整数、1<M<N)の第3回転速で回転する場合に、
前記第1同期信号により示される前記N回のライン周期のうちのM回のライン周期において、1ライン分の前記データ信号を反復的に前記少なくとも1つの発光チップへ送信し、
前記N回のライン周期のうちの残りのライン周期において、前記複数の発光素子を発光させないための前記非発光信号を前記少なくとも1つの発光チップへ送信する、
請求項1に記載の露光装置。
【請求項5】
前記送信部は、前記感光体が前記第1回転速のM/N倍の第3回転速で回転する場合に、
前記第1同期信号により示される前記N回のライン周期のうちの前記1回のライン周期において、1ライン分の前記データ信号を前記少なくとも1つの発光チップへ送信し、
前記N回のライン周期のうちの前記残りのライン周期において、前記複数の発光素子を発光させないための前記非発光信号を前記少なくとも1つの発光チップへ送信し、
前記少なくとも1つの発光チップの前記複数の発光素子は、前記感光体が前記第3回転速で回転する場合に、前記感光体が前記第1回転速で回転する場合と比較してM倍の光量で発光するように設定される、
請求項1に記載の露光装置。
【請求項6】
前記複数の発光素子は、有機EL(Electro Luminescence)素子である、請求項1に記載の露光装置。
【請求項7】
請求項1~6のいずれか1項に記載の露光装置と、
前記感光体と、
前記露光装置が前記感光体を露光することにより形成される潜像を現像して、前記感光体の表面上にトナー像を形成する現像器と、
前記感光体からシートへ転写される前記トナー像を前記シートに定着させる定着部と、
前記シートの種類に応じて、前記感光体の回転速を設定する設定部と、
を備える画像形成装置。
【請求項8】
前記設定部は、
第1の坪量を有するシートに画像が形成される場合に、前記感光体の回転速を前記第1回転速に設定し、
前記第1の坪量よりも大きい第2の坪量を有するシートに画像が形成される場合に、前記感光体の回転速を前記第2回転速に設定する、
請求項7に記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記同期信号生成部は、前記設定部により設定される前記感光体の前記回転速に対応するライン周期を示す前記第2同期信号を生成する、請求項7に記載の画像形成装置。
【請求項10】
前記画像形成装置は、
前記同期信号生成部により生成される前記第2同期信号に基づいて、前記感光体の回転及び前記シートの搬送を同期的に制御する第2制御部、
をさらに備える、請求項9に記載の画像形成装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、露光装置及び画像形成装置に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
電子写真方式の画像形成装置は、回転駆動される感光体を露光することで感光体に静電潜像を形成し、当該静電潜像をトナーで現像することにより画像を形成する。なかでも、発光素子配列からの光をロッドレンズアレイを利用して感光体の表面上に結像させる固体露光型の露光装置は、レーザ走査型の露光装置と比較して小型化、静音性の向上及び低コスト化が容易であるために注目を集めている。
【0003】
特許文献1は、固体露光型の露光装置の一例を開示している。特許文献1の露光装置の画像コントローラは、ライン同期信号により示される各ライン周期の間に、発光素子配列をそれぞれ有する複数の発光チップへ発光制御用の一連のデータ信号を出力する。各発光チップは、画像コントローラから入力される一連のデータ信号に従って、発光素子配列の複数の発光素子を駆動する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2022-96965号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
一般に、電子写真方式の画像形成装置では、シートへトナー像を定着させるために必要な熱量がシートの坪量に依存して相違する。例えば、厚紙に十分にトナーを溶着させるために必要な熱量は、普通紙にトナーを溶着させるために必要な熱量よりも大きい。そのため、通常、厚紙への印刷の場合には、普通紙への印刷の場合よりもプロセススピードを遅くすることで、定着部において十分な熱量を厚紙に与える時間が確保される。
【0006】
しかしながら、特許文献1の露光装置のように1つのライン周期を通じて発光素子が発光状態に維持される場合、プロセススピードが遅く設定されると、それに応じてライン周期が長くなり、感光体が必要以上に長く露光される虞が生じる。ライン周期の一部においてのみ発光素子を発光させれば、こうした過剰な露光を防止することができるが、プロセススピードの設定に合わせて同期制御のやり方を変えることは、回路の複雑化及びコストの増大につながる。
【0007】
本発明は、上述した課題に鑑み、回路構成の複雑化を回避しながら、感光体の過剰な露光を防止することのできる仕組みを提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
ある観点によれば、露光装置であって、回転する感光体の軸方向と平行なラインに沿って配列された複数の発光素子を有する少なくとも1つの発光チップと、前記感光体の回転速に対応する第2同期信号と同期する第1同期信号であって、前記少なくとも1つの発光チップへのラインごとのデータ信号の送信の制御に使用される当該第1同期信号を生成する同期信号生成部と、前記第1同期信号により示されるライン周期の間に、前記複数の発光素子の発光制御のために使用される1ライン分のデータ信号を、前記少なくとも1つの発光チップへ送信する送信部と、を備え、前記第2同期信号は、前記感光体が第1回転速で回転する場合に、第1ライン周期を示し、前記感光体が前記第1回転速の1/N倍(Nは整数、1<N)の第2回転速で回転する場合に、前記第1ライン周期のN倍の第2ライン周期を示し、前記同期信号生成部は、前記感光体の回転速に関わらず、前記第1ライン周期を示す前記第1同期信号を生成し、前記送信部は、前記感光体が前記第2回転速で回転する場合に、前記第1同期信号により示されるN回のライン周期のうちの1回のライン周期において、1ライン分の前記データ信号を前記少なくとも1つの発光チップへ送信し、前記N回のライン周期のうちの残りのライン周期において、前記複数の発光素子を発光させないための非発光信号を前記少なくとも1つの発光チップへ送信する、露光装置が提供される。前記露光装置と、前記感光体と、前記露光装置が前記感光体を露光することにより形成される潜像を現像して、前記感光体の表面上にトナー像を形成する現像器と、前記感光体からシートへ転写される前記トナー像を前記シートに定着させる定着部と、前記シートの種類に応じて、前記感光体の回転速を設定する設定部と、を備える画像形成装置もまた提供される。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、回路構成の複雑化を回避しながら、感光体の過剰な露光を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
一実施形態に係る画像形成装置の概略的な構成を示す構成図。
一実施形態に係る感光体及び露光ヘッドの構成についての第1の説明図。
一実施形態に係る感光体及び露光ヘッドの構成についての第2の説明図。
一実施形態に係る露光ヘッドのプリント基板の構成についての第1の説明図。
一実施形態に係る露光ヘッドのプリント基板の構成についての第2の説明図。
一実施形態に係る発光チップの概略的な構成を示す平面図。
一実施形態に係る発光素子の構成の一例を示す断面図。
一実施形態に係る露光装置の制御構成の一例を示すブロック図。
一実施形態に係る発光チップへの制御データの書き込みに関連する信号チャート。
一実施形態に係る発光チップへの画像データの送信に関連する信号チャート。
一実施形態に係る発光チップの詳細な回路構成の一例を示すブロック図。
1つの発光素子に対応する電流駆動部の部分的な構成を示す回路図。
各ラッチ部から電流駆動部への駆動信号の出力タイミングに関連する信号チャート。
一実施形態に関連する課題について説明するための信号チャート。
一実施形態に係るデータ通信部の詳細な構成の一例を示すブロック図。
プロセススピードが通常値に設定される場合の画像データの処理タイミングの一例を示す信号チャート。
プロセススピードが通常値の1/2倍に設定される場合の画像データの処理タイミングの一例を示す信号チャート。
図15の例における、電流駆動部への駆動信号の出力タイミングに関連する信号チャート。
プロセススピードが通常値の1/3倍に設定される場合の画像データの処理タイミングの一例を示す信号チャート。
図17の例における、電流駆動部への駆動信号の出力タイミングに関連する信号チャート。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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